10月天狗会。 ![]() 今週は囲碁の予定が目白押しで楽しみにしていたが、最大のイベントだった13日(日)の 平塚囲碁祭り1000面打ち大会が、台風19号の襲来により中止になってしまった。毎年この 日を楽しみにしていたので中止は実に残念だった。おそらく全国各地から遠路はるばる参 加を予定していた囲碁ファンもさぞがっかりしているだろう。 先月千葉県に大きな被害をもたらした台風15号と同程度と予想される台風19号が週末 に再び関東地方に上陸するのは確実で、我が家でもベランダの花壇の避難や停電^断水 の備えなどの準備をしている。 平塚の1000面打ち大会の予行演習として、葉山釣友会長のSさん宅を今週初めに訪問 し、実践訓練をしたばかりだった。Sさんは5年ほど前から平塚に一緒に行くようになって いるが、腕前は初段程度でかなりの囲碁好きの人物である。 奥様の先祖が、明治・大正時代の日本で最も大きな囲碁組織だった方円社(現在の日 本棋院の前身)を創立した囲碁棋士中川亀三郎7段なので、囲碁の昔話の話題にも事欠 かない。 彼も平塚囲碁の中止を残念がっていた。今の私には、好敵手だった家内の伯父の96翁 が昨年4月に亡くなってから、近隣で囲碁を打てるのは彼だけになっている。 Sさんとの実践訓練のほかに大会に備えて、久しぶりに新横浜の囲碁クラブ「白ゆり」に 行き「天狗会」に出席してきた。4か月ぶりの出席なので席亭やメンバーからも歓迎された。 席亭の西田女史に3子で指導碁を打ってもらい惜敗し、仲間2人とそれぞれ1局ずつ打っ て連勝した。西田席亭と天狗会幹事のMさんから、楽しい企画の紹介があり参加のお誘 いを受けた。 新横浜のこの囲碁クラブ「白ゆり」には女子アマの強豪がたくさんいて、「横浜白ゆり会」 というチーム名で全国女子アマ囲碁大会に何度も出場し、過去数回優勝している強豪チ ームなのである。今年の6月にも西田さんを主将とする5人で「女流アマ囲碁都市対抗戦」 に出場して見事に全国優勝している。 席亭であり、チーム「横浜白ゆり」の主将でもある西田さんは有名なアマ7段で、ご息女 とお孫さんは現役のプロ棋士、ご息女のご主人も現役プロ棋士という囲碁一家である。 なんと、身の程知らずにも、この強豪「横浜白ゆり会」と「天狗会」が12月12日に対抗試 合をするという破天荒な企画を立てたというのである。幹事のMさん曰く、我が「天狗会」 にはメンバーが12名いるが、最上級者の私にぜひ大将格として参加してほしいという。 驚いて一旦は固辞したが、是非にと懇望され遂に受ける羽目になった。選手は10名で 構成し各人4回戦戦い、35分の制限時間で手合い時計を使用する本格的な対抗試合と なるらしい。手合い時計など使ったのは随分大昔の事で、ほぼ初めてといっていい。 こんな対抗試合は、かって若かりし時に、東京トヨペットの囲碁部と対抗試合をした時 以来である。白ゆり会との対抗試合まであと2か月しかない。大将格で4試合もするので みっともない成績ではメンバーに面目が立たない。 それまでの2か月間は猛特訓をしなければならないし、だいいち1日に4試合も全力で 囲碁を打つ体力も脳みそにも自信がない。えらいことになった。 82歳の老人の覚悟なんてたかが知れているが、仕方がないので腹をくくって、目標と 生きがいができたとポジティブに考え直す事にした。毎日TVとPCの前で1日中ボーっと して居眠りしているわけにはいかない。覚悟を決めてこれはと思う参考書を厳選してこ れからトレーニングを積むことにした。結果として少しでも棋力アップになれば幸いだが、 この歳ではおそらく上達は無理だろう。 ところで話変わって、今週はビッグニュースが続いた。旭化成の吉野彰博士のノーベ ル化学賞受賞、ワールドカップラグビーの日本の善戦、プロ野球のクライマックスシリー ズ、囲碁の19歳天才棋士、柴野虎丸新名人の誕生、などが目白押しに続いた。 、さらに特筆すべきは、時代劇の「銭形平次」からタイムスリップしたような事件がおきた ことである。賄賂の「菓子折り」には小判が忍ばせてあり、悪代官が「越後屋、おぬしも 悪よの~」と、お定まりの決め台詞をいうあの場面が、なんと現代に蘇ったのである。 多額な賄賂を出した越後屋(高浜町元助役)、受け取った悪代官(関西電力トップ)の いずれが巨悪なのかは読者諸君にお任せしよう。いずれにせよ関西電力と福井県高浜 町の、原発に絡む癒着構造が明るみになり、世間の失笑を買った事を記憶しておこう。 |