夏の夜の風物詩;夜メバル。   12,08,12

   ロンドンオリンピックもようやく最終章を迎えて、深夜テレビにかじりついたフィーバーも終わりを
  告げようとしている。悲喜こもごも、勝利に涙する選手、捲土重来を期す選手、彼ら彼女たちは
  一様に「支えてくださった皆様のお蔭です。」と爽やかな言葉で締めくくっていた。翻って国内では、
  どさくさに紛れて相変わらずの政争劇が繰り広げられ、解散か消費税かという、中学生でも判る
  論理的に矛盾する選択肢で取引きが行われ、一方では例の壊し屋が隙を縫って小技を仕掛け
  るなど、なんともお忙しいドタバタ劇が繰り返されている。「これも選んでくださった国民の皆様の
  お蔭です。」と議員さんたちは胸を張って言うのでしょうか。

   去年の日誌を紐解いたら、ちょうど一年前の8月18日に菅首相が退陣を表明、8月30日に野田
  首相が誕生している。いわば政争は夏の風物詩というべきなのだろう。

   釣り愛好家の私にとっての夏の風物詩は何と言っても「夜メバル釣り」に尽きる。肌に心地よい
  潮風・夜風、東京湾の船から見える陸地の灯火、突然ギョギョッとくる激しいメバルの魚信。夜釣
  りは浮世の憂さ晴らし、年寄りには体にやさしいもってこいの健康法といえるのである。

   8月11日、K社釣り同好会の例会は年に一度の東京湾猿島周りの夜メバル。昼の釣りはこの
  暑さで敬遠しているが、夜メバルとあって喜んで参加した。一昨日、友人に頼まれて50年ぶりに
  年甲斐もなくやったボーリングの後遺症がまだ足腰に残っていて少し躊躇われたが、この楽し
  みには代えられない。

   参加者9名。潮が動かないからあまり釣れないよとの船長のご託宣通り、全員10匹前後の釣果
  だったが、アジ、カサゴ、キス、タナゴ、メジナ等の外道も釣れて楽しい一夜だった。金沢八景の
  ほうで派手な花火がポンポンと打ち上げられ夏の夜空を彩っていた。私のメバルの釣果はリリ
  ースした小さいメバルを入れて13匹、他にアジ6匹、カサゴ2匹だった。少ないとはいえ参加者中
  トップの釣果だった。
    サイズは20センチ前後ですが、
  食べごろの大きさです。

  甘辛く煮付けにして孫たちに
  食べさせます。お盆で帰省す
  る息子にも新鮮なメバルとア
  ジを食べさせます。

  釣り友達が、刺身や塩焼き、
  フライにしてもと云いますが、
  やはり定番の煮付けが無難
  です。