競輪不確定性原理
競輪不確定性原理(けいりんふかくていせいげんり、独: Keirin Unscharferelation 英: Keirin Uncertainty
principle)は、ハイゼンベルク・ツムゴン(Heisenberg Tsumugon)によって提唱された理論で、鉄板レースにぶち込んだ時の
「チギレ」「粘られ」「後方不発」等による【飛び】と、同じレースをケンモッカ(出典:桂輪太郎“マークミスコールマン” )した際には【そのまま決まる】という一連の「買うと来ない−買わないと来る」現象の総称である。
ケンモッカ
競輪選手は「位置」と「スピード」を同時に持つ、通常の意味での「自転車乗り」と考えることはできない。選手は「ライン」として互いに干渉する性質も示すため、「アスリート」と「博打の駒」の二重性を持つ奇妙な存在ということになる。
<競輪不確定性原理の概要>
観察者がケンモッカした場合には本命ラインは難なく主導権を取れるが、高額ぶち込みを行うとブロックされて飛ぶ。
ケンモッカした場合にはラインで出きるが、ぶち込むという行為により他ラインの選手に直接的な影響を与え本命選手が弾き飛ばされる。ケンモッカかぶち込みかでレース内容は大きく変わる。そもそも高額ぶち込みを行う際には基本的に先行を期待するのだが、ぶち込むと何故か後手に回る展開になり、ちぎれリスクや不発リスクが高まる。
<事例>
1.ケンモッカした2020年小松島競輪正月レース決勝は原田−阿竹−池田が最終ホームで15番手ぐらいから飛んできて3連単2.6倍で決まったが、仮にここにぶち込んでいたら原田は100%不発だった。
http://wm.st.keirin.jp/wm-keirin73/20200105-73-02-11-01-00.mp4
2.ぶちこんだ2019年9月19日別府競輪準決勝はボス−松岡−荒井でド鉄板だったが、ボスは突如バンクレコードチャレンジすると言い出して捲り、更に柏野が失格ブロックで大荒れとなった。仮にここをケンモッカしていたら100%何事も無く決まっていた筈だ。
http://wm.st.keirin.jp/wm-keirin86/20190919-86-02-11-01-00.mp4
<2段駆け>
競輪不確定性原理で特に重要になるのは、2段駆けの成功確率である。
2019年7月のルール改正前はある程度有効であったが当該ルール改正で成立しなくなるケースが頻発し、平成時代につむごん砲と呼ばれた博打打ちが令和になり消えてしまった。
<時代による変遷>
令和の競輪において、「鉄板」は昭和のそれとは異なり、イエローライン、横の動きの制限、誘導ペース変更、追い抜き可能時期変更等の相互作用により不確定性が高くなっているという指摘がある。
昭和時代には「買うかどうか迷った際には“買って外れた場合”と“買わなくて決まった場合”の悔しさを比べるがよい。自信を持って買えるだろう」という格言もあったが、平成、令和と変遷するうちに鉄板で決まるケースが減少傾向にある。
・ルール変更前の格言1:リスクを恐れるな、リターンを考えろ
・ルール変更前の格言2:NO ATTACK NO CHANCE
また、昭和時代には成立していた「2倍にぶち込む」を現在チャレンジで行うと一気にオッズが下がり1.2倍になってしまうという売上減による弊害も指摘されている。つむごんはかつて小倉MNでどうみてもガチガチの「先行−マーク」にぶち込んだところオッズが1.2倍になってしまい、更にこのマーカーが「オッズを見て発奮」してまさかの差し切り、橋本悠督氏、武田圭二氏に挟まれてご機嫌でインタビューを受けるのを呆然と見ていたこともある。発奮したオッズってそれ、ワシがぶち込んだやつやろげ!
<他種目での不確定性原理>
麻雀においては「切る来るの理論」として片山まさゆき氏により昭和64年に提唱されている。
<シュレディンガーのネコ>
鉄板レースが決まるのか飛ぶのかは締切前には重ね合わせの状態として存在し、鐘が鳴るまでそのレースはガチガチで決まるのか飛ぶのか決定していない。ただ、つむごんが事前にぶち込み宣言をした目にネコさんが乗ると飛ぶ確率が高まる。
デスニャンコ
2019年9月1日:広島競輪場の悲劇 ※ハンマーカンマー:野口裕史
↓
↓
デスニャンコによるちゅど〜んの図
トップへ
つむごん