桃の節句。           17,03,04

  例年通り、我が家の玄関口と居間には2組の雛人形が飾ってある。長女の嫁ぎ先の
 実家にも一組の雛人形を送ってあるので、合計3組があることになる。

  3月3日は桃の節句で雛祭り、女の子の節句で、男の子の成長を祝う5月5日の端午
 の節句と対を為している。その他、7月の七夕や9月の重陽の節句など1年には5節句
 があり、それぞれ季節に合わせて節句料理を食べるのが江戸時代からの風習らしい。

  桃の節句には白酒と雛あられと散らし寿司を供えてお祝いをするのがしきたりのよう
 だが、我が家では白酒はいつも省略して、日本酒で代行している。散らし寿司を作る
 のはいつも私の仕事である。この時期は亡父の命日(3月8日)とも重なるので、家族
 で墓参りをするのも恒例になっている。

  今年は東京から末娘がやってきて一緒に墓参りをした。北鎌倉の光照寺、建長寺を
 それぞれお参りをして、そのあと鎌倉駅裏の銀座アスターで昼食をとり帰宅した。鎌倉
 は相変わらず人出が多く、小町通りなどは雑踏のような賑わいだった。

  夕食は前の日から具材を用意して下拵えをした散らし寿司だが、長女一家は千葉の
 ご両親の家に行っていて、我が家は夫婦と次女の3人だけなので、食べきれないほど
 作ってしまった。

  前夜から水で戻しておいた干し椎茸とかんぴょうを甘辛く煮付け、細切りした人参を
 茹でて味付けし、錦糸卵を作り、レンコン、さやえんどう、菜の花を茹で、デンブ、イクラ、
 焼き海苔、白ゴマを添えて彩りをつけ、写真のような豪華な散らし寿司が完成した。
 仏様とお雛様にもお供えし、久し振りの親子3人水入らずの夕食となった。

  このところ肥満気味で血糖値も上昇しているので、ひと月ほどアルコールを断って
 いたが、久し振りの娘との夕食なので缶ビールを少々飲んだが、五臓六腑に沁みと
 おる旨さだった。文字通り甘露甘露だった。


   

  娘の主人はマラソンの練習で来れなかった。先日の東京マラソンに出場し、目標
 タイムをクリアしたので、さらに勢いをかって来週茨城の古河マラソンに出場するらし
 い。今は練習の真っ最中との事だった。5月には魚釣りを楽しみに葉山に来るようだ。

  翌日曜日の朝早く、葉山の森戸海岸でやっている朝市に行った。海辺の朝市なの
 で、天気が良いと海の景色が抜群に良く、買い物客でにぎわう。朝市の超目玉商品
 は老舗ケーキ屋の「日陰茶屋」が出しているケーキの端切れで、カットしたケーキの
 耳を一袋100円という格安で提供している。これを買いたくて8時半の営業開始の
 1時間以上前から長蛇の行列ができる。今朝も8時前から100m程の長い列がで
 きていて、娘が驚いていた。

  家内はあちこちの出店の店主さん達とひっきりなしに朝のご挨拶をしている。家内
 は葉山の顔見知りが多く、すぐに声がかかってくる。老舗和菓子屋のご主人と和菓
 子の話題で長話をしているので、その間、私と娘は売り場に並べられた野菜や魚や
 惣菜やお菓子などを物色して楽しんだ。風もなく陽射しが少しあったので、早朝だが
 居心地がよかった。

   

  朝市名物の海鮮丼とシラス丼とマグロ丼の朝食を食べ、娘は獲れたての野菜や
 魚を土産に買い込んで帰宅した。娘の幼友達が嫁入り先の香川の坂出から葉山
 の実家に帰宅していて、娘と一緒に横浜に遊びに出掛けるというので、2人を逗子
 駅まで車で送り、そのまま東京に帰って行った。

  今度春先に娘夫婦が葉山に来るときには釣りをして鰻を食べたいと所望された。