2001年

◇2001年2月17日から2月末まで、ODA案件に関する業務のためTanzaniaに出張してきました。
現地の状況をお届け致します。


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Tanzania報告1号                2001/02/18 22:59:07 東京 (標準時)

◇2月19日朝スイスチューリッヒ経由で無事当地に着きHotel New Africaに投宿しました。私の窓から添付の教会が見えます。当地に来られた方には懐かしい教会かもしれません。この教会で、将来結婚式と言う方(?)もあるかもしれません。


◇窓からの景色はアフリカの西の都アビジャンになんとなく似ております。町の感じからすれば「なぜ建機の稼働率が10%なの」と言いたくなるくらい、小奇麗な町です。先ほど出迎えを受けた当地の関係商社の現地スタッフと其の事をお話しましたら、「その様にして段々内部に引き込むのですよ。内部は凄いから行って見れば分かります。」と言うお話でした。


◇日本から乗り継ぎで、さすがに頭が痺れていますので、安着の連絡までとします。明日JICA事務所にお邪魔します。又出発前には東京のJICA本部から当地JICA事務所にご連絡頂き感謝します。おかげさまで安心して仕事が出来ます。今回の訪問テーマが、エジプト建機訓練センターで行っている第三国間研修のより一層の充実を図ることでも有り、JICA事務所には「ただ研修生を送りっぱなしのプロジェクトでは成果が出ないので、送る必要のある機関から研修生を重点的に送るよう準備しませんか?」と提案しております。

◇その他に当地の建機稼働率が世界で一番悪いので、その対策を探るのが2番目の目的です。今日「貧困撲滅」をテーマにしないと建機案件は日の目を見ないとまで言われております。
従って、「日本の20%もあるヴィクトリア湖の淡水魚と、海の魚・貝類を農民に届けて栄養補給し」。「牛豚と豊富な野菜を都市の住民と漁師の口に」と言う弊職なりの新たなスローガンを作り、「物流を図って農民と漁民に現金収入の道を開く」と言うコンセプトで、道路整備を進めると言うお話です。その先は勿論道路機械の必要性と建機の整備の必要を少し述べて、「貧困撲滅は物流インフラの整備から」と言うコンセプトを考えています。
◇上の原稿を書いてから浜に出てみました。釣り舟の倍くらいの漁船が3艘、浜から50mほどのところに停泊してあり、近海漁に出かける由。近くに市場もあり、夕刻涼しくなったら出掛けて見て来ます。浜には大型ジーゼルエンジンブロックが真っ赤に錆びて4‐5台も海中に放置してあり、船の残骸は砂浜に綺麗に集められています。オーナは屑鉄として売却するとの事です。


◇前回訪問のアマゾンでのお話が上の説明通りで、道が無いために、牛豚肉やパッションフルーツを町に出せず現金収入が得られません。「おらがの村には車の通れる道が無く、作物を出荷出来ない。早く道を作れ」と前回エクアドルでアマゾンの奥地に同行したモロナ州知事と農民の集会でのお話で有り、その後方々でその様な陳情を受けました。

◇農作物が売れれば道路整備も出来るし、実際にエクアドルでは、道路整備の建機の運転手の給料とアコモ・燃料は、その道路整備のために恩恵を受ける共同体(部落)が負担している例が幾つもありました。建機は県、郡、又は町は保有し運転手付きで貸与して工事を進めておりました。

◇今回は農業・漁業のJICA専門家と建機関係の専門家に詳細をお聞きするとともに、公共事業省関係者との会談が連日あり、勿論EOJの柏村書記官には明後日の火曜日に面談予定です。モロゴロ職業訓練センターは(金)に訪問します。一日仕事です。

では以上第一信とします。
Dar Es Salaam Hoter New Africa


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株式会社テラグリーン 代表取締役 白井 一
Hajime SHIRAI, President

Terra Green Engineering Co., Ltd.
E-Mail:terragrn@aol.com
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Tel:03(3766)3014 Fax: 03(3766)8403

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Tanzania報告2号(下線をクリックしてください。)
キリマンジャロの頂上(飛行機より撮影)
    2001年2月26日



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