2021年、今年の重大ニュース(家族編)   22,01,07

   2021年は丑年生まれの年男なので、何か良いことが起きるのかなと期待していたが、とんでも
  ない年男になってしまった。前半の5月まではまずまずの生活だったが、年後半の6月以降は病院
  通いに明け暮れて「秋の陽はつるべ落とし」を痛感させられた。 

   2020年に胆嚢摘出手術をし、持病の心臓の不整脈でも4日間も入院治療をしたが、その後は安
  定していて今年は糖尿病の医者通いだけだったが、新たに6月に釣り船で腰椎圧迫骨折に見舞わ
  れ、長年の脊柱管狭窄の治療も加わって、6月以降はほぼ毎日医者通いを続けた。

   遂に介護申請をして要支援2と認定され、杖を突く生活になってケアマネのお世話になり、リハ
  ビリ、マッサージ、に通う毎日になっている。こんな無様な有様なので、長年の趣味のゴルフも釣
  りも全く休止状態で、HPに記載するような楽しい話題は今年はないといってもいい。みすぼらしい
  重大ニュースである。朗報は子供たちと孫達の9人が今年もつつがなく正月を迎えられたことだっ
  た。

   
1,体調は低下の一途。
  足腰の筋肉が極端に衰えている。散歩にも行けなくて5分も歩けばたちまち腰痛が起きてへなへな
  と座り込んでしまう。それでも4月のゴルフ再開と釣り再開を目標に少しずつだが歩く訓練をして
  いる。

  要支援や要介護の老人だけが通っている「フットパワー」というリハビリセンターの車が週1回
  自宅に迎えに来てくれるので、そこで1時間半体を動かして運動している。そのほか週2回マッサ
  ージ師が来宅して少しずつだが運動量を増やし、さらに週2回整形病院に通ってリハビリ体操を
  している。しかしまだまだ回復にはほど遠い。いつになったら正常に歩けるのか途方に暮れるこ
  ともある。

   
2,気晴らしの旅行
  治療の合間を縫って11月に故郷の宮城県と岩手県に3泊4日の旅行に出かけた。結婚50周年記念
  旅行で、岩手県一関市での従兄弟会、宮城県大崎市の妹宅訪問、宮城県と福島県の秘湯の会の
  温泉巡りが主目的である。詳細は旅行記に詳しく記載してあるが、久し振りの温泉が落ち込んで
  いる心身をいやしてくれたのがうれしい。

  この他には我が家から小一時間で行ける観音崎ホテル、横須賀市のくりはま花の国で家族のだん
  らんのひと時を楽しんだくらいである。何ともみすぼらしい旅行に終わった。

   
3,ゴルフ中毒が消えた。
  寂しいのは旅行だけではない。80歳を過ぎてもまだ残っていたアウトドアスポーツの趣味のゴル
  フと釣りが激減した。
  最盛期には1年で70ラウンドを優に超えたゴルフも今年は遂に1年で1度だけに終わった。かっては
  週1度クラブを握らないとまるで中毒になったようにソワソワしたものだが、今はその中毒症状は
  全く収まってしまった。指のタコもきれいに消えてしまい手首の日焼け跡も奇麗に無くなった。
  ゴルフ仲間からは4月には体調を回復してゴルフに行こうと励まされているが、実現できるのだろ
  うか。

   
4,因縁の釣りも中断。
  ゴルフ同様に釣り回数も激減した。タチウオ、イワシメバル、イサキの3回だけだった。それも目
  ぼしい釣果ではなく平凡ね釣果だった。6月のイサキ釣りの最中に大波で腰椎の圧迫骨折をする
  という不運があったのが悔しい。やはり波の揺れをこらえて踏ん張る力が衰えているのが骨折を
  招いたので、加齢の悲哀をしみじみと感じたものである。船釣りは生命にかかわる危険な趣味な
  ので、慎重にも慎重な行動が求められる。

   
5,コロナ禍で休止が続いた囲碁イベント。
  コロナ禍の為、各種の囲碁イベントが軒並み中止となった。新横浜囲碁サロンの「天狗会」、秋の
  逗子文化祭の「囲碁大会」、葉山文化会館の「囲碁交流会」が軒並み中止で囲碁仲間との交流が
  途絶えたままである。葉山の囲碁クラブでは6段で打っていて、一応最高段位者となっているので、
  実戦が少ない分は定期購読している囲碁雑誌で今流行のAIの最新布石などを研究して憂さ晴らし
  をしている。

   年末に久し振りに葉山町の囲碁大会が復活したので勇躍参加したが、Aクラス出場6名で2勝3敗
  という不本意な成績だった。「考える」「何手か先まで筋を読む」「着手を決める」 その判断力
  がまるで衰えていることに驚いた。

   
6,乱読ではないがボチボチだった読書。
  相変わらず既に読み終えた文庫本を書庫から引っ張り出して毎夜の眠り薬にする習慣が続いた。
  池波正太郎、藤沢周平は何度読んでも飽きが来ない。
  幼馴染に紹介された「人新世の資本論」(斎藤幸平著)は気候変動に警鐘を鳴らす好著で読みごた
  えがあった。
  正月の箱根駅伝に特別参加する「学連選抜」のメンバーの心理状態に焦点を当てた小説「チーム」
  (堂場瞬一著)は長女に紹介されて読んだが、監督と選手達の心の葛藤をきめ細かく描写した小説
  で、息詰まるラストシーンは感動的ですらあった。

   
7,相次ぐ訃報。
  今年も幾人かの学友や知人の訃報が年末に舞い込んできた。印象的だったのは高校の2年先輩の
  作家、星亮一氏の訃報だった。氏は東北大学文学部を卒業後福島日報や福島中央テレビに奉職し
  て、戊辰戦争を題材にした多くの力作を残した。私の戊辰戦争研究、会津藩研究は彼の影響を多く
  受けている。又私にとって大きな星を失った思いがする。

   
8,成長する2人の孫。
  早いもので2人の孫はすくすくと育って、上は今年高校に入学し下は中2になる。身長は母親を超
  えて大人の風貌が漂い始めた。学業もクラブ活動も思春期の人間関係も問題なさそう。みんなで
  また食事に行きたいとうれしい年賀状が届いてジジババを喜ばせてくれた。