【特集】博多文具ツアー

■手帳とカバンのホームペーヂ
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~techou_bag/
 
■九州・博多の文具店訪問記録。
随時、追加していきます。
 
2007年のゴールデンウイーク。
例年であれば、広島に帰省して、八丁堀・紙屋町・駅前地区を徘徊してOKなのだが、今年は家族の提案で、九州一の大都会・博多に、遊びに行くことにした。
GW1週間前に急に決まったので、チケットや泊まるところの手配がどうなるか?と心配だったが、何とか確保。
 
今回は、家族旅行の中に組み込みという、時間制約の厳しい状況であったが、地方都市のメリットとして、めぼしい所は、中心地に到着すれば歩いて徘徊できる。
限られた時間ではあったが、事前にピックアップしたお店は全て徘徊することができた。
 
九州は、その昔、小倉で過ごしたことがあったので、博多にも、たまに遊びに行っていた。
しかし、関西文具ツアーの時と同じで、その当時はファッション系の興味が強かった。
文具店を回った記憶はなく、ビブレやショッパーズ、あとは天神コアの紀伊国屋や松屋レディースあたりを徘徊していた。
 
当然、今回はタイトルどおりの「博多文具ツアー」である。
九州系ショップの数々をこのコーナーで紹介していきたい。
 
2008年5月の文具ツアー

2008年のGW家族旅行。
昨年と同じ、九州・博多に遊びに行ってきた。
 
昨年は4月末に九州上陸を果たしたが、今年はカレンダーの並びが悪いのか、5月の博多ドンタク期間中しかホテルが確保できなかった。
 
残念なことに、わたしも家族も、各地の伝統や文化などには全く興味がない。
わが家の興味を引くものは、便利な街中のホテルに宿泊しての、買い物&グルメ。
グルメも美味しければ良く、地元の食材などは全く興味がない。
 
なので、わが家の欲望を満たしてくれる旅先は、どうしても、大阪、神戸、広島、博多など、ある程度の規模の地方都市になってしまう。
こうした街は、半径数キロ以内に、買い物やグルメスポットが集中しているため、都心にホテルを確保して、徒歩で色々なお店に買い物三昧できるのが良い。
荷物がある程度増えれば、チョロッとホテルに荷物を置きに帰って、また買い物という楽しい時間を過ごすことができる。
 
なので、旅先が毎年重なっても、何度でも旅行を楽しめるのだ。
 
博多は天神地区にほとんどのお店が集中している。
また、有名どころのお店も沢山あり、わが家にとっては、博多は最高の旅先なのである。
 
   ◇
 
そんな博多での行動パタンは、昨年とほぼ同じ。
宿は街中にもっとも近い西鉄ソラリアホテルを狙っていたのだが、2月に予約をしようと思った時点で満室。
ということで、宿は昨年も泊まった西鉄グランドホテルに。
 
九州上陸後、最初に向かった先はキャナルシティ博多。
個人的には、あまりこの手の大型ショッピングモールは好きではないのだが、家族のお気に入りのお店があるみたいで、ここでランチをしたいとのこと。
それならということで、私は無印良品にいってみることにした。
ここの無印は、有楽町と同じくらいの広さがある。
たぶん、フロア面積は無印の中でも、3本指に入るのではなかろうか?
 
こちらでは、最近発売になったツインバードの超音波洗浄器が一台だけのこっていた。
思っていたより箱が大きかったので、なんで旅先でこんな大荷物をとも思ったが、わが家の旅行は、いつも宅急便で手荷物を送るので、まあいいかと思い確保。
 
家族とランチをしたあと、バスでホテルのある天神に向かう。
初めてのドンタク期間中の訪問だったのだが、街中はまさにドンタク一色に染まっている。
三越の前でバスをおりて、ホテルに向かう途中、地場の百貨店「岩田屋」の前を通ると、ドンタク特設ステージが・・・。
しかし、全く興味は沸いてこない。
 
そのまま、ステージの前を通り過ぎ、ホテルにチェックインして、荷物を置いたら、早速、街に繰り出す。
 
   ◇
 
まずは、九州文具の聖地、福岡ビルへ。
こちらは、昨年の訪問時にチェック漏れがあった、「とうじ 手帳の店」に。
ファイロファックスを中心として、なかなかの品揃え。
こちらで暫く店内チェックをするが、特に珍しいものにも出会わず、購入品はなし。
 
あとは、同じフロアの万年筆売場と文房具売場を回る。
文房具売場では、ハイタイドのマグネット人形と、LIFEのメモ帳を入手。
 
続いて、上の階の丸善福岡ビル店に。
こちらのお店は、前回の訪問時にも感じたのだが、決して広いとはいえないスペースを、お店の方の工夫で、とても素敵なスペースにディスプレイしているのが十分に伝わってきて、楽しい。
今回は、インキの特集コーナーが設けられており、趣味文のインキ特集ページを切り取ったものをラミネート加工して一緒に置いてあったりした。
そうした趣味文の記事をながめながら、ああ、こんな特集もあったのだなと思いながら、掲載ページをメモ。
自宅に戻って、ゆっくり再読しようと思う。
 
私の最近のインキ購入は、旅先で購入することにしている。
インキを使うときに、これは神戸のナガサワで購入したレーシンググリーンとか、これは広島で購入したボルドーとか、インキを吸入するたびに、旅の思い出がよみがえるのがいいのだ。
今回の博多旅行では、こちら丸善でウオーターマンのブルーブラックを購入することにしていた。
 
しかし、インキ調達だけでは終わらず、パイロットの限定万年筆のデッドストックにめぐり合ってしまう。
万年筆を調達しながら、ペントレイが一杯だったことを思い出す。
 
ということで、あわせて、森林楽のペントレイを入手する。
超音波洗浄器に加えて、森林楽のペントレイ。
これは、宅急便の箱が2箱になってしまうなと思いながら、いったんホテルに荷物を置きに帰る。
 
   ◇
 
その後は、また、街中にもどり、ジュンク堂や丸善の書籍売場で西日本新聞社などの地元のメディアが発行しているローカル書籍を色々とチェック。
直接観光地に足を運ぼうとは思わないが、こうしたローカル出版物をチェックするのは好きなのだ。
 
こちらでも、色々と本を調達して、またホテルに荷物を置きに帰る。
ここで、お買い物は一旦休憩。
 
そのまま、家族と夕食に出る。
わが家の場合、一度美味しいと思うところを見つけると、基本的に同じお店に通うことが多い。
もう10数年前、家族と博多に遊びに来たときに見つけた焼き鳥屋がお互いのお気に入り。以来、博多に遊びに来たときは、いつもその焼き鳥屋に行く。
ドンタク期間中は予約ができないとのことなので、少し早めに5時半ごろに入店すると、なんともう、ほぼ満席。
こちらで、ゆっくりと飲み食いしたつもりだったが、入ったのが早かったので、お店を出たときにはまだ7時前。
 
ということで、そのまままた、街中徘徊へ。
続いて向かった先は、インキューブ。
 
少し前にロフトが天神にできたので、閑古鳥が鳴いているかなと思っていたのだが、お客の数はけっこう多い。
やはり、場所がいいのが強みなのだろう。
こちらでは、店内のエトランジェ・ディ・コスタリカで、スタビロのメモ帳を入手。
真っ赤な表紙のリングメモで、なかなかインパクトのあるデザインのメモ帳だ。
 
   ◇
 
2日目は、丸善にもう一回寄ったあと、福岡に初めてできたロフトへ行ってみる。
場所は天神の端の端。
もう少し中心部にあれば便利なのにと思うが、ロフトに近づくにつれて、あの黄色い袋をもった人が増えてくるから不思議。
 
6、7階ある建物ではあるが、フロア面積が小さく、感じとしては広島ハンズと同じくらいの多きさか?
文房具のフロアは、2フロアを確保していた。
そのうちの一つに、万年筆コーナーもあり、そこそこの数の品揃えがあった。
 
こちらでは、初めてLamyサファリの限定グリーンを見る。
お店のオバサンも、「ここの入荷が、九州で一番早かとですよ!」と言っていた。
前日、他のお店の万年筆売場をずっと覗いてみたが、どこでも目にしなかったので、オバサンのいうことは本当なのだろう。
どうやら、今回もボールペンとのセット販売みたい。
個人的には、この販売形式はやめて欲しいのだが、しばらくは抱き合わせ形式がつづくのだろう。
 
ちょうど誰かが試筆をしたあとだったので、そのまま私にも試筆を薦められる。
インキは、なぜかシェーファーのブルーだった。
わたしの持っている昔のシェーファーの青と、なんだか雰囲気が違って、はっきりとした青。
試筆していて、万年筆より、このインキの色のほうが気になる。
このインキも、いつかどこかの旅先で入手してみようと思う。
 
今回出回っているのは、グリーンのサファリだけで、赤のアルスターはまだ入ってきていないとのことだった。
 
   ◇
 
こんな感じですごした、博多文具ツアー第2弾。
予定外の、万年筆にも出会えて、なかなか楽しい旅行となった。
 
家族も、満足いくお買い物ができたみたいで、この街がかなりのお気に入りの様子。
最低、年に一回は、家族旅行に組み込みたい、素敵な街である。
更新日時:
2008.05.11 Sun.
福岡ビルディング

私が勝手に呼んでいる、九州文具の聖地。
この福ビルのなかには、地場の文具店「とうじ」と「丸善」が入っている。
 
竣工は1961年と古い。
西鉄のスタッフ部門が多数入居しているところを見ると、西鉄所有のビルなのであろう。
「とうじ」のHPを見ると、福岡で初めての近代ビルらしい。
記憶があいまいなのだが、数年前に福岡で大地震があったときに、ビルのガラスが崩れ落ちたのは、このビルだったと思う。
今では、そんな傷跡ひとつを感じさせることなく、きちんとメンテナンスされ、上品な雰囲気が漂うビルヂングである。
 
大手町ビルヂングに通ずる、どこか重厚な雰囲気を感じる。
更新日時:
2007.05.06 Sun.
とうじ

今回の博多文具ツアーで一番気になっていたお店。
先に紹介した、福ビルの1階に入居している。
なんとも変わった名前のお店なのだが、色々なサイトや掲示板で名前をみかけることが多く、博多に行く機会があれば、ぜひ訪れてみたいと思っていた。
 
HPの会社概要を見てみると、大正時代に中州川端で「冬至商店」創業したらしい。
「とうじ」は冬至から来ているみたい。
元々は、鳩居堂の製品の取り扱いからスタートしたみたいで、今でも鳩居堂のコーナーはかなり充実している。
更新日時:
2007.05.06 Sun.
とうじ

渡辺通り側の入り口から入ると、いきなり万年筆のショーケースが目に入ってくる。
店舗の構成は、ビルの中のフロアの一部を間仕切りなしで使っているので、なんとも不思議な感じ。
 
入って正面が、先ほども紹介した万年筆と喫煙具を中心としたショーケース。
写真は、開店直前の状態なので、シートで覆われている。
万年筆は、写真で見る正面のショーケースがすべてモンブラン。
向かって左側でペリカン、パイロット、ウオーターマン、パーカーなどが展示されている。
 
一番奥が喫煙具や時計、あとPeakの10倍ルーペも置いてあった。
更新日時:
2007.05.06 Sun.
とうじ

開店後は、カウンターの中にお姉さんがいたので、ペリカンの在庫状況を聞いてみた。
在庫は全部ショーケースに出しているとのこと。
何か、希少なデッドストックが残っていないか淡い期待を抱いていたのだが、残念。
 
旅の思い出に、何か記念になるモノをひとつ買って帰ろうと思い、モンブランの桜インキが残っていないか聞いてみたら、桜インキは直営ブチックだけの取り扱いになるとのことで、これまた残念。
 
対応していただいたお姉さんは、とても綺麗で感じの良い方。
話の中で、今度ペンクリがあるとのことで、チラシをそのお姉さんから手渡された。
「旅の者です」とは言えず、また来ますと言ってチラシを貰ってしまった。
このチラシを、旅の思い出として取っておくことにした。
更新日時:
2007.05.06 Sun.
とうじ

万年筆以外では、入り口すぐのところに高級カバンの展示。
 
あと、エスカレータ沿いに革製品や一般文具が並んでいる。
一般文具の所に、さりげなくステンレス製のホチキスの芯が置いてあったのが、このお店のコダワリのセレクト眼を感じる。
 
帰宅後、ペンクリのチラシをじっくりと眺めていたら、どうも「手帳の店」というのが同じビルのフロアにあるらしい。
万年筆コーナーのお姉さんと喋っているだけで時間が過ぎてしまったので、ビルの他のところにお店があるとは気が付かなかった。
 
これは、次回の宿題としよう。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
丸善 福岡ビル店

「とうじ」と同じ、福ビルの2F、3Fに丸善はある。
エスカレータで上がると、2Fは書籍、3Fは書籍と文具フロアとなっている。
 
まずは、3Fの万年筆売場に直行。
エスカレータ右手に広がる万年筆売場は、まさにワンダーワールド!
 
まず目に入ってくるのは森林楽シリーズの万年筆グッズ。
以前、ラゾーナ川崎の丸善で購入した15本収納のペントレイにフタ付の新製品が置いてあった。
一瞬、買ってしまいそうになったが、グッと我慢。
 
その横には趣味文Vol.7が展示してあり、その中で紹介されている丸善製品が並べられていた。
その他、文具系書籍もまとめて置いてあり、いい雰囲気を醸し出している。
 
革製品も、こちらのコーナに置いてある。
以前から捜し求めていた、丸善オリジナルペンケースの在庫が奇跡的にひとつだけ残っており、こちらで入手。
これが、今回の旅行の中での最大の収穫だった。
 
いわゆる、金ペン堂タイプと呼ばれる形のもので、オアゾの本店の店員さんによると、一人の職人が作っているらしく、今は休眠状態で、まったく入荷してこないとのこと。
オアゾでも、3本差しの現品しか置いていない。
日本橋店がオープンしたときも、このペンケースがないか期待して行ったのだが、やはりオアゾと同じ回答。
そんなペンシースに、博多で巡り会えると思っていなかったので、正直とてもうれしかった。
 
 
万年筆の展示数は決して多いとは言えないが、基本は押さえてある。
ベーシックなモデルから選ぶのであれば、十分な品揃えだと思う。
ちょうど、ナイアガラも入荷しており、ニブはFであったが、試筆をお願いした。
Fにしては、引っかかりもなく、思わず調整をしているか?と尋ねたら、素のままだという。
太さもM並にあり、当たりの1本ではなかろうか。
 
ところ変わればというか、面白いと思ったのが、万年筆の洗浄方法。
通常、試筆したあとの万年筆は、ペンを超音波洗浄器などで洗浄したあとに、綺麗な水を数回吸入して洗浄することが多い。
しかし、こちらの丸善では、ペン先ユニットを取り外し、そのユニットを超音波洗浄器にかけていた。
そして、レザートレイの上に軸と一緒に並べて乾燥させていた。
 
あと、サービスでペン先のクリーニングをしますという貼り紙があったが、わたしがお店にいたときも、モンブランを2本持ってきたお客さんがいた。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
丸善 福岡ビル店

インクについては、Dr.ヤンセンの主な色はそろっている。
 
あと、素晴らしいと思ったのが、ペリカンとウオーターマンのインキ全色について、ペリカノJrに吸入させたものが置いてあること。
お客は、ボールペンの試筆をする感覚で、この2社のインキの色が確認できるのは、いいなと思う。
ウオーターマンのインキについては、サンプルを兼ねて私も試させてもらった。
 
お店によっては、貴重なカウンタの上に、パイロットやセーラーの万年筆が10本近く陣取って試筆できるようになっているが、こちらの丸善のように、インキを実際に試せるようになっている方が、万年筆ファンとしてはうれしい。
 
このインキの例以外にも、コンパクトなフロアながら、お店の方のディスプレイの工夫が随所に見られる。
文具好きならば、十分に楽しめるお店。
広くて品揃えが良いだけが勝負ではなく、知恵を絞れば、お客を楽しませてくれることが、ここにくれば分かる。
 
近隣のお店はぜひ、このお店のディスプレイを参考にされたい。
 
このように、わたしにとって、かなり好印象であった博多の丸善であるが、心配なのがお客の数が正直少ないこと。
 
書籍フロアも同じで、この状態が続けば、いつかは博多からも丸善が撤退してしまうのではと、よけいな心配をしてしまった。
 
広島の丸善の跡は、下品な薬局になってしまった。
地元の皆さん、ジュンク堂も良いけれど、丸善でもお買い物をしませうと、訴えたくなったのであった。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
百貨店の万年筆売場

事前のリサーチで、天神地区にある3つの百貨店、大丸、三越、岩田屋には、いずれも万年筆売場があるとの情報をキャッチしていた。
このうち、岩田屋はモンブランブチックみたいだったので、時間の関係で今回はパス。
大丸と三越に、実際に足を運んでみた。
 
まずは大丸。
本館の5Fに万年筆売り場があったが、笑ってしまうくらいに小さい。
エスカレータ横の、元々は休憩用のソファーでも置いたあったようなスペースに、ショーケースを2つ並べただけのコーナー。
 
在庫品もあまり多くなく、やる気があるのかよく分からない構成だが、面白いと思ったのが、ショーケースには出していなかったペリカンのM800のBニブが置いてあったこと。
試筆はしていないが、切り割りが気持ちよいくらいに広がっていて、夢のようなインキフローか、全く書けないかのどちらかではないかと思う。
デフォルトで、あそこまで広がったものを見た事がないので、購入を考えている方は、一見の価値はあるかも・・・。
 
 
続いて三越。
こちらは9Fに万年筆売場がある。
今回、福岡天神地区を色々と回った中で、こちらの品揃えが一番良いのではと思う。
 
3月の万年筆祭の時、隣の会場で王貞治展をやっていたが、ちょうど巡回で福岡三越で開催されていた。
それも、万年筆売り場のすぐ横だったので、一瞬、どこの三越にいるのか、不思議な感覚になってしまった。
 
こちらでは、ちょうどオバサンの店員さんが、カウンターの中で万年筆の名入れ作業をやっていた。
見たことがなかったので、ショーケースの中の万年筆を眺めるふりをして、その作業をずっと眺めていた。
 
機械さえあれば、作業はとても簡単そう。
 
まずは名入れしたい、キャップや本体を機械に固定する。
その、固定された対象に、細いドリルで削りながら名前を削りこんでいくのだが、削るドリルはアーム状の棒の先に付いている。
そして、ドリルから伸びたアームは、電車のパンタグラフやマジックアームのように、数本のアームを介して、作業者が握るハンドルが付いた部分とつながっている。
 
その作業者が握るハンドルの下には、ドミノ大のプレートが並んでいる。
そのプレートには、一枚に一文字のアルファベットが刻印されており、削りたい名前のプレートを並べる。
そして、作業者が握るハンドルの下には針のようなモノが出ていて、その針でプレートの刻印というか溝をなぞると、反対側のドリルが付いた部分が、縮小相似形で動き、ドリルが回転していれば、キャップなどに名前が彫りこまれるという仕組みだ。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
百貨店の万年筆売場

わたしが眺めていた時は、モンブランのキャップにシルバー色で文字を刻印していたよう。
色は、機械で彫り込んだ時に、一緒に付けられるのか、ドリルで溝だけを彫って、そこに専用塗料を塗り込むのかは不明。
 
オバサン店員はキャップをウエスで磨いては、また何か作業をしていたので、たぶん彫った後で専用塗料を塗りこんでいたのだと思う。
 
しかし、私が訪れる所に事件は起こる。
今回も、名入れ見学だけでは終わらなかった。
 
そのオバサン店員、万年筆売り場の向かいにある、印鑑か和物を置いてある若い店員を呼んで、小声で話はじめた。
(以下、聴き取りにくかった部分は、私の想像で補正済み)
 
オバサン:「シはSiやったかね?それともShiやったかね?」
若い  :「シはShiでないとでっす〜ぅ?」
オバサン:名入れが終わったキャップを見せて
     「これで彫ってしまったとよ」
若い  :「・・・」
オバサン:「どげんしょ〜。5時半に取りに来るように頼んどっとよ・・・」
     (この時すでに5時10分)
若い  :傷口に塩を塗りこむように「やっぱり、Siでシはおかしいですよ〜」
 
恐ろしい話である。
名入れの文字をお客に書かせて確認したのではなく、口頭で名前を確認して、それをローマ字でとやったのだろう。
このあと、どうするか?と眺めていたら、オバサン、何もなかったように、ショーケースの中から、同じと思われる在庫品のキャップを取り出して、名入れの機械にセット。
 
そして、原版となるプレートの左から2枚目のところに、プレートを一文字挿入して、また、キュイーンと機械を操作し始めた。
 
以前から何度も書いているが、人間の精度とは、この程度のものである。
検品をして購入した商品は、常に監視しておかなければ、いったい何をされているのか分からない世の中である。
 
万年筆とは話がそれるが、ケータイ売場でも、狭いカウンタの後ろの棚に、登録作業マチの携帯を大量に置いて、アホな店員が、新品のお客の携帯を床に落下させているのを、何度も目撃している。
 
一度購入した物を、人に預ける時は注意が必要。
大切なものは、一瞬たりとも自分の目の前から離さないことが重要である。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
インキューブ

こちらのお店は、一言で言えば、オレンジ色のロフトである。
なぜ、地元資本にこだわるのかは知らないが、ここまでマネをするのであれば、ハンズかロフトを誘致すれば良いのにと思う。
 
こちらのお店で面白いと思ったのは3点。
 
ひとつ目は、色による文具特集をやっていたこと。
ノート、ペン、消しゴムなどを、種類やメーカーで分けて陳列するのではなく、色で分けて展示販売しているコーナーが、期間限定だと思うが、用意されていた。
憶えているだけでも、オレンヂ、黄色、赤、白、黒、青、緑、紫のコーナーがあり、それぞれの色ごとに、各社の色々な文具が置かれているので、見ていて面白い。
もしかして、どこかのロフトでも同じようなことをやっていたのかもしれない。
 
わたしは、オレンヂと緑のBuroのカードケースと、白のコーナーに置いてあった、ロットリングの透明モノサシを購入。
 
二つ目は、妙に伊東屋の革製品が充実していること。
もしかして、渋谷の伊東屋より品揃えが良いのでは?
更新日時:
2007.05.07 Mon.
インキューブ

三つ目は、ショップinショップでエトランジェ・ディ・コスタリカの直営ショップがあったこと。
中々面白い品揃えで、万年筆も色々とおいてあり、ゆっくりと眺めたかったのだが、店員が後ろにピタッと付きまとってくるのが、かなりウットウシイ。
 
そういえば、多くのお店で目に付いたのが、万引き防止のポスター。
書店では、レシートに魚のマンボウのシールを貼り付けていたのだが、あとで、万引き防止の略だと気がついた。
街を上げてのキャンペーンを張っているようだが、何だか異様な雰囲気である。
博多という街は、そんなに万引きがおおいのであろうか?
 
オレンヂロフトに話を戻す。
文具コーナーには、万年筆はあまり置いていない。
こちらでは、訪問記念に、あと、ロディアの#11を3冊購入した。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
博多書店事情

今回の博多文具ツアーの楽しみの一つに、天神コアの中にある紀伊国屋書店に行くことがあった。
私の中では、やはり広島センター街の紀伊国屋広島店と、この天神コアの中の紀伊国屋が青春の書店なのである。
 
しかし何と、近所にできたジュンク堂との戦いに敗れたのか、天神からは、この3月末で紀伊国屋は撤退してしまったとのこと。
 
広島地場のイズミというスーパーが展開するユメタウンというショッピングセンターの中に移転オープンするらしい。
 
調べてみると、博多駅前にできたバスセンタービルの中にも紀伊国屋はあるみたい。
都心にジュンク堂、駅前に紀伊国屋という、ちょうど広島と逆の構図になっている。
 
せっかくなので、駅前の紀伊国屋にも行ってみた。
しかし、あまり品揃えはよろしくないみたい。
情報処理のコーナーでのチェックしかしなかったが、ただ広いだけの郊外型書店と同じような品揃えで、コダワリが感じられない。
 
確か昼時だったが、あまりお客が多いとは感じられなかった。
 
 
一方のジュンク堂は、天神コアの裏手、市役所側のビブレの向いにある。
こちらの方向は、ビブレは良く行っていたし、あと、ベスト電器の本店にも行ったりしていたので、何度も前を通っているはずなのだが、元々、何があったビルか?全く記憶にない。
 
こちらは、4Fまでのフロアに分かれており、かなり広い。
博多の書店界では、一人勝ちと思われるくらい、お客の数が多い。
レジが1F集中型なので、これがチョッと不便か。
 
 
あと、全くの偶然で発見したのが、青山ブックセンター。
今回の旅行は、天神の西の外れにある、西鉄グランドホテルに泊まったのだが、ちょうどそのホテルの向いに見たことのあるABCのロゴを発見。
なぜか地方には、博多だけに出展しているみたい。
 
こちらでは、万年筆画家の古山氏のカバンの本と、記念にモールスキンを一冊購入。
パルコブックセンターに、もう少し大人のテイストを加えた、この青山ブックセンターのセレクトは結構好き。
 
22時まで開いているので、家族で焼き鳥を食べにいった帰りに、けっこう長居してしまった。
 
もし、ホテルをソラリアホテルにしていたら、この博多のABCには気が付かなかったのだ。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
フレーム

WHCが雑誌で紹介される時には、たいてい登場するフレーム。
特に何が欲しいというわけでもなかったが、社会見学のために行ってみた。
HPで事前に地図をプリントアウトしておいたのだが、これが何とも不親切な表示。
グーグルマップで住所入力してマッピングしたものも合わせてプリントアウトしたものも合わせて持って行ったのだが、かなり迷った。
 
全く知らない街ではないが、念のために地図を準備しておいたのだが、HPの地図の表示を見ると、どう見ても国体道路沿いになっている。
グーグルマップもビミョウな表示だったが、お店の地図と合わせて国体道路沿いと思っていたら、一本北側の路地だった。
 
お店は2階建てで、目的のWHCは2階にたくさん展示してあった。
レジの前には、三つ折サイフを分解したものも展示してあり、見ているだけでも十分楽しめる。
 
珍しいものも幾つか置いてあったので、いろいろと見せてもらったが、こちらも、インキューブの中のエトランジェと同じく、店員がまとわり付いてきて結構うっとうしい。
 
ペンケースに少し食指が動いたが、丸善で購入したばかりだったので、さすがに我慢。
 
まとわり付き系のお店なので、お店の広さに対して、店員の数は多い。
しかし、2Fから手ぶらで降りてきた客が、店外に出て行く時には、ありがとうございましたの一言はないお店のようだ。
 
わたしは、WHCを買うときは、やはり伊勢丹かUAで買おうと思う。
更新日時:
2007.05.07 Mon.
キャナルシティ博多

文具系はこれというものはないが、BREEの博多店は、こちらの施設内にある。
広島店より大きいイメージを持っていたのだが、店舗はかなり小ぶり。
 
ペンシースがあるか聞いてみたら、ヌメ革のものではなく、黒革のシリーズで2本差しのものがあった。
インキが付着した時のことを考えて、黒だけのラインにしているのかは不明だが、ぜひヌメ革でも製品化してもらいたいものだ。
 
BREE以外では、向いのハイアットの地下にFOB COOPがある。
更新日時:
2007.05.07 Mon.



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