雑誌、「男の隠れ家」の書斎特集を読んで、わたしも一定のスパンで自分の書斎の状況を記録しておくことにした。
ちょうど、書斎術考察のページがあるので、さっそくこちらにUPしてみた。
まず、わたしの書斎のハード部分。
部屋は、自宅2階の南向き和室。
3畳のタタミと変形1畳分のフローリング。
フローリング部分は、大型本棚を2本置く予定で、自宅設計時に最初から組み込んでいた。
元々、別の洋間に書斎を確保していたのだが、この和室で寝転がって本を読むことが多くなり、数年前、この和室に書斎を移した。
その書斎に置いているのは、
・本棚2本(スライド式×1、自作文庫本用×1)
・机(東急ハンズで購入)
・棚2本
・ファイバーボックス1箱(無印製の大きいもの)
ちなみに、机の上を占有するブツたちを見ると、まずMasというトルコの文具メーカーのペン立てがある。
収納力が大きいのが魅力。
ペンだけでなく、ロディアの裏紙を利用したメモなども収納できるので便利。
万年筆は、ハンズオリジナルの木製のペントレイ3つに、日頃良く使うものを収納している。
万年筆関係のグッズとしては、丸の内のクラチカヨシダ限定の黒革のトレイには、ルビナートのブロッターを収納。
使用頻度が高いペリカンのロイヤルブルーのインキボトルは机上に置きっぱなし。
あと、書斎の作業として、カッターナイフで資料を切ることが多い。
このため、家族が持っていたガラステーブルのガラスだけを保管していたのが丁度良いサイズだったので、机の上に敷いている。
不思議とジャストサイズなので長さを計ってみたら45センチ。
たぶん、1間(畳の長辺)の約1/4なので、家具などもこのサイズの倍数で作られているモノが多いのかもしれない。
このガラスの下には、いろいろなお店で買い集めたり貰ってきたポストカードなどを挟めるのもお気に入り。
◇
この書斎で行っている、知的生産や息抜きは、大抵次のどれか。
@万年筆で落書
A勉強
Bホームページの原稿作成
C読書
D小説の執筆
@の万年筆の落書は、丸善などで買いあさった便箋に、10本近い万年筆を、とっかえひっかえで、何も考えずに書き込んでいる。
字幅太さや筆跡のの比較を楽しんだり、インクもあれこれ試してみたりしている。
あと、ルーペでペン先を眺めるのも楽しい。
夜中にルーペを覗きこむなど、あまり目に良いことはない気がするが、一日の疲れが癒されるから不思議だ。
みんなが寝静まった夜中に、万年筆と便箋がこすれるサラサラとした音だけが部屋に響くのは、なんとも心地よい。
Aの勉強については、興味を持ったことを集中的に勉強することが多い。
最近の勉強に使う筆記具は、9割が万年筆、1割が鉛筆だ。
勉強する時は、大量の文字を書くので、最高のペン先調整になる。
3週間、勉強用で使った万年筆は、その書き味が明らかに違うから面白い。
Bのホームページの原稿作成についてであるが、私はHPの原稿のほとんどを、この書斎で作成している。
もちろん、PCは思考の邪魔になるので、書斎には置いていない。
なので、原稿は専用ノートに万年筆で書きつづっていく。
この手書き原稿は、本当に頭に思い浮かんだことを書き連ねるので、推敲はPCのエディタに入力するときに行う。
なお、PCへの入力は、リビングのTVでニュースを見たりする隙間時間にやっている。
C小説の執筆は、構想をノートに万年筆で書き連ねている。
D読書は、昔読んだ小説の気に入った部分を読み返すことが多い。
お気に入りのフレーズは、万年筆でゆっくりとノートに写し取ったりすることもある。
あと、読書とは言えないが、手帳・カバン・文具関係の書籍やムックは、この書斎ににまとめて置いているので、夜中に眺めている。
◇
私に取っては、3畳でチョッと手を伸ばせば大抵のモノに手が届く、この書斎空間が非常に心地よい。
畳の部屋なので、勉強などしていても疲れたら、すぐにゴロンとなれるのもうれしい。
資料などを読み込む時は、けっこう寝転がって読んでいる。
ひどい時は、寝転がったまま書きモノをしたりもする。
こういう時に、筆圧をかけずにサラサラと書ける万年筆は重宝する。
また、私の机はとても小さいのだが、自分が座っている周りに読みかけの資料を広げておけるのも便利。
これは、机上スペースが一気に広がったのと同じ状態になるので、和室の大きな魅力である。
私は勉強や原稿を書く時に、関連する資料は大量に開いておくクセがあるので、そうした作業の時は、狭い部屋がまさに足の踏み場もない状態になる。
こんな書斎で、私の日々の知的生産が行われている。
(06/11/12)
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