<脚本>

朝青龍
 横綱のわしのやることにイチイチ文句つけるな。
 前に引き落としで金星配給したのもワレじゃろうが。
 じゃけえわしはおどれに土俵上でさがりぶつけたりガン飛ばしたり
 駐車場で車壊したり風呂場でアヤつけたりしちょるんよ。
 横綱のわしのやることが気にいらんなら年寄株諦めてモンゴルに帰りくされ!

旭鷲山
 横綱、言うといちゃるがの。
 あんたは横綱ちゅうたって平幕のわしらが担いどる神輿じゃないの。
 あんたがここまでになるのに誰が負け越しとるの。
 神輿が1人で優勝できるいうなら、優勝してみいや。
 わしの言うとおりにしとりゃ、わしらも黙って注射受けるわ。
(※)
 のお、横綱。相撲はなんぼ地力があっても勝てんので。

朝青龍
 こんなの考えとるのは理想よ、夢よ。北の湖の下で礼節も糞もあるかい。
 現実というのはわしが優勝しなくてはどうにもならんのよ。
 目開いてわしに星売れや。
(※)


 朝青龍、座布団はまだ残っとるがよ!

(※)注射:相撲用語で八百長のこと
(※)星を売る:相撲用語で八百長のこと

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