横川駅構内の旧横川運転区跡地に造られた「碓氷峠鉄道文化むら」は、平成9年9月30日をもって
廃止された「信越本線 横川〜軽井沢」間で使用されていた車両や碓氷峠越えの歴史などを中心に
展示されている博物館。「見て、触れて、体験できる峠と鉄道の歴史」をキャッチフレーズに、実物の車両
が多数展示されており、運転台や機器類を触ることが出来る。また、実際に碓氷峠で使用されていた
「EF63」電気機関車を運転(講習受講が条件)できるという、全国初の博物館でもある。
鉄道展示館・・・旧横川運転区で実際使用していた検修庫を利用した展示館。内部はEF63が2両
EF62が1両、ED42が1両展示されており、EF63・62は運転台の見学も出来る。
検修庫内は使用されていた当時のままの状態で、工具や部品などが無造作におかれている。
また、検修庫脇には特急「あさま」で使用されていた「クハ189(先頭車)」と横軽専用緩急車「ヨ3500」
が展示されている。
鉄道資料館・・・1世紀以上にわたる碓氷峠越えの資料を展示している
【1階】碓氷峠越えを運転台からの映像で楽しめるビデオ、碓氷峠越えの列車走行音など碓氷峠越え
のバーチャル体験や、鉄道模型の巨大レイアウトで碓氷峠で活躍した車両の走行を見ることが出来る。
1階には売店もありオリジナルグッズの購入も出来る。
(鉄道模型のレイアウトは、1日4〜6回運転される)
【2階】1世紀以上に亘る「碓氷峠の鉄道」を様々な資料を用いて紹介している。
鉄道車両の屋外展示スペース・・・歴代の名車両を静態保存している。一部の車両では車内・運転台を
見学することができる。
【展示車両】
電気・ディーゼル機関車・・・EF63-1、EF62-1、EF15-165、EF30-20、EF53-2、EF58-172
EF59-1、EF60-501、EF70-1001、EF80-63、DD51-1
ディーゼルカー・客車・・・オハユニ60−107、オハネ12−29、ナハフ11−1、キニ58−1
スロフ12−822(くつろぎ号赤城)、オロ12−841(くつろぎ号榛名)
除雪車・・・DD53−1
「EF63形機関車」運転体験コース・・・EF63機関車を園内にある専用軌道(300mの線路を1往復)
で運転できる。全国でも実物の車両を運転できるのはここだけである。
運転するためには講習会を受講(18歳以上が対象)し、修了試験に合格しなければならない。
<体験運転までの流れ>3
この他にも、碓氷第三橋梁をモチーフにしたメインゲートの上を走るSL「グリーンプリーズ」や、
ミニSL(共に有料)などもある。
(記事の内容は平成11年12月現在)