傘寿祝い。 ![]() 私の誕生日は昭和12年7月10日。盧溝橋事件が起きたのが昭和12年7月7日だから、 その直後に生を受けたことになる。満80歳、いわゆる傘寿である。盧溝橋事件につい ては書きたいことが沢山あるが後日機会があれば書き記すことにする。 私の家族・郎党の9人と相談して傘寿祝いを7月2日、場所を銀座の資生堂パーラー にした。人形町の今半や銀座うかい亭など肉料理を中心にいくつかの候補があった が、孫に美味しいフルーツを食べさせたい思惑もあって結局資生堂になった。 実はこの日7月2日は孫のはるの10歳の誕生日でもある。だから名目は、私とはる の誕生祝い、私の傘寿の祝い、ついでに加えるならホールインワンの記念食事会も 兼ねている。仕事の関係で長女の連れ合いがやむを得ず急遽欠席となったが、8人 で和気藹々と食事をした。 孫と私はアラカルトで選択し、5人は資生堂のランチメニューを注文した。ランチメニ ューは、前菜から始まって魚料理、肉料理(飛騨牛のステーキ)最後にお目当てのフ ルーツと多彩で彩りもよく、大変好評だった。孫2人はミートクロケット(コロッケのこと) 他2品ほど、私はビーフシチューとクラブクロケットと野菜サラダを注文した。 資生堂の伝統的な人気メニューはビーフシチュー、クロケット(コロッケ)、オムライ ス、カレーライスなので、コースメニューよりもアラカルトに目移りする。ビールとワイン も入り賑やかに歓談した。ビーフシチューもクロケットもさすがに伝統の味。皆に少し ずつ小分けしてお裾分けしたがみな目を丸くして驚いていた。ビーフシチューの写真 は撮り忘れたので、クロケットとステーキの写真を掲載した。 食後に、これもお目当てのフルーツ。資生堂パーラーと名乗るだけあって、ご自慢 のフルーツとケーキを心行くまで堪能できる。糖尿の持病のある私はさすがに遠慮し たが、皆美味しい美味しいと食べていた。私はその様子を見ながらゆっくりとコーヒ ーを味わった。 お店の心遣いで、孫と私の前にはケーキとローソクが飾られ、配膳の係の音頭で 全員で”ハッピーバースデー”を歌い、家族に囲まれた幸せな気分に浸った。 頃合いを見て末娘が全員を代表して私に傘寿祝いのプレゼントを渡してくれた。 カシミア100%の毛布だった。実は永年私が愛用したカシミアの毛布が痛んで穴だ らけになり、長女が端切れを縫い合わせて繕っていたが、あまりにもぼろぼろなの で見かねていて、今回長女の発案で傘寿祝いに子供達が示し合わせて用意したら しい。 「京都西川」の娘さんが末娘の学友なので、高価なカシミアを安く手に入れたらし い。有り難い事だ。若い子供達に多額な散財をかけてしまって誠に心苦しい。親が すねをかじられるのには慣れているが、負担をかけるのには慣れていない。有り難 いやら心苦しいやら何とも言えない複雑な気持ちである。有り難く頂戴してせいぜい カシミアがぼろぼろになるまで長生きしよう。 銀座中央通りは折からの日曜日とあって歩行者天国。皆で真ん中の車道を8丁目 から3丁目まで歩き、あちこちの店のウィンドショッピングをして帰宅した。 この日は東京都議会議員選挙の当日。自民党の惨敗、小池知事率いる都民ファ ーストの圧勝を告げるテレビ放映が深夜まで続いた。奢れる安倍自民党への鉄槌。 今回の選挙結果は、小池都政への信任というよりも、安倍自民に対する不信任と いう側面が大きいように見受けられる。 都議選とはいえ国政に大きな影響を及ぼすのは必至だろう。都議選が国政の転換 の大きな潮目になってほしい。 さらに最近の新たな話題、将棋界の新星、藤井4段が30連勝を阻まれるニュース も大々的に報じられた。今日は忙しい日だった。 |