令和4年葉山囲碁大会。 ![]() ここ2年コロナ蔓延の為中断していた葉山町囲碁大会が2年ぶりで再開したので 参加を申し込んだ。その間実力が拮抗した相手との対局はやっていないし、囲碁 の参考書を開いても、先々まで読む力が衰えた事は歴然で、数手先まで読むこと が億劫で難しくなってしまった事を実感している。 考えてみれば、地元では有数の高段者だった家内の伯父が、85歳あたりから急 激に力が衰えて、私に数目置かせていたのが 遂に私とは互先になってしまい、 失着が多くなってぼやきが多くなり、晩年は私がほとんど勝ち越すようになって しまったことを思いだす。私が上達したというよりも伯父の方が衰えたのだろう。 私は葉山町囲碁同好会で6段と認定されていて、9段という飛び抜けた1人の高段 者を除けば、同好会の最上位にランクされている。しかし今の有様ではとても自分 が満足できる囲碁を打てる自信はない。 大会ルールは、高段者(5段以上7名)、低段者(4段以下)にグループ分けを して、それぞれリーグ戦方式で順位を決める方式である。Aクラスは6人と対局す ることになる。 ゴルフ仲間でもあり釣り仲間でもあるSさんが初段で初参加した。彼は私に8目 も置く実力なので、せいぜい2級ぐらいだが初段で出場したので、私としては自分 の勝敗は勿論だが、Bクラスに参加した彼の成績が気になって仕方がない。 対戦は1日2局、3日間かけて行われ、今日は初日だった。籤引きで1局目は最強 の相手と当たり周囲の注目を浴びた。途中まで必勝の形勢だったが中盤に緩着が あり中押し負け。つまり読む力がないので成り行きで打ったのを鋭くとがめられ ての負けだった。 2局目の相手はやや格下なので終盤まで有利に展開し、負けるはずはないと気が 緩んだところを咎められ、大石が頓死してこれも中押し負け。とうとう0勝2敗と いう散々な出足になってしまった。因みにSさんは1勝1敗と善戦した。 明日以降、あと4局も残しているが果たして結果はどう出るだろう。今日の2局 は悔いの残る対局だったが、力が衰えたとはいえ慎重に着手することに心がけれ ばあながち全敗にはならないだろう。 このところ病院通いのほかやることがなく、世間の人との会話もなく、ほとん ど社会から隔絶された姥捨て山のぼけ老人なので、激しい頭脳労働は疲労が残る し、おまけに頭痛までするが、囲碁は脳のリハビリにはもってこいの治療薬なの で、気を取り直して明日は全力で対戦しよう。 |