アジ釣り。  17,07,17

   家内と娘と孫がしばらくアジを食べていないというので、久し振りに長谷川丸から
  東京湾の金アジを釣りに出かけた。この所赤潮や青潮が多く、おまけに赤クラゲ
  が大量に発生しているので、釣りにならないと船長がこぼしている。

   釣り客は正直なもので、釣れないとなるとバタッと足が遠のいてしまう。この日も
  アジの客は私を入れて2人だけ。燃料にもならないだろうが、客を大事にする船長
  なので決して中止にはしないで出航する。

   この日は夏らしい暑さだったが気温はまだ低かったので用心して長袖にしたが
  暑すぎて心配無用だった。今日の釣果は食べごろの金アジを30匹も釣ったから、
  まずまずの釣果といえる。20〜30匹がほどほどでベストと日頃から思っている。


    

   残念なことに、根掛かりして道糸が切れてビシを海底に落としてしまい、さらに
  愛用のアジ竿の先端を折ってしまった。こんなハプニングは時々ある事だが、久
  し振りの失敗なので、大いに悔やまれた。船長に予備の竿と天秤を借りて残りの
  時間を過ごした。帰宅後釣り具専門店の上州屋で竿とビシを購入したが思わぬ
  出費になってしまった。

   釣ったアジは東京湾独特の幅広の金アジで大きさも食べごろサイズで見るから
  に光っていて惚れ惚れする。スーパーに出回っているアジとは新鮮さがまるで違
  う。

   東京湾のアジは相模湾のアジとは段違いに美味しさが違う。舌の肥えた我が
  孫達は相模湾のアジには見向きもしない。旨いアジの味を教えてしまった私の
  責任でもある。贅沢になって、ちゃんとお嫁さんが務まるだろうかと心配になる。

   アジを料理して夕食の食卓に出したら、孫達は大喜びで刺身、タタキ、塩焼き
  をたらふく食べた。フライ用に調理したアジは翌日食べたが、これも絶品の味だ
  った。やはりアジは東京湾に限るとつくづく思う。

   まずまずの釣果がでたので、赤潮や赤クラゲも峠を越したのだろうか。
  これで釣り客も徐々に増えるだろうから、船長も一安心、胸をなでおろして客待
  ちできるだろう。なにせ船長夫妻には私の孫と同い年の食べ盛りの男の子がい
  て、生活が掛かっているから客が来ないと大変だ。

   この所何故か釣果がいまいちの太刀魚もそろそろ活気づくだろうから、出番
  近しだろう。太刀魚好きの友人も満を持してこの時を待っている筈だ。