小型船舶操縦2級免許の取得。 ![]() 1、動機と準備。 今年の密かな抱負の1つは小型船舶操縦の資格をとり5馬力船外機付きのボートを駆って葉山の魚を釣りまくる事でした。 こんな動機から今年4月末、逗子マリン100というボートスクールで学科講習と実技講習を受け、5月中旬に国家試験の 学科試験と実技試験に臨むことにしました。 2、受講〜受験の顛末。 はじめは簡単に資格が取れるだろうと高を括っていましたが、いざ受講してみると、以外にも学科も覚える事が多く「理解」 も大変だけれども「暗記」に大変苦労しました。高齢になると「論理的に考える力」は高まるが記憶する能力つまり「暗記力」 は若い時よりも格段に低下するそうですが今回正にその事を実感しました。柄にもなく昔英語の単語を覚えたように単語 帳の裏表に覚える事を書き込み、ようやく暗記できた筈の事が翌日になるとすっかり忘れている事がしばしばありました。 実技にしても、いかんせん初めてなので操縦のルールや操作技術をたった半日の講習で自分のものにできるはずもあり ません。これも覚える事がありすぎてついには規定の半日講習のほかに特別に講師の先生に頼んでさらに半日教えを請 う始末でした。ロープの結び方1つとっても10通りの結び方を瞬時に示さねばなりません。一生懸命に繰り返し練習しました。 実技のほうは危険一杯の海上の事ですから「身体反応」つまり「瞬間の判断力」と「とっさの基本動作」を完全に身につけ ることが必要です。学科訓練で錆びた頭脳を鍛え、実技訓練で衰えた身体反応を呼び戻すこのトレーニングは、資格を取 るという実質的メリットもさることながら、頭と体のリフレッシュの面で大いに若返りに役立ったようです。 3、試験の概要および結果。 さて肝心の試験ですが、学科試験は60出題、4択方式で合格基準は60%以上。ヨコハママリーナでの実技試験項目は @船舶の取り扱い、A基本操縦、B応用操縦、で合格基準はそれぞれ持ち点の60%以上です。学科試験の結果は90 %以上の正解率でなんとか合格しましたが問題は実技試験でした。@とAはまずまずでしたがBの応用操縦でつまずき ました。失敗した応用操縦は、「蛇行、救助、接岸、離岸、方位確認、安全確認、」でそれぞれ少しずつの操縦ミスの積み 重ねがあったので、自己評価しても合格基準スレスレで合否確率は5分5分と思われました。予断を許さない結果に不安 を抱えたまま帰宅し1週間後の結果発表を待つ羽目となりました。5月24日(木)インターネットで合格発表の結果を恐る 恐る覘いたらなんと嬉しい事に私の受験番号「15番」がしっかりと合格者欄に載っていました。合格発表の掲示板に自分 の番号があるかどうかをビクビクしながら見るなんていう経験は昔痛いほど味わっているので、実にほぼ50年 ぶりに緊 張した懐かしい昔の経験を思い出しました。 尤も私には「花散る、再起待つ。」なんていう電報を受け取ったほろ苦い体験 しか記憶にありませんけど・・・。 4、これから。 小型船舶操縦2級の国家資格を取得できて晴れて「古希の船乗り」が誕生しました。天下晴れて20t(24m以下)の船なら 5海里(約9キロ)の海上を自由に航行できる資格を取得できたのです。ヘミングウェイの「老人と海」ではありませんが、こ れからは5馬力船外機付きのボートを駆って相模湾の魚を根こそぎ釣りまくる気概で釣りに精を出しましょう。相模湾の魚 の値が高騰したらおもむろに「魚屋」でも開業する不埒な初夢でも見ながら・・・・。 参考・・・@資格取得の為に勉強した学科試験の範囲。
A実技試験の範囲
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