野菜の収穫。 ![]() 畑をやろうと誘われて、5人で荒れ地を耕し、雑草を取り肥料を撒き、水撒き をして畝を作り、野菜の種と苗を植えてほぼ3か月がたった。その後も丹念に 水やりをして除草して野菜の生育を楽しみにしてきたが、ようやく収穫できる まで生育してきた。 大根、カブ、枝豆、南瓜、キャベツ、サツマイモの6種類だが、先日大根とカ ブを収穫して、ふろふき大根と田楽味噌、サラダ、お浸し、味噌汁などにして 味わった。自給自足の味は、スーパーで買うのと違って格別の味がする。 まだまだ畑には野菜が残っているので、今日は南瓜と枝豆、大根、カブを 収穫してきた。キャベツとサツマイモはまだ収穫には早いが、随分育ってい てもうすぐである。 農業は初めてだが、思った以上に手間暇がかかるものだと実感した。それ だけに収穫の喜びは例えようもない。だいいち取りたての野菜はどれもみず みずしく美味しそうだ。 孫達は南瓜と枝豆が大好物なので早速料理して食べさせる。大根とカブは 前回通りの定番料理にする。 自分が釣った魚を料理して、自分が収穫した野菜を付合せにして、それを 自分が陶芸で作った大皿に形よく盛り付け、食卓に綺麗に並べれば、これ が本当の自給自足で、かねて思い描いていた自己満足の極致となる。 これに加えて、これも手製の盃に日本酒を浸せば云う事はない。 俗世間の喧騒とは無縁の美の世界である。魯山人の小世界である。 今年の流行語大賞になりそうなのが、「人工知能」か「タックスヘブン」かと 思っていたら、突然「せこい」が最有力候補に浮かび上がった。それが最近 「離脱」も有力候補に挙がってきた。 世界の政治・金融情勢は英国のEC離脱で大揺れに揺れている。思わぬ 選挙結果を後悔する「Bregret]【Britain(イギリス)】+【Regret(後悔))】なる 新語も生まれた。しかし覆水盆に返らず、後悔しても遅い。大衆の無知は いつも英知を上回る。世界経済の失速と株価の大暴落は我が家計にも大 打撃を与えそうだ。 舛添後の知事選、参院選で世の中は喧騒の真っただ中だが、一喜一憂 せずに、漁業と農業にいそしんでのんびりと時間を過ごすのが、心臓にも 胃袋にも良薬で一番賢そうだ。 「ちょっと学んで、うんと遊ぶ。」 2年前に亡くなった私の人生の師、朝日新聞社論説主幹だったH・I先生の 卓見が胸に浮かぶ。鋭い洞察力と洒脱なウイットに富んだ先輩が健在なら、 今の世にどんな警句を飛ばすだろうか。 最近の私の座右の銘は、「老後の生きがいのキーワードは好奇心」である。 |