斎藤　栄　著書リスト（仮作成版）

戸田和光　編

本リストについて

　今回は、某氏がやろうとしていることが、どれほどのものなのか、ちょっと確認してみたくなって作ってみたものである。例によって、急ごしらえであちこちのリストを貼り合わせたものなので、裏付けは最小限しかとっていない。
　個人的な印象によれば、斎藤は個人的な好き嫌いがかなりはっきり分かれる作家の気がする。少なくとも、私は余り興味がなく、将棋ミステリファンではあるが、そのジャンルの作品も、あまり読んでいないだろう。そんな人間が急造したものであることを、お断りしておく。

斎藤　栄　著書リスト（小説のみ）

　書誌的に自明かつ単純明快な“天野宗歩シリーズ”と、書誌的には余り参考にならない“斎藤栄長篇選集（第１期）”、“斎藤栄長篇選集（第２期）”、“斎藤栄ベスト・コレクション”は省いた（当然ながら、書き下ろし新作は除く）。

　区分は、“連作”と“短編”は、厳密な分類はしていない。これは違うだろう、というものがあるかも知れないが、ご了解いただきたい。“再編”は“再編集短編集”で、テキスト的には余り意味がないと思われるものを示す。ただ、斎藤の場合、短編集でも再編集が多く、１編しかオリジナル収録の短編（しかも、ショートショート！）がないものも多い。さすがに、これを他の短編集と同じと呼ぶのもあんまりかと思い、備考にその旨を注記している。

　また、斎藤栄は、やはり改題が多い。再刊が多いため、その度に改題されたものもあるが、それらがすべて著者自らが行なったものか、分からない。一応、列記してみた。更に、斎藤栄の場合、「日美子の」「タロット日美子の」という言葉から始まるものがある。それらが、書名として正しいものなのか、極めて悩ましい（そもそも、『タロット日美子の友愛占術』と『日美子の友愛占術』を改題と呼ぶべきか、分かっていないのだが）。今回は、全部の本をあたっている訳ではないので、便宜的に、併記のみしておく。特にこの点については、参考程度にみてもらえれば、と思っている。

　文庫の項は、“―”は文庫化されていないもの、“☆”は文庫オリジナルを指す（『悪魔の玉手箱』は、その後新書版も刊行されたため、文庫しか存在しない――ということにはならないが）。


　こんなリストでも、多少は何らかの参考になると信じて、とりあえず、上げるだけあげました。指摘があれば、随時直して行きます。
　

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