日頃聴いている作品のご紹介 〜クラシック編〜                            

     ・ エリック・サティー / 3つのジムノペディ
     ・ チャイコフスキー / ピアノ協奏曲第1番

・ エリック・サティー 3つのジムノペディ  お薦め度 ★★★☆☆


クラシック・ファンの範疇を越えて、今やいろいろなところでブームになっている観のあるサティーですが、
彼の精神は秘密主義と呼ばれる音楽を導いたり、現在注目されているヒーリング・ミュージック、環境音楽を
暗示するなどある種クラシック界の異端児的な扱いを受けることもありますが、非常に澄んだ音色を聴かせてくれます。
ジムノペディは彼の作品の中でも、もっとも親しまれている作品の様に思います。
非常にヴィジュアルな作品の様に感じますね。日頃、心の中に潜んでいるあらゆる憧憬の様なものが、
次から次へと現れては消えていく様な、その時々の自身の心象風景の中に深くはいりこんで行く様な、
不思議と心が落ち着き、和んでいくような感覚に落ちてゆきます。これってやっぱりヒーリング・ミュージックなんでしょうね。
ストレスがたまりやすい現代社会の中では、やはりこのような音楽作品が必要とされてくる様に思います。
ヒップ・ホップに夢中になるのも良いですが、気が向いたら彼の作品に触れてみては如何でしょうか。

・ チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番  お薦め度 ★★★★☆


所有盤 : カレル・アンチェル指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団  ピアノ : スヴィアトスラフ・リヒテル

初めて買ったクラシック音楽のレコードがこれです。中学生時分の事だったと思いましたが・・・。
当時TV・CMで使われていた、第1楽章<第一主題>の印象的なピアノのカデンツァに心惹かれて買ってしまいました。
聞き込んでいくと、第三楽章に心惹かれる様になりました。非常にエキゾティックな響きに夢中になりましたね。
マズルカ風のリズムの<第一主題>と、
ロマンティックな昂揚感を持った<第二主題>が、
巧妙な対照を示しつつクライマックスの向かっていく構成には圧倒されるばかりです。

リヒテルの知的でクールな演奏は心を捕らえて離しません。とりあえず、お薦めです。