野毛山動物園と中華街に行く。      11,03,30

   「東日本大震災」と命名された3・11の大地震と津波、加えて福島の原発事故のトリプルパンチ報道
  が連日続いている。被災者の避難生活の姿は目を被うが、一方で復興への希望の光が感じられる。
  政府と東電の連日の記者会見は、原子力に無知な我々の不信感を助長させることが多く、自己弁護
  的な印象が強くもっぱら不評である。政官業の凭れあいと永年の隠蔽体質を窺わせて腹立たしいもの
  がある。とにかく一刻も早い事故の収束と被災者救済の手を打ってもらいたいものだ。それにつけても
  日本中いや世界中から善意の支援の手が伸びているのは”これが人間の本来の姿だ”と思わせる嬉
  しい出来事である。
   天下の一大事に不謹慎なことは自粛しようと、ここ2週間ほどすべての予定を中止して家にこもって
  いたが、いつまでも自粛では縮み思考で先が見えない。孫との約束もあるので久し振りに外出をした。
  ガソリンも不足気味ながらもどうにか満タンに出来るようになり一時のパニックも峠を越している。今日
  のお目当ては横浜・野毛山動物園。孫のはるは2歳の時にジジババと一緒に野毛山動物園に行った
  ときのことをよく覚えている。ペンギン、キリン、チンパンジーの事、ライオンが尻尾を上げてオシッコを
  した事、白熊が怖くて泣いてババにしがみついた事、などを今でも時々話してくれる。今日は2歳の妹
  のすずを引き連れているので多分お姉さんぶりを発揮するだろう。

   天気も上々、春らしい暖かな日和で絶好の行楽日和である。動物園は親子ずれで結構賑わってい
  る。はる、すず、それぞれに興味深げに動物達を見つめていた。きっと記憶にとどめているのだろう。
  しろくまくんはどこに行ったのか今日は不在。あれから2年、もう亡くなったのだろうか。あちこちで記
  念写真を撮って約1時間。次に中華街に行った。孫2人とも中華街は始めてなので、珍しげにずらり
  と並ぶ路上のみやげ物屋を見て、土産を買い求めた。昼食は定番の定食と春巻きなどのアラカルト
  数品。私にとっても久し振りの中華街だが、ここで何十年仲間達と美味いもの探しをして食べ歩いた
  ことか。忘れっぽいのでどこの店がどこにあるかなどほとんどすべてを忘れてしまった。活動的だった
  当時の若さはもうない。今は孫達と手をつないでのんびりと路上を歩く老境を愉しむ老夫婦である。
  お目当ての肉まんを娘の土産に買い求めて帰宅した。

 動物園入り口の撮影
 スポットで。