2−9、中学生時代を楽しむ


森昌子の中学生時代の代表曲は「せんせい」だが、当時の歌声は今聴いても幼くて心に響かない。しかし、彼女が十八歳後半に歌ったNHKビッグショーの録画の「せんせい」はとても上手で、聞きやすい。

 彼女のシングルレコードの売り上げは「せんせい」がトップで、そのあと「同級生」や「中学三年生」などの学園三部作が続き、その後、徐々に減少が続くが、それでも十万枚以上のシングルレコードを高校三年生の「夕笛の丘」まで連続して売り上げている。デビュー当時の爆発的な国民的な人気を支えたファーンは徐々に減少しているものの、コアなファーンが中学・高校生時代にいたことを物語っている。これは山口百恵や桜田淳子らとトリオを結成し、そこで三人が揃って活動したことによる相乗効果なども一因だろう。

 中学生時代は人気的には一番高く、まさしくアイドル的存在だといえるが、曲として今聞くには、やはり声が幼く、甘ったるい感じがする。従って、中学生が歌っているということを認識しながら聞く必要がある。そうすれば、それなりに感動を得られる。また、最初に書いたように、もう少し大きくなってからの歌声を聞いてもいい。ここでは中学生時代に発売された三枚のアルバムを基に、当時の歌声を振り返ってみよう。


ブログ70.森昌子の中学生時代をもう一度聞き直す

中学生時代をもう一度、聞き直してみたい。なぜ、中学二年生の歌が爆発的な大ヒットにつながったのか。そして誰もが記憶に刻み込まれた「いがぐり頭」と「せんせい」の歌詞・メロディー。森昌子と言う歌手は、このイメージが多くの国民に刷り込まれている。

 

  中学三年生の「オリジナル・ヒット・アルバムT」(一九七四年一月)に次のような、フジテレビのプロデューサの言葉が記されている。

 「昭和四七年六月二五日に『せんせい』でデビューしてから、早いもので一年半が過ぎてしまった。あの『せんせい』の大ヒットが、ついこの間のように思えてならない。めまぐるしく動いている、今の日本、美しいはずの日本の風土も、何か汚れたようで、そして、ほんとうに、心がなくなったような生活の中で、森昌子の歌う一連のヒット曲は、なんともいえない日本の郷愁を漂わせているのだ。

  けっして浮ついた趣ではなく、なにも理屈付ける必要もない程に日本の味を漂わせているのだ。

  私は、そういう意味での森昌子を、非常にたいせつにしているし、これからもたいせつに見守っていくだろう。

  すぐに忘れてしまうような歌の中で、ひときわ、落ち着いた、歌謡曲のジャンルを確保しているのではないかと思うのだ。けっしてではなく、それでいて日本人の心の奥にある真心を感じさせてくれる…」

 

このヒット・アルバムはデビューから中学三年生の十月発売の記念樹まで、シングルレコードA、B面を網羅している。なぜ、人々は中学二年生の歌う歌に熱狂したのだろうか。今も、彼女の歌に、郷愁を誘うものが感じられるだろうか。

 


YouTubeから

森昌子「オリジナル・ヒット・アルバムT 記念樹 せんせい」から

せんせい https://youtu.be/3oeJrMAuPx8(レコード) http://youtu.be/uuzF0QggXeA (紅白歌合戦の動画)

https://youtu.be/lz9aFcdtB-c (新人賞の動画?) http://youtu.be/A8bSuHnO48k 八歳の動画) 

https://youtu.be/cPN7z4AsWQA (ももいろクローバとのコラボレーション動画、初めて見ました)

太陽の花嫁(B面)http://youtu.be/GpObtHK7p14   

同級生 https://youtu.be/ZMK0jvi26Ms 

初恋の赤い傘B面) http://youtu.be/jITBA3XK5Zg

中学三年生 https://youtu.be/1ClQZXyKtWs (レコード)

http://youtu.be/yezMWeEeE4M (一九八一年の動画) http://youtu.be/c_oIFSGaBb0 (一九八六年六月)

少女が石段のぼる時(B面) http://youtu.be/zxF1mdqbpew

夕顔の雨 https://youtu.be/b0m1WdFo118 (レコード)

http://youtu.be/MMNPJATg9MI (一九八一年動画)

待ちぼうけ(B面)YouTubeなし

白樺日記 

http://youtu.be/gm9SfzbXmew (レコード) http://youtu.be/6P4ZrNu7OUs (一九八一年動画) 

お兄さんみたいな人(B面) http://youtu.be/TLWPyPf-ljo

記念樹 https://youtu.be/olI-W6OFiC4 

http://youtu.be/an8N0bVqBps (二十、二十一才の頃の動画、何かニコニコしているね)

http://youtu.be/tLmuS7RMUvs  (一九八六年動画)  https://youtu.be/_whevBK3u_I  (再デビュー後)

さびしがりや(B面) http://youtu.be/57WjwYdVxEw   


ブログ71.森昌子、中学2年生のアルバム

今回、ファーストアルバム「せんせい、同級生」(一九七二年十一月、十四歳)の曲をYouTubeからピックアップしました。

このアルバムは中学二年生の七月に歌手デビューして、その五か月後のアルバムである。ステージ上での歌を録音したもの。私はこのレコードを持っているが、聞いている方がドキドキハラハラしてくる。でも、その歌声に当時の日本の明るさ、元気さ、希望と同じ力強さを感じるのだ。

YouTubeから

ファーストアルバム「せんせい、同級生」

1、せんせい https://youtu.be/_5J4WDDnX9g (二十、二十一歳の動画)

2、17歳 http://youtu.be/UwICDokUgns

3、瀬戸の花嫁 http://youtu.be/Be5usC33exY  

4、私の城下町 http://youtu.be/zqkCCLJUz8U

5、悲しみの日曜日 http://youtu.be/QIr38aEdTRw (この歌はいいですね)

6、同級生(省略)

7、初恋の赤い傘 http://youtu.be/jITBA3XK5Zg (『お手紙を上げてもいいですか』、『赤い絹糸』と似通った曲)

恋する季節 http://youtu.be/mZCMiB0-R_4  

太陽がくれた季節 http://youtu.be/66ZaWLXcwIg

一〇、友達よ泣くんじゃない http://youtu.be/K-nzjQgrzuY (この歌も好きです)

一一、ひとりじゃないの https://youtu.be/_gbQ2mxui8Y (とても力強い歌い方)

一二、太陽の花嫁 http://youtu.be/GpObtHK7p14


ブログ72.アルバム「白樺日記 マコ初恋へのあこがれ」

森昌子の再デビュー後の歌が少し重たく感じた時、森昌子のきれいな曲を聴きたい欲求が湧き出る。そうした時、あまり聴いていない新鮮な曲や心休まる曲がいい。それで、今日はこのブログであまり取り上げていない、中学三年生の時のアルバム「白樺日記 マコ初恋へのあこがれ」(一九七三年十月)から何曲か取り上げた。このアルバムはオリジナル曲やカバー曲からなる。

  森昌子は物まねが上手と言うことで、逆にそのことが足かせになり、オリジナル曲に個性が出ない面もある。器用すぎるのだろう。そういう面も、このアルバムから感じ取れる。

YouTubeから

A面

白樺日記  https://youtu.be/gm9SfzbXmew?list=PL6BB6850FDE3C8255 

妖精の詩 https://youtu.be/d6tGR12rwVE 

森を駆ける恋人たち https://youtu.be/Ek1sQie3n0w 

君の誕生日 http://youtu.be/YnxSSP_MPdk  

避暑地の夏 http://youtu.be/5z6p4LLkdXE 

恋にゆれて http://youtu.be/V0qj7gZSaNY 

B面

夕顔の雨 http://youtu.be/b0m1WdFo118  http://youtu.be/MMNPJATg9MI 

赤い風船 http://youtu.be/_NapRqMMl38 

傷つく世代 https://youtu.be/z9KnfPZVZa8 

恋する夏の日 https://youtu.be/6pdA7-my-mI  

待ちぼうけ  YouTubeなし

お兄さんみたいな人 http://youtu.be/TLWPyPf-ljo

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