海峡線

区 間 中小国〜竜飛海底〜吉岡海底〜木古内
営業キロ 87.8km
開 業 昭和63年 3月13日

本州と北海道を、世界最長トンネル「青函トンネル」で結ぶ大動脈。扱いは地方交通線だが、
複線で、60kgレールを使用、3線式スラブ軌道、ATCの採用、最小曲線半径6500m、最急勾配も
15‰以下と、幹線の設備となっている(新幹線を通す計画のため)。
また、海峡線のほとんどを占める「青函トンネル」は世界最長トンネルで、昭和39年に吉岡(北海道側)
の斜坑から工事が始まり、多くの犠牲を出しながら昭和63年3月13日、24年の歳月をかけ開業した。

海峡線は本州側の「中小国」(なかおぐに)駅から始まる。これはJR東日本とJR北海道の境界の
駅である。駅の先には中小国信号場があり、津軽線と海峡線が分かれる。
列車が海峡線に入ると複線となり、2つのトンネルを越え「津軽今別」に到着する。この駅は
新津軽二股信号場を地元の要望により駅に昇格させた経緯を持つ。
「津軽今別」を出るといくつかのトンネルを越え、「青函トンネル」に入るが、青函トンネルの入り口は、
青色の照明がついているので、どのトンネルが「青函」なのかすぐわかる。
トンネル内には定点式防災設備として、「竜飛海底・吉岡海底」という海底駅がある。どちらも乗降のため
の駅ではなく、トンネル内で車両火災等が発生した場合、この両駅で乗客を降ろし地上へ避難させる
目的でつくられたが、この設備を生かし「ゾーン539」という切符を購入すると海底駅を見学できる
コースもある。
「吉岡海底」をすぎると12‰の登り勾配が続き、北海道側の地上に出る。青函トンネルを出て
第一湯の里トンネルを越すと「新湯の里信号場」から昇格した「知内」駅に着く。
「知内」を出ると左側から江差線が近づき、海峡線は「木古内」駅に到着する。

青森〜函館間を「津軽海峡線」といわれるが正式な名称ではない。「津軽線」(青森〜中小国)、
「海峡線」(中小国〜木古内)、江差線(木古内〜五稜郭)、函館本線(五稜郭〜函館)の4つの線の
総称。

蟹田駅 竜飛海底駅 竜飛海底駅ホーム 木古内駅


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