家族3題                                               06,12,16

1、陽子の誕生日          06,11,26

 11月26日、天婦羅屋”天康”で陽子の誕生日祝いをしました。私
 が会社生活20年目に静岡の工場に単身赴任した年に生まれてか
 ら20数年がたちました。陽子も社会人2年生。もう子供3人とも立
 派な成人になって自分の道を自分で決めるようになりました。老人
 は静かに見守るだけなのに家内などはいつまでたっても子供の事
 を心配しています。これが母親というのでしょう。ともあれ家内と陽
 子と私の3人でおいしい天婦羅を食べながら談笑することが私にと
 ってはこの上ない喜びと言うものです。薩摩の芋焼酎”宝山”のロッ
 クを嗜みながら、店主のコーちゃんが出してくれる熱々の天婦羅を、
 塩、カレー粉、たっぷりのおろしを入れた天汁の好みのほうにつけ
 て舌鼓を打ち、店主とお客ととりとめの無い話題に興じて時間を忘
 れていると正に天下泰平。秋の夜長をのんびりと楽しめます。
 里見惇が生存中、ある対談で、文章の極意を問われて、「過不及
 なかるべし」と答えたといわれます。話し方の極意もこれと同じで、
 「過」、即ちだらだらととりとめの無い饒舌ではいけない、かといっ
 て「不及」、肝心の事を抜いて「及ばず」でもいけない、ということ。
 つまりは「簡」にして「要」ということなのでしょう。私などはこの年に
  なってもまだまだ未熟で、話し方も文章もよく誤解を招く。特に淡々
  と書いた文を"自慢"などと曲解する人がいるのには閉口する。
 この日も”宝山”のせいか、大分「過」が過ぎたきらいがあって、店
  の客にひんしゅくを買ったのではないかと首をすくめたものでした。



2、はるちゃん近況          06,12,14
 早いもので5ヶ月がたちました。すっかり赤ちゃんらしくなって表情も豊かに
 なりご機嫌がいいと大きな声を出して手足をばたばたさせて喜びます。”ない
 ないばあ!”をすると大喜びで口を大きく開けて笑います。ようやく我が家に
 馴れたのか以前のように緊張してそわそわする様子もなくなりました。寝返
 りを打つ寸前までいくのでみんなで”がんばれがんばれ”と応援しても、そこ
 からは本人が余りやる気がなさそうで、最後のところでフィニッシュが決まら
 ず我々をがっかりさせます。(
・・・やっと出来ました!!・・・
 ばあばあが一緒にお風呂に入れると、途中で何事が起きたかと思うばかり
 の泣き声が聞こえてきて、やはり実の親にはかなわないようです。それでも
 ばあばあは理由をつけては娘の家に立ち寄りたいとか自宅に来いとか娘と
 電話で催促や言い合いをしています。つまりはるちゃんを見たくてしょうがな
 いのです。来たい時には来ればいいのだし、立ち寄って欲しいといわれた時
 に出かければいいのに、そんなクールな気持ちにはなれないようです。とは
 いっても、娘も娘、何かにつけて我が家に来るのはやはり母親と娘なのです
 ね。体重も7キロを超えて生まれた時の3倍になり丸々とした元気な赤ちゃん
 です。毛糸の帽子をかぶるとなんとなくモンゴルの子供のように見えるので
 私が”あーちゃん”とあだ名で呼びます。朝青龍を赤ちゃんにしたらそっくりさ
 んだろうと思ったからですが、このあだ名はみんなに不評で”あーちゃんでは
 ないよね〜。はーちゃんだよね〜。”とたしなめられます。なにせ日本一の可
 愛らしい美女なのでネ・・・・
 まあこんなたわいもない会話が幸せな家庭の一こまというのでしょう。
 はるちゃんのお陰で我が家もいっぺんに明るい雰囲気に包まれます。
 ゴンもはるちゃんが来るとうれしそうに顔や手をペロペロして歓迎します。
 正に幸せを運ぶ天使とでもいうのでしょうか。


3、いとこ会2次会             06,12,02〜03
 10月末に岩手県の厳美渓でいとこ会を開いた夜、95歳のたけ子
 伯母が欠席したので後日たけこ伯母の家で”ミニ従兄弟会”をやろ
 う、という話になりました。
 みんな集って飲もう、などという話はすぐまとまるもので、早速12月
 2〜3日に一関の伯母の家を訪問して10人ほどで”いとこ会2次会”
 を開催しました。伯母の家はこの夏に新築した事もあり新築祝いも
 兼ねた会になりましたが、伯母も我々の来訪を楽しみにしていたら
 しく、ことのほか元気で食卓で雰囲気を楽しんでいたようです。
 酒の勢いで街中に繰り出し、焼き鳥屋「山平」で3次会となり従兄弟
 同士の親睦をさらに深めることになりました。
 翌3日の朝は今年初めてという初雪が舞い、さすがに三浦半島とは
 寒さが断然違うと実感したものです。
 気の置けない従兄弟同士、お互い年をとって物忘れや失敗があっ
 ても傷口には触れずに黙って微笑んでいようよ。嘲笑など気にせず
 ”老醜を恐れず”に淡々と年をとっていこうよ。嘲笑には微笑を返し、
 近づかなければいいだけの話さ。

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