![]() Zoot Money's Big Roll Band A's & B's Scrap Book |
アンディーが初めてUKロック・シーンに名前を刻んだ記念すべきバンドのシングル集 |
アルバム紹介 : パラダイス&ランチ ポリスのバイオグラフィーなどでも紹介されている、アンディーがプロ・デビューを果たした歴史的バンドが、 ハモンド・オルガン奏者でヴォーカリストのズート・マネー率いるZoot Money's Big Roll Bandです。 元々ズート・マネーとアンディーはボーンマウスの学生時代からの顔見知りだったのですが、 地元のブルー・ノート・ジャズ・クラブで音楽を通じて親友になります。 ’63年、ちょうどビートルズがリバプールから爆発的に登場した頃、 ズートはロンドンでブリティッシュ・ブルーズの導師アレクシス・コーナーと共演する仕事を見つける。 そしてアンディーも彼自身のキャリアーを確立するべくロンドンに向かう事を決意します。 その後、彼らはズート・マネーズ・ビック・ロール・バンドとして見事プロ・デビューを果たします。 彼らの出発点は当時のモッツ・シーンのメッカとして知られるクラブ、フラミンゴでのライブである。 R&B/JAZZ/ BLUESに重きを置いた黒人音楽の傾倒振りを伺わせるズート・マネーの、 黒っぽいヴォーカルとファンキーなサウンドでクラブ・シーンで高い支持を得るようになる。 取り分け、彼らの叩き出すR&Bのサウンドはモッツ・フリークを虜にする。 熱狂的なファンの間ではUKモッツの最右翼にして重鎮と呼ばれていた模様です。 今回発売される(海外では5月5日に発売済み、国内では5月末リリース予定)、 『A's & B's Scrap Book』は彼らの発表したシングルを集めたベスト盤的作品です。 アンディーのプロ・デビュー当時のギターを堪能できるばかりでなく、 これまで入手が困難とされた音源が多数収録されており、 ポリス/アンディーのファンに限らず、モッツ、ネオ・モッツのファンにとっても貴重な作品です。 今現在でもズート・マネー関連の作品は数タイトル発売されています。 このシングル集を聴いて彼らの音楽性を堪能してからコレクションしてみては如何でしょうか? 尚、Klark Kentさんの情報によると。 >ズート・マネーの国内盤の最有力レーベルと思われるMSIに問い合わせてみました。 >すると以下のような返事が返ってきました。 >やはり発売する気は満々のようですが契約上当分不可能らしいです。 >このドイツのレパートワー・レーベルは7〜8年前は、入手困難だった名盤を続々復刻し、 >急成長を遂げたレーベルで知られていたのですが、 >ここ数年は泣かず飛ばずで規模を縮小してるようです。 今現在、HMVで予約の受付をしていますが国内盤のリリースの目処が立っていない状況を考えると、 輸入盤を入手しておくのが賢明と思われます。ご関心のある方は早めに購入しておきましょう。 |
アルバム収録曲の解説:Klark Kentさん 掲示板4/22/2003の情報 『Zoot Money's Big Roll Band / A's & B's SCRAP BOOK』 (独Repertoire REP 4796、digipack仕様) 1. The Uncle Willie (Deccaからのデビュー・シングル) 2. Zoot's Suit (上記のB面、インスト) 3. Gin House(Columbia移籍後のシングル、Paul Williams 名義) 4. Rocking Chair(上記のB面、Paul Williams 名義) 5. Good(3rdシングル) 6. Bring It On Home To Me (上記のB面、サム・クックのカバー) 7. Please Stay (4thシングル、バカラックのカバー) 8. You Know You'll Cry (上記のB面) 9. Something Is Worrying Me(5thシングル) 10. Stubborn Kind Of Fellow (上記のB面、マーヴィン・ゲイのカバー、今車のCMでトータスが歌ってるあの曲です) 11. The Many Faces Of Love(6thシングル、Paul Williams 名義) 12. Jump Back(上記のB面、Paul Williams 名義、1st『It Should've Been Me』収録曲) 13. Let's Run For Cover(7thシングル) 14. Self Discipline (上記のB面) 15. Big Time Operator(8thシングル、バンド唯一のヒット曲、全英25位) 16. Zoot's Sermon (上記のB面、アンディとズートによるオリジナル・インスト) 17. The Star Of The Show(9thシングル) 18. The Mound Moves (上記のB面、アンディとズートによるオリジナル・インスト) 19. Nick Knack(10thにしてラストシングル) 20. I Really Learnt How To Cry (上記のB面、アンディとズートによるオリジナル、 アンディの後の「ビバリーヒルズ・バムのテーマ」を思わせる名曲) 21. My Sly Sadie(ポール・ウィリアムスのソロ・シングル) 22. Stop The Wedding(「My Sly Sadis」のB面収録曲でズートのアルバム『Transition』に入ってるものとは違います。) 23. No One But You(70年にPolydorから出たソロ・アルバムからのシングルカット、 但しビッグ・ロール・バンド解散後の作品につきアンディは参加していない、多分... でもイイ曲です。 尚、プロデュースはアラン・プライス) 24. Prisoner (上記のB面) 上記24曲の内、アルバム未収録曲は20曲。 1、2、6、10、11、15、18以外の17曲は今回が初CD化。 これで、おじさんのズート・マネー関連のシングルは、ダンタリアンズ・チャリオットを除いて、全て網羅したことになります。 オリジナルの7インチで全て揃えようとすると低く見積っても9万円はするでしょう。 苦労してコレクトした私にとっては嬉しいような悲しいような...救いと言えば、 発売されなかった「Let The Loser Fight Again」(アセテート盤で大金叩いて入手しました)は眠ったままにしてくれてた事か... 逆に欲を言えば、Deccaからのオムニバス盤にのみ収録されていた、 2曲「Walkin' The Dog」「Get On The Right Track Baby」も入れて欲しかったのですが、 まあ、これは他のCDコンピレーションで入手可能なので良しとしましょう。 尚、このバンドはバリバリの黒っぽいファンキーな演奏だと、以前書き込みましたが、 シングルになると一転してポップな曲が並んでいるのでアルバムとは全然印象が違います。 それでも渋く、現在のモッズ、もしくはネオ・モッズ・フリークにはたまらないサウンドなので、是非聴いてみて下さい。 お勧めです! |
ズート・マネーの作品リリース状況:Klark Kentさん 掲示板4/4/2003の情報 ズート・マネーの再発情報ですが、現段階ではどのレーベルから何時出るのか等、詳細は分かっていません。 (載っていたのは http://bigroll.4t.com/newsx.htm です。) 現在入手可能なのは英Indigoレーベルから出た未発表ライヴのコンピ盤2種と、初期のデッカ音源の4曲です。 Indigoレーベルから出た発掘音源集『Were You There ?』と『Fully Clothed & Naked』は、 国内盤(但し原盤に帯と解説を付けたもの)も出ましたが、 こちらは残念ながら最近廃盤になったので輸入盤でのみ入手が可能です。 一方デッカ音源の4曲については、モッズ系のコンピ盤でバラではありますが各々収録されています。 お勧めは日本でもベストセラーになった『Mods Scene』辺りですかね。 今回の復刻の対象は、今まで長い間廃盤で且つ超プレミア価格になっているEMI時代の音源で、 ストレンジ・デイズにも載っている『It Should’ve Been Me』と『Zoot !』のアルバム2枚、 それにシングル9枚分(殆どがアルバム未収録)分です。 1stの『It Should’ve ...』は今までボーナス音源を加えたリプロ盤(いわゆるカウンター・フィット盤、 つまりブー○)がLP・CD共出回ったことがありますが、正規で再発されるのは今回が初めてです。 また、2ndにして名盤の『Zoot !』は81年頃に英廉価レーベルのRSOから再発されましたが、 その後はリプロ盤LPが出回ってるのみでした。 『Zoot !』は当時モノラル盤とステレオ盤と2種リリースされ、貴重なのはステレオの方でプレス枚数が少ないだけでなく、 81年の再発時もモノラルだったので、今回は是非ステレオで復刻される事を切望します。 それと気になるシングル盤のコンピですが、 この中の3曲が7年程前に日本でのみ『EMI Mods Collection』というオムニバス盤で日の目を見ましたが、 既にこのCD自体が高額になってしまっています。 今回のシングル集のタイトルは『Singles A’s & B’s』という不確定情報もありますが、 今の所それ以上は分かっていません。 分かり次第また書き込みます。 |
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