apx.256. 階層分析法(AHP)   目次(第5章)へ

 

 例1) 目的階層の例として新採用の目的階層を図5.9に示す.

 

            新採用

 

       性格         成績

 

    覇 責 明 協      専 教 語

    気 任 朗 調      門 養 学

      感   性

 

 

      候補A 候補B 候補C

 

       .1 新採用の目的階層

 

 例2)次図のように,例1の一対比較行列が得られたとして,プライオリティを求めてみる.

 

  • 例3) 例2では,
  •    性格 成績

    λmax=2     

    w = (0.667,0.333)

       (a)

     

         覇 責 明  協     専  教 語

     λmax 4.021         λmax 3.018

     w= (0.509 0.064 0.119 0.308) w= (0.320 0.122 0.558)

            (b)            (c)

     

    覇気について     責任感について     明朗について    協調性について

      A  B C     A  B C      A B  C     A  B C

        

    λmax3.054     λmax3.018      λmax3.009     λmax3.018

    w(0.179 0.709 0.113) w(0.625 0.238 0.137) w(0.163 0.540 0.297) w(0.443 0.387 0.169)

       (d)         (e)           (f)         (g)

     

    専門科目について    教養科目について   語学について

      A  B       A  B C      A B C

        

    λmax3.004     λmax3.018      λmax3.006

    w(0.122 0.230 0.648 w(0.238 0.137 0.625)  w (0.595 0.128 0.276)

       (h)         (i)          (j)

             図 .2 一対比較行列

      
  • これから,

     例4) 例3で,性格のプライオリティを変えたときの代替案の総合プライオリティは次のようになる.横軸で左にいくほど性格のプライオリティが1(したがって,成績のプライオリティは0)に近づくことを意味している.図中の点線が現在のプライオリティを表わしている.

     また,プライオリティ可到達行列を用いれば,

    (i)あるレベルのプライオリティ(ベクトル)の変化による他のレベルのプライオリティへの影響.

    (ii)あるレベルのプライオリティの領域から,代替案の総合プライオリティの空間への写像を求め,プライオリティの変化が代替案の順位にどのように影響するかをみることができる.

            ← 性格               成績

                    図 .3感度分析図

     (竹田英二:階層化意思決定法AHPの最近の動向,システム/制御/情報,34-12,.669-675,1990