Retrospective 1998年発表

Private Music時代のベスト盤。アンディー初心者の方にお勧めします。

アルバム紹介 パラダイス&ランチ

アンディーがPrivate Music時代に発表した、
『The Golden Wire』『Charming Snakes』『World Gone Strange』の中から選曲されたベスト盤です。
彼のソロ活動に於ける代表曲をそつなく収録しているところを考慮すると、
アンディーの音楽に初めて触れる方にお勧めします。
このアルバムを聴いてソロに成ってからのアンディーの作品に関心を示したあなた!
ソロ・アルバムを全タイトル揃えてアンディー・フリークになりましょう(笑)

この時期の彼のギターの調べはポリス時代のそれとは趣が違いますが、
表現の場として選んだインストゥルメンタルの世界は、
内省的かつ抽象的な音像や、迸る情熱を感じさせる楽曲までヴァラエティーに富んでおり、
どの音像も洗練された鮮明なヴィジュアル世界を描き出しています。
ジャズ/フュージョン界に於けるアンディーの表現に耳を傾けてみると、
技巧派とは言い難いですが繊細で感情豊か、そして年齢を感じさせない瑞々しさに溢れています。
クロス・オーヴァーな世界で変幻自在なギター・ワークを奏で続けている彼には、
もはや”元ポリスのギタリスト”の看板は必要ないであろう。
このアルバムに集録されている楽曲に耳を傾けると納得いただけると思います。

名曲とも言える1曲目「Golden Wire」の内省的な響きにアンディーの独自性を感じ、
あまりにも美しい調べの2曲目「World Gone Strange」でアンディーの瑞々しい感性と感じ取るでしょう。
後は流れに乗ってラストの「Somewhere In The West」まで心を打ち続けます(笑)

ただ一つ残念な点は、
Private Musicレーベル移籍第一弾作品『Mysterrious Barricades 』からの選曲が無い点です。
ニュー・エイジの範疇で語られる事の多い作品ですが、
アンビエントな音色の中には環境音楽的なアプローチやヒーリング的な要素も感じ取られます。
名作『Golden Wire』を生み出す為の精神的な基盤とも言える傑作である。
この作品は私のお気に入りなのだが・・・精神の活性作用がある!
心の安らぎを描き出しているブルー・ハウスの世界へどうぞ。

ジャズ/フュージョンに接近する前のアンディーの作品をお聴きになりたい方には、
ロバート・フリップとのコラボレーション作品(『心象表現』『擬制の映像』)及び、
『Mysterrious Barricades 』『The Golden Wire』をお勧めします。


収録曲

・ A Piece Of Time 〜From the golden wire
・ World Gone Strange 〜From world gone strange
・ Charming Snakes 〜From charming snakes
・ Mickey Goes To Africa 〜From charming snakes
・ Passion Of The Shadow 〜From charming snakes
・ Innocence Falls Prey 〜From charming snakes
・ Oudu Kanjaira 〜From world gone strange
・ The Blues Prior To Richard 〜From world gone strange
・ Blues For Snake 〜From the golden wire
・ Somewhere In The West 〜From world gone strange

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