2−12、引退間際の曲を楽しむ


森昌子は一九八六年八月二四日、満二七歳の時に歌舞伎座で引退コンサートを開き、八月三十一日に引退、月一日に森進一と結婚した。

森進一との交際は一九八四年の後半ぐらいから始まっており、一九八五年には食事をしたりお茶を飲んだりする関係に発展していったようだ。正式に婚約発表したのは一九八六年六月になってからで、その席上、森昌子が強引に引退を発表したという。そのため、事務所はかなり慌てて、なかなか折り合いがつかなかったそうだ。事務所も結婚相手の森進一も、ファーンを悲しませるため引退をやめるよう説得したらしいが、森昌子自身が家庭人になることが夢だったため、完全に歌手を辞めることに迷いは無かったらしい。

そういう中での、引退間際の八月二一日に発売されたのがシングルCD(レコード)四枚だ。この四枚のシングルは、なかなか味わい深い歌い方だ。これらの歌を聞く限り、引退はもったいないなと思う。まだまだ一線でやって行けるだろう。


ブログ77.森昌子、最後の4枚のシングルCD


森昌子の引退は、一九八六年八月、二七歳の時だ。その引退した月に四枚のシングルCDを発売している。シングル「弧愁人」が結婚を間近に控えた人が歌うには少し奇妙だからか、あるいは別の考え方なのかもしれないが、この四枚のCDはA・B面共に秀作揃いだ。これだけいい歌を歌えるなら、引退は早すぎると誰でも思える。

  私もその当時、森昌子のファーンでもなんでもなかったが、引退すると聞いて、あのようなきれいな声を、もう聞くことが出来なくなるのかな、と思ったものだ。森昌子は当時、やはりすごい人気があったのだろう。私が今、森昌子の歌を聴くのは、代の声がすばらしかったからだが、一方で、二代の演歌も多くの人の心を捕らえていたことは確かだろう。今聞いても心に響く。その締めくくりとなるのがこの四枚のCDだ。

A面 

いつまでも〜愛彩川〜 http://youtu.be/hswngC-akk4 
https://youtu.be/oJpiWpYw3KQ (再デビュー後)

ありがとう〜雛ものがたり〜https://youtu.be/olDpHLsI5WM (レコード)http://youtu.be/KPsVs9nO1kQ  

そして、今…悲しみの終着駅 http://youtu.be/Bo4jQGK5IHk (動画)

http://youtu.be/tZyQLza2QI8 (レコード) 

〜さようならhttp://youtu.be/pNDWQeauDro (動画) 
http://youtu.be/LwTdpa2SEXs (レコード)  

B面

幸せありがとう  http://youtu.be/pur9VOaw42o 

雁来紅 YouTubeになし 

涙暦  https://youtu.be/WijfjlwOnkw  

初秋 http://youtu.be/DWuGVPj4lKw

これらの歌はとても説得力がある。そして、やっと人々は、「悲しみの終着駅」や「ひな物語」、「さようなら」を聞くことで、もう二度とその美しい歌声を聴くことができないことを、すなわち引退したことを実感として受け止めたのではないだろうか。


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