【特集】RHODIAカバー製作記

■手帳とカバンのホームペーヂ
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■急に思い立ってRHODIAのカバーを自作してみました。
 材料、道具ともに東急ハンズで買ってきて、製作日数一晩で一気に完成です。

完成写真。
 
中のRHODIAはNo11です。
色は茶色と赤紫の中間色のような不思議な色です。

RHODIAをセットせずに、開いてみた写真です。
 
裏の毛羽立ちはあえて雰囲気を出そうと思い、今回はそのままにしています。
きれいに仕上げたい場合は、CMCという合成のリを塗りこんで仕上げます。

実際にRHODIAをセットしてみるとこんな感じになります。
 
ポケットにRHODIAを差し込むだけのシンプルな構造です。
差し込むポケットのサイズは上下同じなのでどちらに差し込んでもかまいません。
空いたほうのポケットにカードなどを入れるようにしています。

彦坂和子 著。「手縫いとかがり」
 
今回のカバー製作にあたって参考にした本です。レザークラフトには今回初挑戦でしたが、そんな初心者のわたしにもわかりやすく丁寧に解説してある本です。
そもそも、東急ハンズの皮革材料売り場でこの本がおいてあったのを見つけ、わたしでも作れそうだと思ったのが製作のきっかけです。
 
この本(見本で置いてあったもの)を見ながら材料と道具をその場で買い揃えました。
 
 

これは色違いですが、このようにビニールに入った革のハギレが東急ハンズで600円から1,000円くらいで売られています。
以前から靴の裏当て補修用として、この革のハギレをたまに買っていたのですが、今回はじめて、この革のハギレをレザークラフトに使ってみました。
 
RHODIAのサイズを測って、まず型紙を作りました。このとき革の厚みを考慮して縫いしろを余分に取ります。今回のケースは厚めの革を使ったことと、縫いやすさを考慮してRHODIAのサイズに8ミリ余分に各辺の長さをとりました。
 
紙で試しに裁断してホチキスでとめて試作品を作りました。このとき少しユルイくらいが革で作った時にちょうど良いと思います。
小物を何か先に作ってみて、紙と革の感覚の違いをあらかじめ見てみるのが無難ではないでしょうか。わたしは、練習用に鉛筆のキャップを作ってみました。

試しに作ってみた鉛筆キャップです。結構、使いやすくてこちらも気に入っています。
 
では、次にどのような道具を使って作ったか見ていきましょう。

型紙にあわせて革に切り取り線を入れ、革を裁断します。本当はきちんとした道具を使ったほうが良いのでしょうが、わたしは事務用のカッティングマットを敷いてふつうのカッターナイフで切りました。
 
裁断した革を加工するために写真の道具を使います。(代替できるものが思い浮かばなかった道具は購入しました)
 
左:ヘリおとし
いわゆる面取りをする道具です。
 
右:ステッチンググルーバ
糸で縫う線を溝切りする道具です。
 

「ひしめ打ち」という道具です。
先のフォークみたいになった部分を,先にステッチンググルーバで溝切りした線にそって順番に当てて木槌で打ちこみ、縫い目穴をあけます。

「ひしめ打ち」を打ち込むときに使う「木づち」です。
これで、ガンガン打ち込んで穴をあけていきます。
 

「ひしめ打ち」を打ち込むときに下に敷く「ゴム板」です。
「ひしめ打ち」の先は鋭利なので、ゴム板には無数の打ち込みの傷が残っています。

縫込みに使う糸と針です。針は革専用の先が少し丸みをおびたものを使います。
糸は、右側が蝋引きしてあるもの、左は蝋引きしていないものです。
縫う時にすべりを良くするため、蝋引きをした糸を使います。(蝋引きしていない糸は使う前に自分で蝋引きします。)
縫込みは糸の両端に針をつけ、交互にクロスさせながら編み上げるように縫っていきます。こうすることによりかなりの強度を保つことができます。

縫いが終了すると、コバ(へりの部分)をこの「へりみがき」で磨きます。

へりの強度と見た目の美しさを出すためにコバに専用の塗料を塗ります。
今回はこげ茶を塗りました。
 
塗料が乾いて、いよいよ「完成」です。
オマケ
オマケ

「スリップオン」のイタリアンオイルドレザーのRHODIAメモカバーです。
ネットでは2,800円ですが、広島駅前の「ルブラック」というステーショナリーショップで3,000円で購入しました。
 
***040222訂正***
ネットでは2,800円
  ↓
バンド(ゴム)がついており、それが200円
のため、2800+200=3000円の定価販売でした。
失礼いたしました。
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専門家が作るものはやっぱりスマートですね。
 
ちなみに、この「ルブラック」というショップは小さなお店ですが、センスのよい文具をそろえており、行く度に目新しいものが置いてあり結構楽しめます。
 
最近、広島パルコ新館のパルコブックセンターと同じフロアに支店を出されていました。

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