2007年我が家の重大ニュース      07,12,27

 今年は残念ながら親戚知人に生命に関わる悲しい出来事がありました。一方、甥姪に新しい命の誕生もありました。
 こうして徐々に明治、大正、昭和が遠ざかって行くのでしょうね。中村草田男が「降る雪や、明治は遠くなりにけり。」
 と詠んだ句を、高校の国語の先生が感慨深げに吟じていましたが、当時はその心をトンと理解できなかったのに、よ
 うやく今の歳になっておぼろげに理解できるようになりました。今年の除夜の鐘を聞きながら「昭和は遠くなりにけり」
 の感を深くするのでしょうか。
 私の趣味の世界では、初の夫婦海外旅行を初めとして沢山の記念すべき事柄がありました。孫もすくすくと成長して
 笑いの絶えない3代の憩いの時間が生まれ、記念写真も沢山撮る事ができました。今年7月には節目の古希を迎え
 ましたが、今時の70歳は「古来稀なり。」ではありません。80歳を過ぎてなお矍鑠としてゴルフを楽しむ大先輩達が
 沢山います。その方々を目標にして自然体で先輩の域に達したい。そして、ゆるやかに年老いていきたい。来年71
 歳はこれからの10年計画の初年度。あせらずゆっくりと、囲碁などのインドアカルテュア、釣りやゴルフや小旅行な
 どのアウトドアスポーツに磨きをかけたいものです。
 今年も沢山の読書に親しみました。防衛省の航空機談合疑惑の話題が絶えないので、山崎豊子の「不毛地帯」を
 読み返していますが、驚くほど現在の疑惑と酷似している事に改めて歴史の繰り返しを感じます。人類の歴史には
 反省・進歩というスパイラルアップの知恵が働いている筈なのにです。
 「目標を持たない人には、永遠に達成感という果実は味わえない。」昔語られた奥田碩前会長の言葉が今も身に沁
 みますが、密かにいくつかの目標を胸に秘めながら、来年もささやかな老いの挑戦を繰り返しましょう。それにしても
 来年の重大ニュースは明るい話題で満載といきたいものです。

  
1,たけこ伯母の他界。
 私の精神的支柱の1人だったたけこ伯母が96歳の長寿を全うして旅立った。精神の気高さが際立った明治の女性
 で、私の少年の頃から慈愛のこもった励ましを何度貰った事か。読書が大好きで、晩年まで本を枕元から離さなかっ
 た文学好きの女性だった。「人は2度死ぬ。」といいます。1度目は文字通りの死。2度目は人の記憶から消えうせた
 時です。記憶に残る限り伯母は生き続けます。冥福を祈ります。

 
 2、夫婦初の海外旅行はカナダ。
 縁あって知り合った4組の夫婦と知人4人の12人で8日間のカナダ旅行に参加した。夫婦での海外旅行は初めてだ
 ったが、いさかいやトラブルもなく無事に観光旅行を満喫して帰国した。詳細は「旅」に記載済みだが、カナダの景色
 は非常に印象深く、帰国後も時々テレビでカナダが映し出されると歓声を上げて思い出話に興じている。傍から見る
 とさぞかし子供のような光景であろう。

  3、ゴンの大病。
 よくない話題が続くが、愛犬ゴンが「血肉腫」(ガンの種類)で脾臓を全適する大手術をした。肝臓にも転移していて
 これは取り切れなくてそのままになっている。元気なうちに家族で沢山思い出を作ろうと、あちこち出かけては記念
 の写真を撮っている。ゴンがいて我が家がどんなに救われたか、いくら感謝しても感謝しきれない。「我が家のサン
 タ」には一日でも元気で長生きをして欲しい。

  
4、はるちゃん初節句。
 孫のはるちゃんの初節句のお祝いが千葉のおじいちゃん宅であり、招かれて夫婦で参加。お雛様は我々夫婦と娘
 であちこち調べ歩いて、結局家内が青梅で満足のいく横手人形を買い求め千葉に予め贈っておいた。当日ご近所
 の方達がお祝いに訪れ、雛人形と孫を皆さんにお披露目をするのがしきたりになっている。その後会場を代えてお
 披露目と宴会になり、来客全員が一人一人泣き叫ぶ孫を委細構わず抱いて、次の人に渡し宴会会場を一周する。
 このしきたりが終わって初めてご近所の仲間として認めてもらえるのだという。千葉のおじいちゃんおばあちゃんは
 孫を抱きかかえて初孫だといって大喜び。重田家と佐々木家の絆が孫のはるちゃんによって硬く結びついたという
 事でしょうか。
 我が家でははるちゃんの1歳の誕生日と私の古希を祝って盛大にバーベキュー大会を開いてくれ、一人一人から
 心のこもったお祝いをプレゼントしてくれた。有難い事です。

 

  
5、趣味の釣りが本格化。
 とうとう今年、年間の釣り回数が31回になり、ゴルフの24回を越えてしまった。去年までは軽く40回を越えていた
 ゴルフが激減してその分釣りの回数が増加した事になる。以前はゴルフで喜んだり悔しがったりしたものだが、今
 は途中で失敗しても実に淡々としたもので結果のスコアも気にならなくなった。そのかわり釣りに関しては探究心
 が旺盛になり、上達を目指して名人達によく教わり1人で釣船に乗り込む楽しさもを満喫するようになった。今年釣
 った魚も、アジ、サバ、アマダイ、カワハギ、夜メバル、カサゴ、メジマグロ、イナダ、タイ、シロギス、イサキ、マルイ
 カ、と多種多様。念願のタイも数匹釣り上げて鯛めしをつくり家族に喜ばれた。加入している2つの釣りクラブでは
 ようやく中堅どころになって相応の存在感を示すようになってきた。来年も益々釣りにのめりこむ事だろう。来年は
 一度ヒラメに挑戦してみたいと思っている。

  
6、小型船舶2級の免許を取得。
 釣り友達のTさんと共有している船外機付きボートを二人で使いこなせるように、小型船舶2級の免許取得に挑戦
 し何とか合格することが出来た。70歳にもなって海を乗りこなす船の免許取得を目指す人はほとんどいなかったし、
 学科、実技ともに大変厳しい事前勉強と訓練を必要とした。送られてきた免許証は国土交通大臣発行の権威のあ
 るもので、県の公安委員会発行の自動車の免許証とはその重さが違う。しかしまだまだペーパードライバーのよう
 なもので、思うようには活躍していない。来年は是非とも一色の海を自在に乗り回したいものだ。一色の海にはア
 ジ、サバ、イワシやキス、カマス、時にはタイ、イナダ、ホウボウ、等も釣れる魚の宝庫なのです。

 

 
 7、従兄弟会の開催。
 例年のように大勢の従兄弟達が集り、今年は鮮度の良い魚を沢山食べようとの触れ込みで気仙沼のホテルで行
 われた。昨年から大御所のたけこ伯母が不参加なので一抹の寂しさはあったが、それでも新鮮な秋刀魚の刺身
 を沢山食べて、賑やかな集いになった。

  8、古希記念の同期会
 歳をとってくるとなぜ昔の幼馴染に会いたくなるのか、中学、高校と連続して同期会が開かれた。中学の同級生と
 いっても60年ぶりの人も多く、昔の面影を辿っても思い出せないことが多い。顔も勿論だが昔話を聞いてもとうに
 忘れてしまっていて、自分だけが浦島太郎になったようですこぶるすわり心地が悪い。それでも懐かしい人達もい
 てなんとか話をつないで時間を過ごしてきた。生まれ育った所がふるさとには違いがないが、実家も親戚もお墓も
 無くなってみると、次第に長く生活したところが故郷になっていくような気がしてならない。寂しい事だがそれが実
 感だからしょうがない。


  9、四国よさこい祭り。
 Tグループの昔仲間で30年も続いているOB会の今年の旅行は四国高知のよさこい祭り見物。昔は酒豪の集まり
 だったが今は見る影もない。最若手が60歳を超えているのだからみな体力の衰えは隠しようもない。減らないの
 は辛らつな口ばかり。それでも気の置けない仲間たちなので、へらずぐちをたたきながら爆笑また爆笑の楽しい2
 泊の旅となった。来年は私が幹事で「江戸の情緒探訪」がテーマ。歴史を語らせたら我も我もの口うるさい年寄り
 達ばかりなので、探訪の計画を立てる私としては今から頭が痛い。

  
10、囲碁の慶事。
 釣りに忙しくて囲碁やゴルフの回数が減っている。囲碁も実践不足、研究不足で実力ダウンが懸念されたが、最
 近の松本囲碁教室の忘年囲碁大会優勝、会社の囲碁仲間との定例囲碁集会での連勝など、あまり実力低下は
 していないようだ。しかし時々ポカが多くなったのは歳をとったせいなのだろうか。
 春には女流プロ棋士の梅沢由香里さんの女流棋聖就任祝賀パーティに参加して、彼女の知性溢れるトークを聞
 きながら囲碁仲間と歓談し皆でこれからの精進を誓い合ったものです。時々は囲碁にも精進しなきゃ・・・。

  
11、ゴルフの慶事。
 あれほど熱心に回数を重ねたゴルフ場通いも、とうとう今年は過去20年で最も少ない24回に減ってしまった。加
 えて悔しがったり喜んだりの喜怒哀楽が無くなってしまったのは、ゴルフへの情熱が冷めてきたのかもしれない。
 とはいえ、夏の箱根会場記念杯の上位入賞で祝福されたりすると、おだてられ好きの私はついついゴルフにも精
 進しようかなという事になってしまう。しかし今年の年間回数24回(月2回)、平均スコア93,0は満足なことなの
 で、来年もこの程度が維持できれば万々歳というところであろう。

  
12、4年目を迎えた料理教室。
 和食の基本コースとステップアップコース、洋・中華の基本コースとステップアップコース、そば打ちコースを終了し
 て現在魚料理を修業中だが、4年目にもなると講師の先生方ともすっかり顔なじみになって、我が家にいるかの
 ような余裕ができている。沢山用意されている料理のコースもあとやってみたいのは「パン作り」と「お米料理」ぐ
 らいのもの。レパートリーも数えてみれば150種類ぐらいになり、少々のアレンジを加えれば、ゆうに200種類を
 超える事になる。よくぞここまでやってきたもの。魚を捌きたいという動機から出発した料理教室通いも意外な趣
 味の広がりを見せたものだ。あとは今までの学習を間違いなく再現できるかということと、レシピを見ないで料理
 できるかの二つが課題という事になるのだろう。

  13、伯母以外の親戚・知人の慶弔
 おめでたい事では、甥の洋之君、姪の真紀君にお子さん誕生。悲しい事では、亡義弟繁雄君の兄君の他界、会
 社入社以来40年間、私を育て支えてくれた大恩人のSさんの他界。悲しい出来事を重大ニュースに選ぶのはつ
 らいことです。

  
14、体重コントロール苦戦。
 血糖値との戦いが10年を超えた。血糖値は体重と密接な関係にあって、体重を下げると間違いなく血糖値は下
 がる。従って、私の療法は1に体重コントロール、2に毎月の定期的な医者通いと血糖値測定だ。昨年体重と血
 糖値が著しく好転して医者に褒められたものだが、現在はリバウンドして少々血糖値が高い。「薬服用の再開だ」
 と医者に脅かされたので、来年は再度良い患者になるようせっせと歩く事にしたい。「一病息災」とは口では簡単
 に言うがなかなか大変だ。


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