お気に入りのものの初回は、ホワイトハウスコックスを紹介したいと思います。
ホワイトハウスコックスは、1860年イギリスにて設立されたブランドで、ブライドルレザーを扱う代表的なブランドです。
ブライドルレザーは、最高の味出しが楽しめる革として、色々な小物はもちろん「かばん」の素材などでも使われています。また、味出しだけでなく、蜜蝋を染みこませて作りあげられたブライドルレザー独特の堅牢さも、わたしがとりこになる理由の一つです。
ここでちょっと、わたしのモノ選びの基準を紹介しましょう。
@機能性の高いもの
(使いにくいものはデザインがよくてもダメです。)
A飽きのこないデザイン(いわゆる定番もの)
B使い込むほどに、古さではなく味の出てくるもの。
また、味出しの醍醐味を楽しめるもの。
C堅牢な仕様(長く使えるもの。最低10年は使いたいですね)
D手入れ(メンテナンス)を楽しめるもの。
一見、冒険心のない退屈なもの選びかもしれませんが、わたしは、長い間この基準でモノや服を選んできました。
その結果、リーバイスの501、Dr.Martensの1461、ウールリッチやハリスツイードのジャケット、Codet(コデット)のハーフコート、シピーのフーデッドウールコート。このほか数多くの味の出た10年選手がわたしの手元でしっかりと活躍しています。
ホワイトハウスコックスは、まさにわたしのもの選びの基準に一致するブランドでした。2年前の冬に雑誌でこのブランドのことをはじめて知り、いろいろ調べれば調べるほど、このブランドのコンセプトに共感させられ、わたしの物欲に久しぶりに火をつけてくれたモノたちです。
使い込んで、オイルを塗りこみブラッシングすることで自分色を出していく。使い込むことの喜びを味わうことができる、久しぶりに出会った逸品でした。
写真は、ホワイトハウスコックス キーケース。色はニュートン。写真の上の白い影は革から染み出てきた蝋の成分です。ブラッシングをすることで革の中に押し戻しますが、またしばらくすると浮かびあがってきます。このキーケースはまだ未使用のためツヤがありませんが、使い込むうちになんともいえない光沢がでてきます。
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