節分。 ![]() ここ数年、我が家の節分は老夫婦2人で寂しく家中に豆撒きをしていたが、 ようやく今年は2人の孫が一緒に元気な声で「福は内、鬼は外!」と叫びながら 1階と2階を駆け回って豆をまいてくれた。やはり子供が一緒だと賑やかで家中 が笑いに包まれる。年寄りばかりだとついつい生活が惰性になって会話も途切 れてしまう。 孫との約束なので2日前からジジは今日の為に張り切って恵方巻きの準備を した。太巻きと細巻の寿司の具材は、かんぴょう、しいたけ、卵焼き、高野豆腐、 デンブ、ミツバ、キュウリ、納豆、梅干しの9種類。かんぴょう、しいたけ、高野豆 腐は前の日の夜から甘辛く煮付け、卵焼きを作りキュウリを細切りに、ミツバは ゆでて醤油洗いをしておいた。 太巻きや細巻の寿司の造り方は横浜の料理教室で習っているので問題はない。 夕方孫達が元気よく ”ジジ、来たよ”と叫びながら胸に飛び込んできた。一緒に 巻き寿司を作るのを楽しみにしているのですぐに支度に取り掛かった。 作り方を教えると2人ともすぐに要領を覚えて私の手助けを貰いながら自分の 食べたい具を入れて細巻を作っていった。太巻きは私の役目。長女のはるは 教えたとおりに正確に、次女のすずは手際よく素早く、それぞれ二人の性格その ままに作業が進んで立派な恵方巻きが出来上がった。 今年の幸運を呼ぶ方角は西南西との事なので、4人で西南西を向いて一言も しゃべらずに細巻き(本来は太巻き)を丸のままでかじって食べた。こんな作法 は関西から伝わったもので、私が生まれ育った東北にはこんな習慣はなかった。 孫達は旨い旨いと腹一杯に食べて ”また明日来るから、ジジ、明日はカツに して!” と注文して帰って行った。家中のあちこちは撒いた豆だらけのままで。 また明日は賑やかで忙しい日になるぞ〜。 |