骨折と腰痛。 21,07,05 悪いことは重なるもので、ついこの間心臓の不整脈で4日間も入院したと思ったら、 今度は腰椎の骨折に見舞われた。 心筋梗塞に始まり、最近の胆石、眩暈、不整脈、持病の糖尿や断続的な腰痛、足の こむら返り、全身のかゆみと便秘など病院通いが続いているが、これ等はいずれも老 齢に伴う体調不良だと思っていたら、遂に腰椎の骨折が加わった。 6月初め、釣りクラブの例会で仲間たちと久里浜沖にイサキ釣りに出かけ、船が大 波で大揺れした時に多分痛めたのだろうか、その時には気が付かなかったが、下船の 時に激しい腰痛に襲われ、仲間達の助けでようやく帰宅できた。 当夜は痛みをこらえ、3日間いつも通っている接骨院でマッサージをしてもらった が、痛みは増すばかりなので、葉山国際村にある評判のU整形外科に行き、応急処置 をしてもらい、数日後、MRI画像の画像診断してもらった結果は、第4腰椎が圧迫骨折 しており、さらに老化による腰部脊柱管狭窄症が進行していて、腰の激痛はこの2つ が原因だと判った。 何せ痛みが半端ではない。歩くことも寝ることも不自由で、特に腰を曲げるとき に激痛が走る。布団に寝るときと朝起きるときが恐怖の始まりとなる。 同病院の院長からは、起きていると折れている腰椎がさらに圧迫されてより悪化 するから横になって寝ているのが最大の治療方法だ、といわれているが、一日中 横になっているのも結構辛いことだ。 同院長からさらにマッサージなどは厳禁と宣告され、緊急のコルセットで腰を固定 し、痛み止めのシップと注射、それに痛み止めの座薬をもらい、義母の遺品の杖を ついて帰宅した。第4腰椎の骨折は全治3か月、長年悩まされている腰痛の原因は 腰部脊柱管狭窄症による痛みと診断された。 腰部脊柱管狭窄症とは、背骨内部の神経や脊髄の通り道である脊柱管が老化して 狭くなり、内部の神経や脊髄が圧迫されて腰痛や下肢のしびれなどの症状が現れる 病気で、自然治癒は見込めず、薬物治療か手術しか治療方法はなく、多くの年寄り は腰が曲がって杖をついて歩くことになる。 骨折は3か月もすれば治るが、腰部脊柱管狭窄症の治療は長い時間がかかり完治は 難しい。今回のMRI診断で、思いがけず長年悩まされてきた腰痛の原因が詳らかに なったことは不幸中の幸いで、骨折の完治の後はこの狭窄症の治療方針を医者と相 談することになる。もう今までのマッサージ治療はやらない事だけでも有難い事だ った。 過日不整脈で入院した時、看護師から介護申請を勧められていたので、早速役場の 福祉課で介護申請をし、地域包括支援センターで介護用の電動ベッドを緊急搬入して もらった。今までの畳の上の敷布団とはまるで違っていて格段に楽になった。 なにせ寝るときと起きて立ち上がる時に腰に力が入るので激痛が走り、到底1人で は起き上がれないが、ベッドになったので何とか家内の力を借りてそろりそろりと 起き上がれるようになった。ソファーとトイレと風呂にも手すりを付けてもらった ので、家内の助けと杖を使えば、何とかトイレやふろにも移動できるようになった。 ただ未だに一人でパンツをはくことも靴下を履くこともトイレでペーパーを使う ことも風呂上がりに体をふくこともできない。数日後、福祉課の職員が介護度を 決めるための面談に来宅した。 間もなく要介護か要支援かの介護度と等級が決まるが、今まで40年以上も介護 保険料を払ってきたので、ようやくそのお返し・恩恵にあずかれることになる。 私の生活環境は、パソコンのテーブルも椅子も低いし、テレビを見る座椅子も 胡坐をかくほど低いし、ソファーもすべての椅子は沈むほど低いので、この腰痛を 抱えた身では誠に不便、腰やひざを曲げると激痛が走るのでまるで使い物になら ない。愛用の碁盤に向かうこともままならない。 寝床は電動ベッドになったが、そのほかの椅子類は、すべてホームセンターで 腰を深く曲げなくても済む背の高い椅子に買い換えて室内の模様替えをした。 骨折して間もなくひと月になる。腰の痛みは薄皮を1枚1枚はぐように薄れてきて いるが、まだまだ5分も立っているとズキンズキンとした痛みがある。腰を曲げる と痛いので依然として低い椅子には座れないし寝起きするときの痛みも消えない。 おそらく3か月たって骨折が癒えても腰痛は残り、杖を手放すことは出来ないだ ろう。悲観的な見方をすれば、ゴルフも釣りもできるかどうか怪しいものだ。特に 釣りは危険なので諦めるしかなさそうである。しかし未練はあまりない。 もうすぐ7月10日満84歳の誕生日だが、とんだ誕生祝を送られたものだ。発症 してからの痛みで、読書はおろか、HPへの投稿や友人達へのメールなどの意欲 は全くなかったが、ようやく痛みも快方に向かいつつあり、PCに向き合えるよう 机と椅子も新調したので、意欲も戻り、また駄文の投稿を再開するつもりである。 |