区 間 |
東釧路〜釧路湿原〜標茶〜知床斜里〜網走 |
営業キロ |
166.2km |
開 業 |
昭和 6年 9月20日 |
この本線も、特急が走らないローカル本線である。しかし、沿線の風景のすばらしさは全国の路線の中でも、5本の指に入るだろう。北海道の雄大な自然を見るなら釧網本線である。また、藻琴・北浜・浜小清水・止別の各駅は、無人となった駅舎を改造して喫茶店やレストランを営業している。今では「グルメライン」としてガイドブックにも載るほどである。
網走を出ると桂台を過ぎてオホーツク沿いに列車は進む。流氷シーズンだと列車から流氷が見られ、海に
一番近い駅「北浜」で途中下車すれば目の前に流氷を見ることが出来る。ちなみに車窓から「オホーツク海」
を望めるのは、「湧網線」「名寄本線」が廃止されたいまでは、釧網本線だけである。
原生花園を過ぎ、知床の入り口「知床斜里」に到着する。以前「斜里」と言っていたが、「知床斜里」に駅名
変更になった。
知床斜里を過ぎると釧北峠を越え、原生林を見ながら、硫黄山・摩周湖・屈斜路湖の観光地で有名な川湯
温泉、摩周と停車していく。かつて標津線の分岐駅だった標茶、次の駅五十石からは、車窓には広大な釧路
湿原が広がる。列車は、いつ果てるともしれず続く湿原の中を走っていく。運が良ければ「タンチョウツル」を見
る事もできる。
湿原を抜け、東釧路を過ぎ終点の釧路に到着する。釧網本線は東釧路までだが、全列車が釧路発着となる。
ただ通過するだけでなく、是非2〜3日かけて沿線をゆっくり見てもらいたい。しかしながら、全線を直通する
列車は1日4往復しかなく、しかも通学ダイヤで朝と夕しかない。日中は網走〜緑、川湯温泉〜釧路の区間運
転をしている。緑〜川湯温泉を乗車する場合注意してもらいたい。
また、多客期には「ノロッコ号」という臨時列車が走る。ディーゼル機関車が客車を引っ張るのだが、その名の
通り、景色が見やすいようにゆっくり走っていく。夏場などは「釧路湿原ノロッコ号」として釧路〜塘路間に、冬場
は「オホーツク流氷ノロッコ号」として網走〜知床斜里間を往復している。最近車両が変わった。
釧網本線の風景
北浜駅