僕の作文                                                     
  僕はゴールデンリトリーバーの”ごんた”です。満4歳です。(※8月で5歳になりました。)
 葉山の佐々木家の養子になって、とても幸せです。何故かっていうと、毎日家の中に
 住まわしてもらえるし、お父さんやお母さん、お姉さん達に可愛がってもらえるからです。
 そして時々、東京にいるお兄さんが帰ってくるのも とても楽しみです。お兄さんが帰っ
 てきたときに、あんまりうれしくて、ちびって、お漏らしすることがあるけど、これは家族
 の秘密です。
 
 夜はお父さん、お母さんと一緒の部屋で寝るので寂しくなんかありません。おかあさん
 のいびきが大きくてかなわないけどね。でも時々僕を置いてきぼりにしてみんなでお食
 事に行ってしまうことがあります。その時は寂しいけど我慢してソファーの上に寝そべっ
 て待つ事にしています。
 
 僕の食事はドッグフードにヨーグルトをかけたものが主食ですが、本当は僕は洋犬だ
 からパンが大好物です。それに野菜も好きです。お父さんが食事する時は、あまり傍
 に行かないようにしています。子供の時からお父さんにそのように躾けられたので判
 っているのです。でも、お母さんが食事をする時は必ず傍に行っておねだりします。
 お座りをしてもくれない時には大きな声で”ワン”といえばかならず自分のお食事から
 少し分けてくれます。お母さんもそれがうれしいのです。お父さんはいやな顔をするけ
 ど、お顔を見ないようにしています。

 僕のできる芸は4つしかありません。
 「お座り」 「お手」 それと食事の時の [待て] と 「よし」 の4つです。「伏せ」と、
 「放せ」 がどうしてもできません。好きなオモチャを口に咥えて遊んでいる時に"頂戴”
 といわれるのが大嫌いです。たとえお父さんでも、その時には怒った顔をして”ウー”
 とうなる事にしています。お父さんは僕が歯をむいて怖い顔をするのが面白いらしくて、
 何回もからかうのは本当に迷惑至極。困ったものです。

 僕は怒るのが嫌いなので、大抵誰にでも尻尾を振ります。知らない犬くんにあっても
 尻尾を振るので時々吠えられたり咬みつれたこともあります。それでも懲りずに尻尾を
 振って遊びたい性格なのです。近所のおじさんおばさんは、”毛並みが良くて上品で
 おとなしいゴンちゃん”ともっぱらの評判の僕です。これは悪い気がしません。
 
 僕はお父さんと散歩に行くのがとても楽しみです。家を出て、役場のまえの「花の木
 公園」の庭で、まずおしっことウンチをします。それから、図書館の前をとおって森戸
 海岸へ行くか、実教寺と御用邸をとおって一色海岸へ行くか、お父さんがきめた道を
 一緒に行きます。
 
  僕は、あちこち、友達のおしっこの匂いを嗅ぎながら歩きたいんだけど、お父さんは、
 休まずにどんどん早足で歩こうとするので少しペースが合いません。仕方がないので
 お父さんのペースでついていくことにしています。森戸の海も、一色の海も、富士山と
 江ノ島が見えてとてもきれいなのですが犬の僕にはそんな事よりも、遊びに来ている
 たくさんの犬のお友達と会えるのが楽しみなのです。
 
  お母さんが一緒に行く時は特に楽しいです。
 だから、お母さんがどこかで寄り道して遅れた時には、お父さんがどんなに僕を引っ
 張っても絶対にお座りをして動きません。お母さんが戻ってきたら安心して3人一緒
 に歩き始めます。
 
  最近,時々おそば屋さんに僕をつないで、二人で何やらおいしそうな物を食べている
 ような気配があります。どうもお蕎麦だけではなくてお酒の匂いがすることがあります。
 ”お父さんは糖尿の気があるんだからホドホドにすればいいのになー”と言いたいん
 だけど、僕は”ワン”としか言えません。判っているのかなー・・・。

 僕が一番怖いのが雷と花火です。
 これからはじまる夏の雷、海の花火、秋の台風。とってもいやです。雷が鳴ると体が
 ふるえてどうしようもありません。家族の誰かの傍でガタガタふるえて助けを求める
 ほかありません。
 
  おととしの夏、森戸海岸の花火大会に連れて行かれたとき、ドンドンという花火の音
 が怖くてとてもいやでした。それからしばらくは森戸へ行く道にさしかかったらおすわ
 りをしてイヤイヤをしました。
 
  それから、スーパーマーケットも嫌いです。
 前に、つながれていた時によその人と犬にいじめられたからです。最近、やっと嫌で
 なくなってきましたが、それでもスーパーの前をとおるときには早足で一目散に通る
 ことにしています。

 少し好きになったのが海で泳ぐ事です。
 子供の頃は、水が怖くてお友達のように上手に海で泳ぐ事ができなかったけど、
 最近、水の中に入るのが少しも怖くなくなりました。もともと僕の先祖は水が大好き
 なんだそうです。5メートルぐらいは「犬かき」で泳げます。泳いだあとは得意な顔を
 します。

 家族の紹介をします。
 1番えらいのがお父さん。ぼくはいつもお父さんに絶対服従です。
 2番がお母さん。なにせ僕のお食事をつくってくれる大切な人です。
 3番から5番はお兄さんと2人のお姉さん。
 この3人に順番をつけたらあとで叱られてしまうからみんな一緒です。
 
 裕子お姉さんはどんなに遅く帰ってきても、寝る前に必ずおしっこに連れていって
 くれてお水を飲ましてくれるし、陽子お姉さんもとても可愛がってくれます。
 お兄さんは東京にいて会えないのがさびしいけど、帰ってきたときには飛びついて
 大歓迎をします。

 僕の仲のいいお友達はハナさんちのタロウちゃん。
 お散歩の帰りにハナさんの家の前を通ったら、忘れずにご挨拶してくるのが楽しみ
 なんです。タロウちゃんがお留守の時にもしばらくはお家の前で待っています。
 お父さんはあきらめてしばらくは僕のしたいようにさせてくれます。
 それから、いつか石川県にいるいとこの家のエンジェルちゃんに会いたいです。

 これが僕の自己紹介です。
     

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