春爛漫。    18,03,31

   日本列島が高気圧に覆われてぽかぽか陽気が続き、桜の名所では、花見を楽しむ大勢の人で
  にぎわっている。我が家から徒歩3分の花ノ木公園には、満開の桜を見に近隣から見物客が家族
  連れでやってくる。役場通りと名付けられた公園の通りは御覧の写真のように桜が満開である。


   

   遠出をしてまで桜を見に行かなくとも我が家近くで堪能できるのだが、やはり少しは遠くに出かけな
  くては花見の気分にならないから、ついついどこに行こうかとそわそわする。

   とはいっても、福島、山梨、岐阜の日本三大桜も見たし、靖国神社や千鳥ヶ淵、六義園、目黒川な
  ど東京の目ぼしい桜の名所や横浜の大岡川川べりの桜などもあらかた見たので、わざわざ遠出の
  桜見物はそろそろ卒業かもしれない。
  
   例年のことだが、先週孫たちを連れて観音崎ホテルに花見とバイキングの昼食を食べに出かけた。
  夏の日差しのような陽気なのでホテル周辺の桜並木は満開だった。
  ホテルの近くに観音崎灯台があるので昼食前に見物に行った。灯台のてっぺんには家内と娘と孫2
  人が登って私を見下ろして手を振っている。私は高所恐怖症なので登らず、下で待っていて写真を
  撮って見上げていた。

   お昼のバイキングはレディズデイということで女性客で一杯だった。いつものことだが、彼女たちの
  たくましい食欲には驚きもするし感心もする。我が家の女性たちも例外ではない。


   

   翌日鎌倉に出かけた。桜並木がきれいな鎌倉山の老舗蕎麦屋の「檑亭」(らいてい)に行き、一面
  桜に彩られた壮大な鎌倉の山々を見下ろして眺めながら、蕎麦と甘味(ところてん)を堪能した。

   先日亡母の従姉妹と60数年ぶりに再会して旧交を温めた際の約束で、来週亡母の墓参に鎌倉に
  来てもらう事になっている。85歳になる母の従姉妹は蕎麦が大好物らしいので、この檑亭に案内して
  蕎麦と景色を楽しんでもらう予定にしている。今日はその下見を兼ねての檑亭訪問だった。

   帰り道、鎌倉駅近くに車を止めて、久しぶりに段葛を散歩した。二の鳥居から三の鳥居までの街路
  は数年前に整備されたので歩きやすくなっていた。左右の街路樹の桜も満開だった。60年も昔、この
  道を毎日歩いたものだが、ついぞ桜に見とれたことがなかった。季節の変化を愛でる心のゆとりがな
  かった若き日の思い出である。

 
    

   八幡宮前には鎌倉彫の店が数件並んでいる。そのうちの一軒の店の子息は、かっての私の部下
  だったので、その店に立ち寄り鎌倉彫の土産を買った。鎌倉彫は高価なものが多く、なかなか手ご
  ろなものを探すのは一苦労だが、それもまた楽しいものだ。

   春爛漫のこの2日間、我が家近くの花ノ木公園、観音崎、鎌倉山、段葛と、満開の桜を堪能した。
  春の風物詩、全国選抜高校野球も始まり、連日熱戦が繰り広げられている。プロ野球も開幕した。
  野球ファンの私には待ちに待った球春で、連日テレビの前に釘付けになっている。