秋の話題二つ。 その1、船外機付き釣りボート。 06,09,04 釣り友達の豊田さんが一色海岸に放置してあるボートを修理して釣りに使えるように再生したいと 相談を持ちかけてきた。 調べてみると、船の所有者は既に死亡していて家族も居所が不明、船検も5年前に切れていてあち こちが痛んでいる。このボートの所有者から管理を委託されている船宿のNさんは「砂浜に数年放置 していて邪魔なので修理をして好きなように使ってよい。」ということなので、遺漏ないように所有者変 更などの申請書類を整え、ボートを整備し中古の船外機を買い求めて整備を済ませ、日本小型船 舶検査機構の検査員の検査を受けて、今日無事に「船検」をパスする事が出来た。 船の所有者は豊田さん、保証人は私、ということにした。保証人とはいえ、れっきとした5馬力の船 外機を持つ全長3,5mのボートの半所有者である。山本周五郎の”青べか”とは物が違う。これから は彼と一緒に葉山を拠点に相模湾の魚を求めて走り回る事が出来る。 いよいよ本物の「釣り○○」になってきたようだ。そのうちに船外機を操作できる小型船舶操縦4級 の資格を取るつもり。早速明日でも釣りに行くとするか!!狙う魚はアジかタイかイサキかイナダ。 そろそろカワハギもシーズン入りなのでカワハギにしようかな。 ![]() ![]() その2、オペラ「仮面舞踏会」 06,09,02 いつの間にかセミの声もニイニイゼミからヒグラシに変わり、夜になればコオロギの声、朝夕の風も めっきり涼しく、月明かりはいよいよ冴えて秋の気配が急速に感じられる季節になってきました。 食卓にもそろそろ秋の味覚の秋刀魚や山の幸が並ぶのも近い。一方、秋は知的好奇心をそそられ る薫り高い芸術の秋でもあります。 ご縁があって、がらにも無く家内とオペラ「仮面舞踏会」を横浜県民ホールで鑑賞する機会に恵まれ ました。ヴェルディの傑作といわれるこのオペラは話には聞いてはいるものの、生のオペラの圧倒的 な歌唱力もヴェルディの曲を演奏する生のオーケストラの臨場感も全てが初めてのことなので戸惑う 事の多い一夜でしたが、充分に芸術の香りを満喫してきました。 このオペラは素材を18世紀のスエーデン国王グスタフV世暗殺事件にとり、ボストン総督リッカルド と忠臣の部下の妻アメーリアとの不倫の愛が招いた悲劇をヴェルディの音楽が鋭く造形しています。 予言者ウルリカ(かつての私の上司のお嬢様扮する)の予言の不気味さ、人間の葛藤の凄まじさが 心に迫る迫真のエンディングでした。 ヴェルディが1858年にこのオペラの作曲を完成したといわれていますが、それにしてもアリア(多分 イタリア語だと思うが)を歌う出演者のド迫力に満ちた熱唱と演技力に度肝を抜かれた3時間でした。 オペラ鑑賞後、余韻もほとぼりも醒めぬままに、野毛の行きつけのおでんや”いわき”に立ち寄り、 女将自慢のおでんと各種煮物を突きながら焼酎の水割りに舌鼓を打ち、客と女将と談笑し、暮れな ずむ横浜の秋の下町情緒を存分に味わって、ようやく普段の自分のペースに戻ったものでした。 |