大社駅

区間 出雲市−出雲高松−荒茅−大社
営業キロ 7.5km
開業 明治45年6月1日
廃止 平成2年3月31日

1.大社線の概要

明治45年に、縁結びの神として有名な出雲大社への参詣客を運ぶために建設された路線で、
山陰本線の出雲市駅から、出雲大社の最寄り駅 大社駅までを結んでいた。(最寄りと言っても
駅から出雲大社まで約1.6kmある)
終点の大社駅は「大社造り」と称され、当時の価格で7万円をかけ、大正13年に完成している。

大社線は7.5kmと短い盲腸線だが、昭和初期の大阪直通急行列車に始まり、急行「だいせん」・
急行「大社」・急行「おき」など、数々の優等列車が走っていた。また、団体臨時列車も多く、戦後
最盛期には年間280本も運転されていた。

1日平均乗降客数4000人、発着貨物180トンにものぼった大社線だが、他のローカル線と同様に
沿線の過疎・社会構造の変化等の理由により、利用客が激減してしまう・・・

昭和61年4月に特定地方交通線第3次廃止対象区として、国鉄が廃止承認を申請。
昭和62年2月には運輸大臣より大社線等、9線区の廃止を承認。
平成2年3月31日、宮津線(西舞鶴〜豊岡間)・鍛冶屋線(野村〜鍛冶屋間)、そして大社線の
3路線が廃止された。
また、この3路線をもって、6年半かかった全国の赤字ローカル線整理(特定地方交通線83線区
3157.2km)が終了し、最後の廃止ローカル線となった。

2.現在の状態

大社線の終点「大社駅」は往時のままキレイに保存されており、ホームも看板類も残されて
いる。しかし、大社駅から出雲市駅に至るレールは、撤去されて道路等になっている。

3.現在の大社駅

出札窓口 運賃表 時刻表

改札 精算所 駅構内

臨時改札 線路跡 反応信号機


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