平塚市囲碁祭り1000面打ち。         06,10,08

 10月8日、例年開催されている平塚市の「しょうなん平塚囲碁祭り」に今年も出かけてきました。
 平塚市に道場を構えて、大竹英雄、石田芳夫,武宮正樹、小林光一、加藤正夫、張治勳9段
 らの今をときめく多くの俊英を幼児から自宅で育て上げた日本囲碁界の重鎮木谷実9段が
 亡くなって今年で30年になります。

 今年の囲碁祭りは好天にも恵まれ多くの囲碁ファンが押しかけ盛大に開催されました。日本
 棋院のプロ棋士総勢79名が参加し、プロ・アマの和気藹々のジョークもあちこちで飛び交う
 実に楽しい囲碁祭りになりました。

 当日の抽選で対局の籤を引き当てた私は中堅有望棋士の水間俊文7段に4子で対戦しました。
 昨年は村松竜一7段に華麗に打ちまわされて完敗したので、その轍は踏むまいと慎重に長考
 を重ねなんとか勝ちを収める事が出来ました。

 最近は難しい事を考える力が衰えて何事もいい加減に事を処置してしまうことが多く、囲碁な
 ども深い読みを避ける為に負けが込むことが多くなっていますが、この日はなんと言っても
 相手がプロの高段者とあってはいい加減は許されません。ない頭を絞りに絞って頭の芯が痛く
 なるまで考えて最善手を求めた結果がこの日の幸運をもたらしたのですが、さすがに終局後
 はどっと疲れが出て放心状態になり、やがてじわじわと最近味わった事の無い充実感に満た
 され、久し振りに囲碁の醍醐味を感じる事が出来ました。

 しかしまだ頭が少しボーっとしているのでしばらくは碁盤には向かう気がしません。
 物忘れが多いこのごろですがこの日もデジカメを忘れて記念写真を撮る事が出来ませんでし
 たが、元上司のSさんが居合わせ私の対局写真を撮って後日自宅に送ってくれました。


  プロに4子で勝ったといっても
  プロの8面打ち。つまりプロは
  8人を相手にして次々に着手を
  していくので1対1の指導碁で
  はない。
  これを割り引けば勝ったから
  といって有頂天
  にはなれない。

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