2016年今年の重大ニュース（家族編）１６，１２，２５ 　　　年賀状のシーズンになると、友人や友人の奥様から年賀欠礼の葉書が来る。 　　ありし日の元気な姿を思い出して感慨にふけることが多くなった。今年も幼少の頃の 　　同級生はじめ沢山の友人が亡くなった。幸いなことに我が家は今年も家族全員無事 　　息災だった。親戚筋でも不幸はなかった。なんといってもこれが重大ニュースの一番 　　である。毎週水曜日には孫2人が学校帰りに元気な声を出して我が家に飛び込んで 　　くる。嬉しい毎週の習慣である。今は4年生と2年生だから、あと４〜５年は来てくれる 　　だろうか。願わくばしばらくこの幸せが続きますように。 　　　追記；新潟の糸魚川で年末に大火事があった。被災者にお見舞い申し上げると 　　同時に、健康だけではなく火の不始末がなかったことにも感謝しなければならない。 　　１、私の健康は曲がり角。 　　　今年はよく病院のお世話になった。持病の糖尿病の定期検査は毎月、腰痛は不定 　　期だがほぼ毎週通ったほか、心臓のカテーテル検査入院と、2度目のステント挿入手 　　術をした。今まで横須賀共済病院だったが、今回から葉山ハートセンターのお世話に 　　なった。術後6カ月たった12月にＣＴ検査をしたがステントは正常に機能していた。 　　　血糖値は安定していて年末の検査ではＨＢＡ１Ｃは6，3だからほぼ正常に近くなっ 　　ている。定期健診で大腸に異常があり、胃にも異常があると診断され、それぞれ専門 　　病院で精密検査を受けたが幸い大事がない事が判りホッとした。 　　　大腸には沢山のポリープがあるがすべて良性だった。胃カメラを初めて鼻から挿入 　　して検査をした。白内障の手術をした眼がまだ霞むので数回眼科で治療した。入れ 　　歯の修理と虫歯の治療で数か月を要した。 　　　暮れになって鼻から黴菌が入って顔の全面がお岩さんのように腫れ上がり、急遽 　　病院に行き抗生剤を貰って服用して大事に至らなかったが危うい所だった。10数年 　　前も同じことがあり、鼻毛を抜くことに注意していたが、また同じ過ちを繰り返してし 　　まった。 　　　釣り船で転倒してろっ骨を骨折し腰も強打したので治療に2か月を要したがまだ後 　　遺症が残っている。 　　　病院通いに始まり病院通いで年を越した1年だったが、まだ致命傷にはなっていな 　　いから、世間並みの高齢者の体調なのだろう。 　　８３歳になるある童謡作家が、８０歳までが野球でいう９回裏で、それを超えると「人生 　　の延長戦」と自分に言い聞かせているそうだ。９回まで完投出来ずに降板したり、延 　　長戦まで投げ続ける人がいたり、人生はいろいろだ。 　　　同い年の幼馴染からの通信。「長生きしよう」という思考よりも、生きている間に出来 　　るだけやりたいことをやり尽くす生き方を選ぶ。と。全くその通りだ。 　　２、いい旅をしました。 　　　２月から１１月まで、それぞれの季節の素晴らしい景色を堪能した１年だった。 　　�@、2月、新車を駆って冬の大内宿を訪ね名物のネギ蕎麦を食べた。塔のへつり〜 　　　　芦ノ牧温泉に泊まり、翌日会津城から飯盛山周辺を見物した。改めて戊辰戦争 　　　　の数々の戦史を追憶した。 　　�A、2月、三浦海岸の河津桜を逗子のＫ翁夫妻と見物。 　　�B、3月、水戸の偕楽園の観梅に出掛け福島の高湯温泉に宿泊した。水戸の弘道 　　　　館も見学し、水戸学や天狗党の乱に思いをはせた。高湯安達屋は雪に覆われた 　　　　日本の秘湯中の秘湯と云える名湯だった。翌日家内のルーツの１つ二本松を訪 　　　　れ、二本松城や智恵子記念館を見物、帰途白河ラーメンを食べて帰宅。 　　�C、4月、今年の観桜は近場の観音崎ホテル周辺の桜見物にとどめた。 　　�D、6月、友人の誘いで石川県の七尾に行き、七尾湾で釣りを楽しんだ。 　　�E、9月、北海道道南２泊３日の旅をした。行きは北海道新幹線を使い、帰りは飛 　　　　行機を使った。江差〜松前〜湯の川温泉と巡り、翌日函館、洞爺湖、登別温泉 　　　　に泊まり、翌日小樽、札幌に行き、新千歳空港から帰路という強行軍だった。 　　�F、11月、箱根美術館で紅葉と彫刻展を楽しんだ。 　　３、今年も囲碁は回数、成績共に低調でした。 　　　葉山釣友会会長のＳさんとは、釣りは勿論の事、ゴルフや囲碁や居酒屋など趣味 　　が一緒の２歳下の友人だが、ここ数年囲碁のお相手をしている。５子置かせている 　　ので碁仇とは言えないが、今年は８局対戦して６勝２敗だった。一方、囲碁の好敵手 　　92歳のＫ翁とは５局対戦して１勝４敗。今年は長老に手も足も出ずに完敗だった。 　　10月に平塚市の1000面打ちに参加して、大木7段に4子で圧勝した。 　　振り返ってみると読みの力が随分衰えていることを実感した1年だった。 　　４、読書も紹介するほど多読でなくなりました。 　　　今年は新刊書は数少なく、既に読み終えた歴史書が中心の読書だった。眼の疲 　　れが早くなって読み始めてもすぐにページを閉じてしまうことが多くなってきた。その 　　為読書のペースが極端に遅くなって1冊を読む日数がかなりかかるようになった。 　　　司馬遼太郎の「街道をゆく」の43巻「三浦半島記」、新潟の友人が勧めてくれた 　　辺見庸の「１９３７」と堀田善衛の「時間」が印象に残った。この2冊はいずれも私が 　　生まれた1937年の南京大虐殺をテーマにした重厚な作品である。 　　５、葉山サロンを葉山と能登で開催。 　　4月、葉山サロン開催。弟夫妻、妹、旧友の4人が参加。中華料理店「海狼」で夕食、 　　翌日強風の中をアジ釣り。3人で40匹ほど、夜、刺身、タタキ、フライにして宴会。 　　6月、弟が暮らしている能登七尾湾を舞台に「葉山サロン」ならぬ「能登サロン」を 　　開催した。雨に祟られて2日間の釣りの予定を1日だけに短縮したが、当地独特の 　　仕掛けでタラやメバルを釣った。幼馴染が絶好調で、彼の独壇場の釣果だった。 　　６、釣りを楽しむ。 　　　今年の釣り回数は25回。去年より５回増加した。 　　釣った魚は、アジ、イサキ、タチウオ、タイ、カワハギ、アマダイ、キス、夜メバル、 　　イシモチ、カサゴ。例年と変わり映えがなく、珍しい魚や大物などの特筆すべき魚 　　は釣れなかった。地味な釣りで終わった。七尾湾のメバル、千葉の洲崎のイサキ、 　　夜メバル釣りの時外道で釣れたタコが印象に残った。釣り船で転倒してろっ骨を 　　骨折したのが情けない珍事だった。 　　７、学生時代の仲間との旧交を温める会。 　　　昨年から学生時代の寮生仲間の６人が、毎月横浜関内の雀荘に集まって３時間 　　ほど健康麻雀をやり、昼食懇親をする例会を開いている。昼食時に若干のアルコ 　　ール付きだから、昼食場所は野毛の歓楽街が多い。若い時の思いがけない話題 　　やら、近況やら話題は尽きない。利害が伴わない旧友達なので、心を開いたリラッ 　　クスした時間を過ごせる。屈託のない笑顔になれる数少ない機会である。今年は 　　毎月１２回開催して欠席３回。幹事役のＳ君は「雀友会」と勝手に命名している。 　　８、低調だったゴルフ。 　　　今年のゴルフの回数は19回、昨年が13回だったから6回増加した。ＡＶは102，4で 　　ベストが96．無残な戦績で終わった。数年前にある縁で知己になった葉山と逗子の 　　ゴルフ友達が毎月誘いをかけてくるのが増加した理由である。彼等は建築関係の 　　古い仲間同士だが、住む世界が違った私に興味があって、最近はゴルフだけでなく 　　麻雀や居酒屋の誘いも来る。主戦場は彼らのホームコースの伊豆スカイラインＧＣ。 　　ゴルフの帰りに西湘バイパス付近のピザ屋でお茶を飲むか、平塚の鰻屋に立ち寄 　　るかしてゴルフ談義をしている。 　　　また自分のホームコースの箱根ＣＣには今年は6回、今年は数えで８０歳だから、 　　めでたく寿会（ゴールド）の資格を得て赤いベストを頂いた。 　９、映画、芝居などの芸術鑑賞。 　　　１、印象に残った映画。 　　　　　�@杉原千畝、�A家族はつらいよ　いずれも今年観た映画の中では秀逸。 　　　２、歌舞伎見物。 　　　　　横須賀芸術座で松竹歌舞伎、「松本幸四郎襲名披露公演」　鑑賞。 　　　３、コンサート。 　　　　　�@鎌倉芸術館ホールで新進ギタリストたちによる「ギタリスト饗宴」、鑑賞。 　　　　　�A横浜みなとみらいホールで「クリスマスパイプオルガンコンサート」　鑑賞。 　　　４、落語。 　　　　　�@横浜にぎわい座で若手落語会を楽しんだ。 　　　５、彫刻。 　　　　　箱根美術館で古代からの彫刻展を鑑賞。 　１０、文化財研究会活動。 　　　今年は殆どの行事に不参加だった。1月の新年会、１１月の猿島探索のみ。 　１１、初めての農作業。 　　　友人4人で葉山の空地３０�uの荒れ地を借りて、全員で荒れ地を耕運機で掘り起 　　し、雑草を取り、鶏糞などの飼料を散布。種と苗を植え数回草取りなどの作業をして 　　ようやく夏前と秋の2回に分けて野菜を収穫できた。 　　　　　ー大根、カブ、ネギ、小松菜、南瓜、キャベツ、人参の７種類ー。 　　農作業は大変だが、すくすくと育った新鮮な野菜の収穫はなかなか面白い。お蔭で 　　天候不順で野菜高騰の折り、美味しい野菜を沢山食べられた。来年の春に再開 　　するが、何を植えるか今検討中である。 　　　製造業（車造り）という第二次産業から、漁業（（魚釣り）、農業（畑仕事）という第一 　　次産業を趣味とする生活に転進したことになる。 　　　　いよいよ世間の些事とは縁を切った、文字通りの「晴耕雨読」の日常である。 　１２、その他。 　　　孫2人のピアノ発表会。孫のすずの詩吟発表会。高齢者講習、チーズの燻製。他。