市川トークショー

＜市川トークショー＞（1998年徳山周年）

グラチャンで市川で一儲けしていきなり競艇にハマってしまった俺。
次に宮島に行ったのは三国オーシャンカップ。

11R 特別選抜Ａ戦
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艇選手選手年出体級全国当地モーターボート今節成績早
番登番名齢身重別勝率複率勝率複率 NO 複率 NO 複率１２３４５６見
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1 3622山崎智也24群馬53A1 8.43 64.37 0.00 0.00 34 40.35 45 40.35 233 325 3 6
2 3590濱野谷憲24東京53A1 7.80 53.17 7.75 75.00 28 27.45 25 29.31 2 362 1 3 6
3 3557太田和美25大阪53A1 8.11 54.72 8.25 81.25 66 41.38 63 32.08 1 3 142 3 7
4 3721中川俊介22京都53A1 7.42 59.04 7.07 61.82 54 51.79 68 30.51 1 2 614 4 7
5 3499市川哲也29広島51A1 7.17 47.86 7.57 71.43 19 36.76 53 27.59 445 1 134 4
6 2743玉生正人48富山51A1 6.84 50.85 6.69 49.66 31 43.86 48 37.74 3 216 1 4 5

11R 特別選抜Ａ戦 H1800m 雨　風北　　 2m波 1cm
着艇登番選手名モータボート展示進入ＳＴタイム
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01 5 3499 市　川　哲　也　 19 53 6.71 3 0.16 1.48.4
02 2 3590 濱野谷　憲　吾　 28 25 6.65 5 0.18 1.50.7
03 6 2743 玉　生　正　人　 31 48 6.69 1 0.22 1.51.1
04 1 3622 山　崎　智　也　 34 45 6.67 4 0.23 . .
05 3 3557 太　田　和　美　 66 63 6.68 6 0.21 . .
06 4 3721 中　川　俊　介　 54 68 6.72 2 0.21 . .
単勝 5 900 複勝 5 590 2 390
連単 5-2 5880 人気 27 決まり手差し

どんなレースだったかほとんど覚えていないが、１Ｍ、黄色いカポックが先頭に踊り出た瞬間に
宮島では大歓声が上がった。俺ももちろん市川流しで的中。いくら賭けていたか忘れたが、
５８倍もついていて相当な額の払い戻しを受け、優勝戦を外しても本日の浮きは確保できると
ほくそえんでいたのは覚えている。
Ｆ２の５号艇での勝利。全国のお客さんはほとんど市川を買っていなかったようで、２連単２７番人気。
「宮島の客は全員取っとる！！」と大声で地元意識を張り上げるオヤジに深く頷く俺だった。
グラチャン・オーシャンカップと連続して市川で大儲けすることに成功。
「市川に張り続ける限り、俺の金は永遠に増え続ける！！」つむごん無敵の錬金術が開眼した。

さて優勝戦。

12R 優　勝　戦　 H1800ｍ電話投票締切予定時刻16:32 連単
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艇選手選手年出体級全国当地モーターボート今節成績早
番登番名齢身重別勝率複率勝率複率 NO 複率 NO 複率１２３４５６見
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1 3415松井繁28大阪49A1 8.86 66.67 7.85 53.66 47 26.00 44 38.98 1 32232 1
2 3081岡本慎治35山口51A1 8.17 63.79 0.00 0.00 12 38.18 61 49.12 2 131 2 1
3 3156金子良昭33静岡54A1 6.92 51.33 7.94 41.18 59 36.51 16 41.82 315 1 511
4 3064山崎昭生38香川50A1 6.78 40.63 0.00 0.00 46 40.35 38 38.89 2 5 311 2
5 2719沖口幸栄45京都56A1 6.88 54.31 7.65 59.62 51 42.37 27 34.43 4 242 142
6 3290倉谷和信34大阪51A1 8.11 56.76 7.74 37.04 32 40.62 59 37.04 114 2 262

12R 優　勝　戦　 H1800m 曇り風東　　 2m波 1cm
着艇登番選手名モータボート展示進入ＳＴタイム
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01 1 3415 松　井　　　繁　 47 44 6.68 1 0.19 1.48.0
02 4 3064 山　崎　昭　生　 46 38 6.70 5 0.18 1.50.7
03 5 2719 沖　口　幸　栄　 51 27 6.70 6 0.08 1.51.1
04 2 3081 岡　本　慎　治　 12 61 6.62 2 0.28 . .
05 3 3156 金　子　良　昭　 59 16 6.62 4 0.15 . .
06 6 3290 倉　谷　和　信　 32 59 6.63 3 0.15 . .
単勝 1 190 複勝 1 170 4 320
連単 1-4 1140 人気 5 決まり手逃げ

このレース、福岡や尼崎のようにどちらかというと狭い水面のホームの人が見たら
失神するぐらい痺れる沖口幸栄の大外３００ｍフルダッシュ。（後ろに引っ張る時、
「おいおい、どこまで行くんだよ！！」ってぐらい後ろの方まで行ってた）
これだけの助走をつけ、スリットで１艇飛び出し、深い進入のスロー勢をどんどん
飲み込んでバリバリ１番人気のイン・松井に迫っていく姿は圧巻だった。
結局松井が勝って舟券は外したのだが、あの３００ｍダッシュは本当に痺れ、
負けても充分楽しめるレースだった。まぁ特別選抜で浮いていた余裕もあったし。

こりゃ競艇って面白いぞ！！と思った俺を、オーシャンカップから１週間後に始まった
徳山周年が待っていた。市川はＦ休みの為いなかったが、上滝・今村・岡本をはじめ
グラチャンとオーシャンカップで見た顔がたくさんおり、初心者の俺をして１人で遠征
さしめるには充分なメンバーだった。
1998.8.1（土）、朝9:30頃の新幹線に乗って徳山競艇場へ。徳山競艇場のサービスで、
お昼までに新幹線徳山駅に着けば帰りの広島までの新幹線切符がもらえるのだ。
一見素晴らしいサービスのように見えるが、これには恐るべき罠が存在する。
俺は広島よりもう１つ遠い東広島駅から乗り込んだが、広島駅では徳山競艇場の仕掛けた
罠にネギをしょって飛び込むような、スポーツ新聞を握り締めたオヤジ・兄ちゃんが
大量に乗り込んできた。宮島も約８００円相当の片道切符なんてケチらずに遠方よりの
お客さんに新幹線代でも出せば、結果として相当の利益を生むと思うんだけどな。
さて新幹線に乗って初の遠征だと勇んでいったら腰が抜けた。丁度この頃徳山競艇場は
改修工事中で、大時計より１Ｍ側に行けないのだ。

この図を見て欲しい。日頃から大時計より２Ｍ側で観戦する人には何ら問題ないが、
俺のように基本的に１Ｍ前で見る客には「何じゃぁこりゃぁ」な不親切設計。
この時俺はまだ３回目の生観戦だったが、少し前に読んだ【別冊宝島・ギャンブル旅打ち読本】に
「初心者が競艇を楽しむ為には断然１Ｍ前をお勧めする」と書いてあったので、
「まさに勝負が決まる地点」とされていた１Ｍ前に行けなかったのは大不満。
もしスリットより２Ｍ側の水面際でレースを見た事がない方は、試しに１度見てほしい。
１Ｍがどうなってるかさっぱりわからないよ。（言い忘れたが、徳山には対岸スクリーンなどない）
ダッシュ勢が目の前を加速つけて通過していくのは迫力あったが、何せ１Ｍの攻防を真後ろから見ても
急に６人の動きが止まって見えて６人がゆ～～っくり旋回して行くようにしか見えず、誰が先頭に
踊り出たのか全くわからない。
なんだけれども、しかし。（by かなざわいっせい）
この日がまだ生観戦３回目だった俺は、目の前でインの選手が「ポッポッポッポッ」というエンジン音を
させながらボートの最後方に座ってゆっくりゆっくり深くなり、そして体を起こしたまま徐々に
スピードを上げて伏せ込んだと思ったら至近距離をダッシュ勢が物凄いスピードで通過していくのに
体の芯から興奮した。これはマジでカッコいいぞ！！１Ｍで何をやってるか全然わからないけど・・・
興奮したのはいいのだが、結局最終レースまで１つも当たらず５万円の大放出。危惧したとおり、
この罠に見事にハマってしまった。
初心者はこの状態では翌日曜日には来ないのが普通だと思うが、ポスターに気になるイベントを発見。

8/2　市川選手トークショー

グラチャンとオーシャンカップで儲けさせて貰った市川が明日徳山に来るのなら、俺も行かない
訳にはいかない。
という訳で1998.8.2（日）、やはり朝9:30頃の新幹線に乗って徳山競艇場へ。
１回来たことのある競艇場は既に我が庭のようなものである。さも競艇暦１０年以上のような
顔をして徳山駅前無料乗り合いタクシーに乗り込む。
この日も順調に負け続け、真夏に流れる汗が冷たくなってきた頃、市川トークショーが始まった。
大音量と共に登場する市川。凄い声援。おー、隣の県でも結構人気あるんだな。
さて、徳山と言えばスーパースターは今村豊。どれほどのスーパースターかと言えば、
今回の周年記念のパンフレットの表紙がズバリ↓こんなだったほど。

Ｇ１のパンフの表紙を１人の選手が独占するんだから並大抵のスターではない。
で、市川トークショーでも話題は今村豊へ。

　司会「市川さん、初めて今村選手と会った時はどのような印象でしたか？」
　市川「いや、もう偉大な先輩なので、すれ違うだけで緊張しました。」
　野次「今じゃ今村が市川とすれ違って緊張しとるぞ！！」
　会場：爆笑

こういう、その場の機転でスパッと出る野次って大好き。
またこういう野次を言える人って、絶妙の間を見付けるのがうまいのね。このケースでも、
この野次は２秒ほどの少し長いセリフなのだが、その２秒間シ～ンとしており、この野次だけが
会場を実によく通っていた。
ただこのオヤジ、これがウケたのに味を占めたか、

　市川「今村さんは今でも目標とする選手の１人です」
　野次「今じゃ今村が市川を目標にしとるぞ！！」

この二番煎じは完璧にハズしてたけどな。間を読むのはうまかったが、空気を読むのは
下手くそだったようだ。
さてトークショー自体はこの初っ端の野次以外には全く盛り上がりを欠いたまま淡々と進み、

　司会「実は市川さん、この度結婚することになりました！お相手のお名前は？」
　市川「○○○○さんといいます」

ここで俺の脳天からつま先まで電流が貫いた。
市川の婚約相手って、俺の小学校の同級生か！！しかも俺の初恋の人じゃないか！！
いやホント、いきなり初恋の相手の名前が、しかも応援する選手の婚約相手として出たので、
心臓が破裂するぐらい驚いた。
その数十秒後に年齢等の情報が出て同姓同名の別人だと判明した時は、ヘナヘナと力が抜けたよ。
出会いについては
「大勢で飲み屋に行ったら隣に○○さんのグループがいて、一緒に盛り上がった」
って、そんなんで結婚までいくなんて奥手で人見知りな俺には信じ難い。
市川選手、スリットだけでなく飲み屋でも電撃スタート攻撃を仕掛けたのか。
というような事を言ってるとオヤジかと思われそうなのでやめておいて、
信じ難かろうがどうだろうが実際に婚約したのは事実な訳で、しかもお名前が俺の初恋の人と一緒。
ケンシロウとラオウのように、同じ（名前の）女性を愛した（俺のはただの初恋だけど）男同士としての
宿命を市川に対してヒシヒシと感じる俺だった。

ちなみにこの日はかなり熱くなって１０万円の負け。昨日と合わせてマイナス１５万円。
Ｇ１の予選２日間で、グラチャンとオーシャンカップでの浮き分は早くもなくなってしまった。
優勝戦でもない日に１日で１０万円使ったのは、後にも先にもこの日だけである。
しかも当時俺はまだスーパー初心者だったのに、一体何が俺をそうさせたのか、今もって不可解だ。

宮島で増え
三国でも増えし俺の金
座りしままに奪う徳山

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