apx.244b. 指数分布   目次(第5章)へ

 

指数分布 ( exponential distribution ) は,種機械部品の寿命の分布としてよく用いられるものである.確率密度は

   P(x) =me - m x- , m> 0 x≧ 0     (1)

   平均 1/m, 分散 1/m2

寿命がt以下である確率は

           (2)

 [例] 事象Aがx時間の中に起こる確率が指数分布 (1) 式に従うとき,微小時間凾狽フ間に事象Aの起こる確率は,(2)式から

   F(凾煤j=1−e m t

である.凾狽ェ十分小さいならば m t 1− m凾狽ニみなして

   F(凾煤j≒ m凾

が得られる.

 [例] 指数分布とポアソン分布の関係  単位時間に平均 m回のポアソン分布に従って起こる事象の,生起時間間隔の分布は指数分布 (1) 式である.

 生起時間間隔をtとすれば,t時間以内にはその事象は1回も起こらないわけである.そして1回も起こらない確率は

   

である.生起時間間隔がt以内である確率,すなわちtの分布関数をF()とすれば

   F()=1−P( 0) =1− - m t

が得られる.これは上の ( 2 ) 式にほかならない.したがってtは指数分布に従う.