2011年今年の重大ニュース(家族編)    11,12,28

   今年の特大ニュースは東日本大震災がすべてだった。3,11は後世に記憶される大災害をもたらした。
  震災がもたらした被害は一方で東北の人たちの忍耐力と笑顔と再起の力を示して全世界がこれを賞嘆した。
  特に被災者同士がいたわりあう昔からの東北人のコミュニティの伝統が注目を浴びた。今年を代表する1文
  字は「絆」だそうだ。「絆」はひらがなで3文字、漢字で11格、つまり3,11だと何かで読んだがうまいことをいう
  ものだ。個人と社会のきずな、個人と個人のきずなが失われ、社会からドロップアウトした精神的に孤独な
  老人や若者が増加している昨今、改めて絆の重要性を考える貴重な年になった。

 
 1、大震災による従兄弟たちの被害
   気仙沼の従姉弟が津波の被害にあい、姉の家が流されてしまった。津波発生から1週間ほど彼らとの連絡
  が取れず、万一のことも覚悟したがようやく無事なことが確認できホッとした。従姉弟会で彼らの当面の生活
  の支援をしながら再起を願っていたが、なんとか住家が確保できてひと段落したようだ。親戚同様にしている
  陸前高田のTちゃんも家は流されたが無事なことがわかり不幸中の幸いだった。吉村昭の著書「三陸海岸大
  津波」を熟読し、改めて繰り返される自然災害の脅威と、人間の空しい浅知恵を痛感させられた。また、政府
  ・官僚・学者・東電・マスコミの連日の報道やくるくる変わる釈明に愛想を尽かされた。

 
 2、家族の小旅行
   3・11の大災害の翌日は、親子3人で水戸偕楽園の観梅と茨城周辺の坂東33か所めぐり、日光で1泊して
  周辺観光の予定だった。早朝出発の予定だったので朝食用に美味しい弁当作りに余念がなかった午後3時
  過ぎの突然の地震で旅の予定は全部キャンセルせざるを得なくなった。33か所めぐりはしばらく延期を余儀
  なくされた。8月の猛暑を避けて涼を求めて信州・飛騨に親子3人でバス旅行に出かけ、11月には親戚のKさ
  ん夫妻と九州は長崎・五島列島に2泊3日の旅をした。今年は何かと用事であまり小旅行はできなかった。

 
 3、読書
   今年も文庫本を中心の読書に明け暮れた。夜、布団の中で文庫本を開くと無性に至福を感じる。30分から
  1時間の読書は心地よい睡眠の前奏曲である。今年は吉村明と新田次郎が中心で、山本周五郎と藤沢周平
  の読み残しを少々と、日露戦争に関係した人物達(明石大二郎や高橋是清、ジェイコブ・シフ、金子堅太郎
  など)に関する著書と、日露戦争史と戦争後の国内紛争などの著書が彩りを添えた。わが高校の2年先輩の
  作家、星亮一氏の「奥羽越列藩同盟」は戊辰戦争がわが郷里の東北にいかに深く傷跡を残したかを改めて
  認識させる印象深い著書だった。来年はこの時代をもっと掘り下げるべく、大仏次郎の大著「天皇の世紀」
  全12巻を読むつもりである。著書はすでにわが書架に用意されている。

 
 4、料理教室
   今年の10月、退職後始めた料理教室通いを止めることにした。8年間延べ98回になった。1回に3品習うの
  で300品を習得したことになる。自分の味覚に合わない料理や贅を尽くした首をひねる料理などもあるが、
  和洋中華かなりのレパートリーを習得し、週1回の我が家での復習もあって家族にはことのほか喜ばれた。
  9月から末娘が同じ料理教室に通い始めたので引き継いだようなものである。横浜の雰囲気に接する機会
  が少なくなったのが淋しい。思うに多趣味の私も年々その趣味を減らしている。料理然り、陶芸然り、釣り船
  然り、ピアノ然り、ゴルフ然りである。どうも最後に残るのは、釣りと囲碁と読書と小旅行だけになりそうであ
  る。せめて写真でもせっせと撮ってこのホームページを飾りたいものだ。

  
5、ゴルフと釣り
   ゴルフは8回、去年が15回だったのでとうとう去年の半分になってしまった。全盛時の10分の1である。
  会社の仲間との月1回のFF会はとうとう2度参加しただけだった。箱根の例会「三友会」も3回だけだった。
  数年ぶりに旧友との「だるま会」を伊豆長岡で開き、1泊して旧交を温めたのが今年の特筆すべき出来事
  だった。釣りは今年は27回、去年が29回だったので昨年並みだった。やはり鯵釣りが多く9回。その他は
  鯛、イサキ、イカ、タチウオ、キス、カワハギ、メバルなどだった。孫が東京湾の金アジの刺身をねだるの
  で来年もアジ釣りが多くなるだろう。幼馴染の友と弟との3人でアジ釣りに行ったことが思い出に残る釣り
  だった。徳富蘆花の短編に「アジ釣り」がある。逗子の海で釣り糸を垂れていたら葉山のお寺(光徳寺)の
  鐘が「ゴーン」となる風景を描写した短編だが、こののんびりさがアジ釣りの醍醐味である。

 
 6、囲碁
   会社の囲碁友達5人での例会が腕を磨く唯一の楽しみだったが昨年相次いでメンバーの2人が急死して、
  以来この例会は開いていない。今は逗子の親戚の90翁との対局が唯一の楽しみである。今年は7回対局
  して4勝3敗。拮抗した勝負だがなかなか白を持たせてくれない。90歳とはいえなお矍鑠として鋭い着手の
  冴えを見せてくれる。侮れない好敵手である。例年の平塚1000面打ち。今年も釣友会の沢木会長と一緒
  に参加した。桐本6段と4子で指導を受け、中押し勝ち。「手合い違いでした。」とお褒めの感想をいただき
  上機嫌で帰宅した。伊豆長岡の「だるま会」でH自動車のK相談役との対局。2子を置かせた指導碁は2局
  とも中押し勝ち。まだまだ彼には負けられない。もっとも翌日のゴルフは完敗で腕の差を見せつけられた。

  
7、葉山サロン
   今年の変わった出来事は我が家での幼馴染が加わった夕食パーティ、つまり「葉山サロン」の開催である。
  3月8日の親父の命日に、生まれた時からの幼友達が弟と一緒に北鎌倉にある父母の墓参りに来てくれた。
  彼S君(Mちゃん)の家族とは家族同様の付き合いをしてきたので、話し始めると70年前のことから次々と思
  い出話が出てきて、時間がたつのを忘れるくらいでいつも爆笑の連続である。末の妹も来てくれてこの夜は
  ついつい羽目を外して笑いこけた。彼は「秋になったらもう一度葉山サロンを開いてくれ」というので、10月に
  再び葉山サロンを開いた。今回は2泊3日で、10年ぶりにアジ釣りを所望され、弟と3人で釣りを楽しんだ。
  鯵の刺身や中華風から揚げ、妹の料理も加わって大宴会になった。楽しい一夜だった。

   
8、相次ぐ訃報、
   入社同期生で同い年の友人二人が2月と8月に相次いで亡くなった。私が7月生まれ、N君が8月でK君が
  9月。昭和12年生まれの3人は若い時から一緒によく酒を飲みよく議論をし、時に酔って相撲を取ったり高
  歌放吟、時に喧嘩をしてしばらく見向きもしない、そんな青春を共にした得難い仲間だった。他の友人から、
  二人が君を待っているよ、と冗談を言われたが、現実味を帯びた切迫感を感じたものだった。両夫人から
  弔問御礼の言葉をもらったが、懐かしい思い出がまた私の記憶のノートに書き加えられることになった。

  12月10日、彼らに危うく追随するところだった。アマダイを釣りに行った船で急に胸が苦しくなり、急遽帰港
  して救急車で横須賀共済病院に搬送され、緊急手当てを受けて11日間入院した。病名は急性心筋梗塞。
  カテーテル治療で冠動脈に金属製のステントと呼ばれるリングを入れてようやく血流が回復した。北朝鮮の
  金正日はあの世に行き、私は危うく命を取り留めた。去年の重大ニュースでは「体調の曲がり角」として心
  臓異常(動悸と疼痛)があったと書いたが、思えばこれが心筋梗塞の前兆だったようだ。この時は30分ほど
  で収まったが今回同様の胸の痛みで息ができなくなり、家内に背中をさすってもらっているうちに苦しさは
  収まった。これは疑いもなく狭心症だったと思う。すぐに専門医でカテーテル検査をして狭窄部分にステント
  をいれれば今回のような大事には至らなかったと思うが、決断出来なかったのがまずかった。まずは亡き
  友人二人に「もうしばらくは待っていてくれ!」と呼びかけた。K君の酔った時の横綱白鳳に似た屈託のない
  笑顔と得意のダジャレが思い出される。
  「坊主と掛けて何と解く」 「朝刊と解く」 「その心は・・」 「ケサきてキョウ読む」 お後がよろしいようで・・・。

 
 9、孫の成長
   やはり毎年の事だが、孫の成長を外すことはできない。はるは5歳、すずは3歳になった。はるのお姉さん
  ぶりは見ていても微笑ましい。時々余計なおせっかいをしてすずに逆襲される様も見ていて飽きない。ただ、
  こちらのほうがすぐ飽きてしまうので、孫たちは遊んでくれないと少々不満げである。千葉のジジババはたく
  さん遊んでくれるらしいので、どうも向こうのほうに軍配が上がるようである。こちらの得意技はパソコン遊
  びとアジの刺身で気を引くことだけなので、来年もこれで点数を稼ぐつもりである。

 
10、家電製品の更新、家の修理
   寿命が一度に来たらしく、今年は我が家のパソコン、プリンター、デジカメ、テレビ、エアコン2台、ビデオ
  を更新した。台風12号の風雨ををまともに受けて、我が家の屋根瓦がだいぶ剥がれ落ち、庭の柵が16m
  も倒壊した。幸い火災保険の特約を適用でき無償で修理することができた。
 
 
11、その他、
   @娘の勤務地問題、Aわが出身会社の合併問題、B従姉弟会の中止、C文化財研究会幹事就任、
   D学生時代の旧友との旧交、E息子の外遊とテレビ報道、F結婚40周年、