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     2021年今年の重大ニュース。 22,01,06

   例年だと年末には「今年の重大ニュース」を選ぶのを楽しみにしていたが、寄る年波のせいか何故か
  億劫になってサボり癖が現れて今年はパスしようと思っていた。「カバネヤミ」の本性がいよいよ現れ
  てきたようだ。
 
   永い間続けてきた年末恒例の習慣であり、やめるのも少々勿体ないので年始に入り、新聞社などの
  重大ニュースを拾い読みして何とか今年も私流の重大ニュースを選ぶことができた。来年も続けられる
  かどうかは極めて怪しいもので、20年近く続けてきた記録の延長は黄信号がともったようにも思える。

  1,東京五輪・パラ、1年延期で開催。
  新型コロナウィルスの感染拡大で1年延期された東京五輪・パラリンピックが、7月から9月にかけて
  行われた。追加費用を多額の公費で賄い、コロナ禍fが収束しない中での開催。世論の反対が高まり、
  会場は原則無観客という異例の大会だった。一方、競技が始まると、日本勢の活躍に人々は熱狂。
  五輪は史上最多のメダル58個(金27)を獲得し、酷暑の中でパラも混乱なく終わった。

  2,新型コロナが世界中に蔓延、世界の死者500万人超。
  世界の新型コロナウィルス感染者は11月初旬に累計で2億5000万人を超え、死者は500万人を上回
  った。より感染力の強い変異株が世界中で次々に現れ、医療供給体制のひっ迫で入院できずに自宅
  で死亡するケースが相次いだ。最近では新たに出現したオミクロン株による感染拡大に警戒を強めて
  いる。
 
  3,菅首相1年で退陣、岸田内閣誕生。
  菅首相は自民党総裁選に出馬せず、退陣を表明した。後継を争う総裁選は、岸田文雄前政調会長が、
  河野太郎規制改革担当相らを破って総裁に就任。臨時国会で首相に就任した直後、衆院を解散総選
  挙に踏み切り勝利した。「成長と分配の好循環」を掲げる岸田政権は、新型コロナ対策と経済再生
  の両立に向け、過去最大規模の21年度補正予算案を編成。「新しい資本主義」の実現などを目指し
  ている。

  4,衆院選で自民絶対安定多数。
  第49回衆院選が10月31日に投開票され、自民党が絶対安定多数の261議席を得て、岸田文雄首相の
  続投が決まった。共産党など野党と共闘して政権交代を目指した立憲民主党は公示前の110議席から
  96議席に減らし、枝野幸男代表が辞任。11月の代表選で泉健太氏を選出した。

  5,米大統領にバイデン氏就任。
  トランプ前政権下で社会の分断が加速した米国の結束や新型コロナウィルス禍の克服を訴え、大統
  領選に勝利した民主党のジョー・バイデン氏が1月20日、第46代大統領に就任した。就任初日から
  地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」復帰や世界保健機関(WHO)脱退取り下げに動き出し、
  トランプ前大統領の「米国第一主義」から国際協調路線に転換する姿勢を鮮明にした。

  6,米アフガン撤収、タリバン政権発足。
  アフガニスタン駐留米軍が6月、完全撤収し20年に及ぶアフガン戦争に終止符が打たれた。2001年
  の米同時多発テロを首謀した国際テロ組織アルカイダのビンラディン容疑者を保護したとして、イス
  ラム主義組織タリバン政権を攻撃し、崩壊させた米国は、山岳地帯に逃げ込んだタリバンとの戦闘を
  継続し、「米史上最長の戦争」となったが、1月に就任したバイデン大統領が撤収を決断した。一方、
  タリバンは米軍撤収の意向が伝えられると、隙を突くように各地を制圧、8月には首都カブールを陥
  落させ、権力を再び掌握した。だが、暫定政権発足後も対立する武装勢力のテロが続き、治安回復
  のめどはたっていない。

  7,二刀流大谷、満票でMVP.
  米大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が投打の「二刀流」で躍動した。記者投票の満票でア・リ
  ーグ最優秀選手(MVP)に選出。46本塁打を放ってタイトル争いを演じ、投げてもチーム最多の9勝、
  登板前後に休養日を設けず計158試合に出場し、メジャー4年目で初めて投打同時出場の「リアル
  二刀流」を披露するなどフル稼働した。7月のオールスター戦には、先発投手と指名打者を兼ねて
  出場した。

  8,ゴルフ・マスターズで松山選手が優勝。
  ゴルフの祭典マスターズ・トーナメントで、松山茂樹選手が夢をかなえた。4月に米ジョージア州
  オーガスタで開催された伝統の大会でアジア勢初優勝。日本選手が男子のメジャー大会で初めて
  制覇した。
  2017年の全米オープン選手権で2位、全米プロ選手権で5位とメジャー制覇に迫りながら、なかなか
  勝てなかった松山選手が、出場10度目、29歳で宿願を達成。勝者の証、グリーンジャケットに袖を
  通し、「日本人はできないんじゃないか、というのを覆すことができたと思う」と喜びを語った。

  9,将棋の藤井聡太が最年少4冠。
  将棋棋士の藤井聡太(19)が今年、4つのタイトルを保持する4冠に駆け上がった。昨年、棋聖と
  王位の2冠を獲得し、今年は双方を防衛したうえで、新たに叡王と将棋界最高峰の竜王を奪取し
  た。19歳3か月での4冠達成は、羽生善治9段(51)が持つ22歳9か月を大幅更新する最年少記録。
  10代での達成は史上初。日本中の将棋ファンを熱狂させた。