一体、森昌子の歌はどこへ流れていこうとしているのか。当てのない航海を続けているようだ。歌手と言うのは、このようなものなのだろうか。常に悩んでいるのだろうか。聞いていて、私もよく分からない。色々な作詞家・作曲家の歌を歌いながら、森昌子と言う歌手は、自分をどう表現しようとしているのだろう。
森昌子の二十二歳の時のアルバム「そしてひとり」(一九八〇年十一月)を聴いた感想です。このアルバムは移籍後、「ためいき橋」、「故郷ごころ」、「信濃路梓川」、「波止場通りなみだ町」と続いたシングルレコードの、最も新しい「波止場通りなみだ町」をメインに据えたアルバムです。
このアルバムの一曲一曲の感想を書きました。またYouTubeの動画も載せました。
1、波止場通りなみだ町(少し退廃的で、気が重くなる、昌子に合っているのかどうか)
(動画、http://youtu.be/OJ20CXpPE0k 、とても色っぽいですね)
2、雨の港町(単純なメロディーの繰り返しだが、軽快で気持ちがいい。何度聞いても飽きない曲)
(http://youtu.be/hHXpfw-m1T0 )
3、信濃路梓川(とてもきれいな曲、歌詞もいい。昌子のイメージや歌い方と合っている)
(この動画はすばらしい http://youtu.be/ypO9eZV9ySA)
(とても可愛い動画 http://youtu.be/W49SsxNFVQU)
4、夕焼けの空(とてもいい曲、特に三番がいい。こういう歌を歌ってほしい)
(レコード https://youtu.be/raHav9gT_qk )
5、父と娘(まあまな曲)YouTubeになし。
6、雨の糸(ぼそぼそ話すような歌い方がとても新鮮で、聞き耳を立ててしまう)
(レコード http://youtu.be/apJ1ZKB5K6g)
7、白鷺(歌詞がよく似た風景で、陳腐、新鮮さがない)
(レコード http://youtu.be/mdZWO0sD5yU)
8、わかれの季節(昌子の声そのものに、十代のときのような震えがない。単調な声。曲は面白い)
(レコード http://youtu.be/XR9yGxY1jUg)
9、明日葉の歌(あしたば、ってどういう意味?歌全体は前向きで、軽快でいい)
(レコード http://youtu.be/2-ChxOEwlBY)
10、愛の白夜(大人の落ち着いた雰囲気の歌、でも、情景が浮かばない。昌子らしさが感じられない)
(レコード http://youtu.be/iUMw-vfWrZY)
YouTube動画を見ると、感想も少し変わってくる。それは二十一歳前後の森昌子が、とても女らしくきれいになっていると言うこと。こんなきれいな女性が、どろっとした歌を歌うのですから、演歌ファーンにはたまらないかもしれません。でも、十代の歌が好きな私にとって、少し違うな、と感じるのです。
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