葉山棋友会入会。 ![]() 全国的な暖冬の影響で、北日本や西日本では記録的な雪不足が広がっている。 スキー場がオープンできずにキャンセルが相次ぎ、場所によっては倒産の危機に 見舞われているようだ。 昨日が大寒だというのに、葉山も連日気温が10度を超えるポカポカ陽気である。 車で葉山~長者が崎~横須賀~三崎と相模湾沿いをドライブすると、冬の海は 青く光り、向こうに見える伊豆連峰も見事な山容を見せているが雪景色ではない。 無風快晴が続くので、生来の遊び心がくすぐられて、ゴルフか釣りに行きたいと ころだが、朝夕はまだ冷たい風が身に染みて、体調が心配なので遠出には腰が 引けている。 手持無沙汰の毎日で、おまけに長時間、座布団に座ったり椅子やソファに座っ てばかりなので、尻と腰が痛んでくる。持病の腰痛がさらに悪化して整骨院に通う 日が続く。 この時期は家に閉じこもりがちでなので、畢竟、碁盤に向かって碁石を並べる ことが多い。数冊の参考書を盤側に置いて囲碁の復習をしていると、その都度 新しい発見があるのが新鮮で、時間のたつのを忘れる時がある。 退屈の虫がうずき出したころに、たまたま運よく釣友会のS会長から囲碁の誘い の電話があると、家内から冷やかされながらいそいそと出かて行く。 まるで、落語の名人と謳われた3代目柳家小さんの古典落語 「笠碁」に出てく る隠居の心境、「碁敵は憎さも憎し懐かしし」 になっているから、家内が冷やか すのも当然である。 彼もまた同じ心境なのか、いつも対局相手がいないとこぼす。6目から7目も置く 師匠格の私とではなく、同じ腕前の相手とやりたがっている。 我が家から5分の葉山町福祉会館の2階の座敷では、月に10回ほど老人クラブ の「葉山町囲碁棋友会」という同好会があって老人たちが囲碁を楽しんでいる。 腕前の程は判らない。 たまたまSさんにその話をしたら、ぜひ行ってみたいと云うので、試しに先日私 一人で様子を見に行ってきた。 手弁当と水筒持参でほぼ20人ほどの常連が熱心に対局をしていた。 幹事さんらしき人が声をかけてきたので来訪の意を伝えたら、まずはやってみま しょうといわれ、私が2子を置かされて腕試しをされた。対局してすぐにこの方は 級位者だと判り、間もなく彼は投了し、次に高段者と思しき人と対局させられた。 やはり私に2子置きなさいという。 新参者の腕前を知るために、腕の確かな3~4人が2子を置かせて対局し、そ の人の段級位を判定する仕組みになっているようだ。本人の申告制ではない。 この高段者との対局の結果は私が2子置いて中押し勝ちし、次に先手で対局 しこれも勝ちきった。この方はおそらく3,4段の腕前とみた。 次の人も同じような棋力の持ち主で、やはり2子で打って楽勝した。最後の4人 目の方はかなりの腕前の方で、私の先手で熱戦の末大石を仕留めて私の勝ち。 2局目は私の負けで、この結果から彼ら数人が話し合い、葉山棋友会としては 入会時には6段に認定します。ということになった。 私は4段なので6段は敷居が高いと異議を申し上げたが、棋友会のメンバー 全員の段位は少々甘めになっているので6段でお願いしますと異議を却下された。 入会申込書に記入して提出し、遂に正式会員になった。年会費は3千円/年、 毎週3回開催が原則、4月に総会があり、年に数回大会が開催されるようだ。 帰宅後このことを友人のSさんに伝えたら、4月の総会に出席するとのことだった。 これで新横浜の「天狗会」、年に一度の「平塚囲碁祭り」、「逗子市民囲碁大会」、 Sさんとの指導囲碁、に加えて新たに葉山の「棋友会」、が加わり、囲碁の機会 が増えることになった。ゴルフも釣りも回数が減るのは確実なので、囲碁がその 埋め合わせになる。 暇人は遊びの機会が増えると心がうきうきして目の前が明るくなる。年甲斐も なく、互先で打てそうな新しい仲間との出会いに胸躍らせて、我が家で碁盤に 石を並べる復習にも気合十分の日々である。 |