江差線

区 間 五稜郭〜上磯〜木古内〜湯ノ岱〜江差
営業キロ 79.9km

 江差線は、五稜郭〜木古内までと木古内〜江差の二つに分けられる。五稜郭〜木古内は、津軽海峡線の一部で、
海峡線開通と同時に交流電化され、30kgレールが50kgレールにかわり、PC枕木や自動閉塞の採用と4級線から
2級線に格上げされた。青函トンネルを利用する列車の通り道となっている。また、木古内駅を含め行き違い設備の
増設や信号所の新設などがおこなわれている。
 これに対して、木古内〜江差間は単線、非電化、優等列車なし・・・完全なローカル線である。ここまで、同一路線
の区間によって裏表があるのも珍しい。こんな江差線だが偶然に廃止をまねがれている。
 以前、木古内から松前まで「松前線」が走っていた。松前線の列車は函館まで直通し「江差線」の木古内〜五稜郭は、
「江差線」「松前線」の両方の列車が走っていて共有区間になっており、乗客密度も多かった。たまたま、この共有区間の
線名が「江差線」だったため、江差〜木古内〜五稜郭の「江差線」は生き残り、木古内〜松前の「松前線」は、特定地方
交通線区に指定され、昭和63年2月1日に廃止されている。 当時、木古内〜江差の「江差線」より、 木古内〜松前の
「松前線」の方が乗客数が多かった。もし、木古内〜五稜郭までが「松前線」だったら「江差線」は廃止されていただろう。
 
 江差線は、函館を出ると木古内まで函館湾沿いに進んでいく。ここまでの区間は、「北斗星」「はつかり」、快速「海峡」
高速貨物等、多種多様な列車が走っている。
 木古内を出発した列車は、大きく右に曲がっていき江差を目指す。農村地帯見ながら、吉堀を過ぎたあたりで峠越えに
かかるが、エンジン1台のキハ40では、どんどんスピードが落ちてくる。それでも何とか30km/h位で峠を登っていく。
 上ノ国から日本海を見つつ、終点の江差に到着する。江差の駅前は、お店が2〜3軒あるだけで、食料の買い出しは難
しいのでご注意を・・・


江差線の風景

函館で出発を待つ江差行き 木古内駅 江差駅 江差駅前


江差駅ホーム 日本海


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