平塚囲碁祭り1000面打ち大会。   15,10,12

   二十四世本因坊秀芳(石田芳夫九段)、大竹秀雄名誉碁聖、武宮正樹九段、小林覚九段等、
  平塚の木谷実道場で育った一門の囲碁棋士の精鋭29名と、山下敬吾九段、依田紀基九段ら
  日本棋院の名だたるプロ棋士総勢およそ100数名が、このイベントに馳せ参じ、北海道から九
  州までのアマチュア囲碁愛好家が多数この日の指導碁を楽しみに平塚市にやってきた。

   平塚囲碁祭り1000面打ち大会は日本でも、いや世界中でも類を見ない一大イベントである。
  平塚市の駅前の目抜き通りの道路一杯に、碁盤を1000面も並べて、100人のプロ棋士から
  一斉に直接指導碁を打ってもらえる。今年は5歳から96歳までの囲碁愛好者1000名が指導
  対局を受けたという。

   抽選に漏れて対局が叶わなかった愛好者があちこちでお目当ての人気棋士の指導ぶりを
  覗き込んでいたので、この日の来場者は対局者と同数位はいたと思う。盛大なイベントだった。

   テレビや囲碁雑誌で顔なじみの有名な男女棋士と親しく話もできるし、指導碁を打ってもらっ
  て手直しして貰い、講評も聞ける。1年に一度のまたとない機会である。今年が20回記念大会
  なのだが、私が参加し始めたのは2002年からなので14年目になる。

   囲碁祭りのパンフレットと、翌日の朝日新聞湘南版の記事を添付したので参照ください。

   私は今年も葉山の釣友会会長のSさんと一緒に参加してきた。生憎の小雨だったが次第に
  雨も止んできた。なにせ朝からの雨なので1000面もの碁盤が並んだ330mの路上に、くまな
  くテントを張って対局に支障のないように準備してあったので、さぞ関係者はご苦労が多かっ
  たことだろう。

   私の指導対局の先生は小松英樹九段門下の若手棋士の安達利昌三段。1991年生まれの
  弱冠24歳だからまだまだ育ちざかりの青年だが、4子の指導碁の着手はさすがにプロだけの
  事がある。終盤までは黒優勢の局面だったが、うまく寄せられて結局7目敗けとなった。寄せ
  勝負になってはアマはどうしてもプロには勝てない。これで3年連続プロとの指導対局では負
  けている。

   同伴のSさんも中押し負け。帰途、逗子の居酒屋で一杯飲んで反省会をしたが、お互い反
  省しきりだったので話が弾み、少々度を過ごしてしまった。