千葉・洲崎沖のイサキ釣り。  17,06、19

  イサキ釣りは今が旬である。相模湾や東京湾のイサキは概して型が小さくて腹に
 横筋が入ったいわゆる「うりんぼ」が多い。大中型の数を釣るには伊豆の下田沖か
 千葉の洲崎沖がもっぱら釣り人が好む場所である。

  今年もK社釣りクラブの仲間と1泊で千葉・洲崎沖のイサキ釣りに出かけた。
 参加者10名。前日午後2時半に東京湾フェリーで久里浜から金谷に行き、およそ
 1時間走って館山市の洲崎海岸にある民宿「北山丸」に到着した。早速入浴して
 宴会が始まった。

  この船宿の夕食は新鮮な魚のオンパレードで値段も安く、とくに舟盛りは豪華で
 評判がいい。ひとしきり釣り談義に花が咲き早めに床に就いた。

  翌日早朝5時出船。やや風がありコンディションとしてはあまり良くない。洲崎沖
 は外房の黒潮と親潮の交差する場所なので魚影が濃く、多彩な魚が釣れる絶好
 の釣り場になっている。だからやや波が高く船の揺れが大きい事を覚悟しなけれ
 ばならない。用心のため出船前に船酔いの薬を飲んでおいたからよかったが、数
 人が船酔いでダウンして「ゲ」をしていた。

  例年、私はこのイサキ釣りでよい釣果が上がったことがない。イサキ釣りはタナ
 取りが釣果を左右する。リールのメーターではなく道糸の色で正確なタナを取り、
 船長の指示タナにビシを投入しないと魚のいる位置に仕掛けは落ちない。このタ
 ナ取りの上手下手で釣果に大きな差が出る。

  この日は全体に食いが悪く、目標とした20匹には届かず18匹だったが良型
 揃いだった。他に外道のメジナが4匹。トップはH君がダントツの58匹。他の仲間
 は私同様10匹台だったから、いかにH君がすごいか判る。彼は去年も55匹でダ
 ントツだった。イサキ釣りの極意を完全につかんでいるのだろう。

  帰途、房州名物の「房州ビワ」を土産に買った。売り出しの期間がとても短く、
 今を逃すと店の前にはすぐに「今年のビワの売り出しは終了」の張り紙が出る。
 去年がそうだった。房州ビワは大きくて甘いので人気がある。

  

  家に帰りいつものように風呂に入って道具を洗い、調理は翌朝4時から始めた。
 イサキは刺身と塩焼き、メジナは刺身とフライ。それぞれ調理して家内、娘家族、
 逗子の親戚用に仕訳をした。イサキもメジナも脂がのって旨そうなのが包丁を入
 れただけですぐわかる。多分喜んでくれるだろう。