キハ201系<気動車>
平成9年春に登場した最新気動車。この気動車は、平成8年に登場したキハ201系と同デザインの、731系電車と連結して「気動車+電車」が協調運転するという、世界でも唯一の車両である(世界で初めてではない)。電車と協調運転するため、キハ201には1両あたり450×2の900psと高出力エンジンが付いている。これは特急の281系の1両あたり355×2の710psを大きく上回る。設計最高時速は130キロ!
また、曲線通過性能を向上させるため、車体傾斜装置が採用された。これは281・283系の様に5〜6度も傾く振り子式ではなく、車体と台車間の空気バネに空気を送り込み車体を傾ける物である。また、最大傾斜角度も2度と小さい。ちなみに北海道で型式番号の頭に”2”がつくもの(201・281・283系)は、車体が傾斜する構造であることを表す。
車内は、デッキなし、オールロングシート、3扉車と北海道では珍しく、完全に通勤仕様になっている。JR東日本701系電車等、内地の通勤車両と変わらない構造だ。座席も着席区分のついたバケットタイプで、ドアサイドには折り畳み式の補助いすも設置されている。また、デッキがないので、ドア上部にはエアカーテン、車内には温風式の暖房機が付き、冬季の車内温度を保っている。
現在、函館本線の”山線”、札沼線で見ることが出来る。