草上 仁 短編リスト(試供品版)

戸田和光 編


はじめに

 例によってお断りしておくと、私は草上仁の良き研究者ではない。最近のSF作家の中では、比較的著書を読んでいる方かも知れないが、全作品を読んでいる訳ではないし、何より、著書しか抑えていないから、どうみても、門外漢がまとめた資料であることは間違いないだろう。
 最近、また草上の短編集が1,2冊刊行されて、それでも、短編集未収録のものが100以上ある、といった記述を見たので、じゃあ、あとどれくらいあるのだろうか、と気紛れに整理しなおしてみただけである。それだけの目的だったから、いろいろなネットの情報を切り貼ってみたに過ぎず、とても、鑑賞に堪えられるものではない。――のだけれど、せっかく整理してみたのだから、いつもと同じフォーマットで掲示しておくことにした。それが、本リストである。
 当然ながら、それぞれの初出媒体は確認していません。予め、お断りしておきます。

 編者自認の“不完全版”ですが、少しでも完全なものには近づけられたら、とは思っているので、誤りや作品のモレに気づかれたら、ご指摘いただければ幸いです。


草上 仁 短編リスト

タイトル初出媒体名掲載年月収録短編集備考
割れた甲冑 SFマガジン 1982年8月 『ラッキー・カード』
アル牛 SFマガジン 1982年10月 『こちらITT』
道化の釘 SFマガジン 1982年12月 『こちらITT』
強制輪廻 SFマガジン 1983年1月 『クラゲの日』
ベター・ハーフ? SFマガジン 1983年2月 『こちらITT』
トワイライト・ウォーカーズ SFマガジン 1983年5月
サルガッソーの虫 SFマガジン 1983年7月 『クラゲの日』
キーヴの墓掘り SFマガジン 1983年10月 『かれはロボット』
セルメック SFマガジン 1984年2月 『ラッキー・カード』
牛乳屋 SFマガジン 1984年7月 『ラッキー・カード』
目には目を SFマガジン 1984年9月 『こちらITT』
夜を明るく SFマガジン 1985年2月 『ラッキー・カード』
見張り SFマガジン 1985年4月 『ウォッチャー−見張り−』
分裂剤 SFマガジン 1985年7月 『こちらITT』
夢よもう一度 SFマガジン 1985年12月 『かれはロボット』
ハデスの牧場 SFマガジン臨時増刊 1985年12月 『プラスティックのしゃれこうべ』
進化の道 SFマガジン 1986年5月 『こちらITT』
こちらITT SFマガジン 1986年6月 『こちらITT』
あてようか? SFマガジン 1987年2月 『かれはロボット』
魂の問題 SFマガジン 1987年3月 『かれはロボット』
いたずら電話 SFマガジン 1987年3月 『かれはロボット』
ウィクースを探して SFマガジン 1987年7月 『無重力でも快適』
ラッキー・カード SFマガジン 1987年10月 『ラッキー・カード』
クーラー売ります SFマガジン 1987年11月 『無重力でも快適』
生物兵器 SFマガジン 1988年1月 『クラゲの日』
虫食い SFマガジン 1988年2月 『プラスティックのしゃれこうべ』
サクラ、サクラ SFマガジン 1988年3月 『クラゲの日』
太公望 SFマガジン 1988年4月 『無重力でも快適』
ヘイブン・オートメーション SFマガジン 1988年5月 『無重力でも快適』
無重力でも快適 SFマガジン 1988年6月 『無重力でも快適』
十五パズル SFアドベンチャー 1988年6月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
眼鏡探し 1988年6月 『クラゲの日』
クラゲの日 1988年6月 『クラゲの日』
空白の一日 SFマガジン 1988年7月 『かれはロボット』 PN:和田毅
予約制 SFマガジン 1988年9月 『プラスティックのしゃれこうべ』
暗号 SFマガジン 1988年10月 『かれはロボット』
レッド・アンド・ブルー SFマガジン 1988年10月 『かれはロボット』
キャンペーン虫! SFマガジン 1988年10月 『かれはロボット』
プラスティックのしゃれこうべ SFマガジン 1988年11月 『プラスティックのしゃれこうべ』
記念品 SFアドベンチャー 1988年11月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
時間不動産 1988年11月 『時間不動産』
国民不在 1988年11月 『時間不動産』
ダ・ビ・ン・グ 1988年11月 『時間不動産』
蜂の幸福 1988年11月 『時間不動産』
嫌煙権 1988年11月 『時間不動産』
明日にのばすな 1988年11月 『時間不動産』
豆電球 SFマガジン 1988年12月 『市長、お電話です』
花か種か SFマガジン 1989年2月 『ウォッチャー−見張り−』
飛入りの思い出 SFアドベンチャー 1989年2月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
かれはロボット SFマガジン 1989年3月 『かれはロボット』
チキンラン SFマガジン 1989年4月 『プラスティックのしゃれこうべ』
交枕クラブ 小説ハヤカワHi! 1989年4月 『ウォッチャー−見張り−』
死因 小説ハヤカワHi! 1989年4月 『ウォッチャー−見張り−』
征服ヘルメット 小説ハヤカワHi! 1989年4月 『ウォッチャー−見張り−』
パートナー SFマガジン 1989年5月 『ウォッチャー−見張り−』
タイムカプセル SFマガジン 1989年6月 『プラスティックのしゃれこうべ』
テレホンカード 小説club 1989年6月 『スーパーサラリーマン』
パーソナリティー SFマガジン 1989年7月 『ウォッチャー−見張り−』
可哀相な王女の話 SFマガジン 1989年8月 『ラッキー・カード』
よっちゃんの株 SFマガジン 1989年9月 『星売り』
故障プログラム SFマガジン 1989年9月 『星売り』
嘘は罪 SFマガジン 1989年9月 『星売り』
最後の信販 SFマガジン 1989年9月 『星売り』
お別れ SFアドベンチャー 1989年9月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
おお、白い花びらが 小説ハヤカワHi! 1989年10月 『ゆっくりと南へ』
市長、お電話です SFマガジン 1989年11月 『市長、お電話です』
SENDAIHAGI 小説club 1989年11月 『スーパーサラリーマン』
星売り SFマガジン 1989年12月 『星売り』
岸壁の母 SFマガジン 1989年12月 PN:和田毅
輸出仕様 SFマガジン 1990年1月 『星売り』
オーバードーズ 野性時代 1990年1月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
ウォーターレース SFマガジン 1990年2月 『ラッキー・カード』
変身 SFアドベンチャー 1990年2月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
宇宙人 1990年2月 『ウォッチャー−見張り−』
ピューイ SFマガジン 1990年3月 『ゆっくりと南へ』
スタート・ピストル 野性時代 1990年3月 『大人になる時』
ファンタシイ SFマガジン 1990年5月 『星売り』
国境の南 野性時代 1990年5月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
マイクロフィッシュ SFマガジン 1990年6月
スカイダイブ 野性時代 1990年6月 『大人になる時』
最後のユニット SFマガジン 1990年7月
紙の盃 SFアドベンチャー 1990年7月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
アイウエオ 野性時代 1990年7月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
オリジナル SFマガジン 1990年8月 『ゆっくりと南へ』
殺せ! SFマガジン 1990年8月 『ゆっくりと南へ』
おじいさんの時計 SFマガジン 1990年8月 『ゆっくりと南へ』
隻眼ディガード SFマガジン 1990年8月 『ゆっくりと南へ』
夢のスーパーダイエット SFマガジン 1990年8月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
ゆっくりと南へ SFマガジン 1990年8月 『ゆっくりと南へ』
大酋長 野性時代 1990年8月 『大人になる時』
ショットダウン SFマガジン 1990年9月 『星売り』
転送室の殺人 SFマガジン 1990年10月 『市長、お電話です』
復讐 小説club 1990年10月
最後の納税者 SFアドベンチャー 1990年10月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
在宅勤務? 1990年10月 『星売り』
特急便 1990年10月 『星売り』
ラムスクープは生きている SFマガジン 1990年11月
われらの農場を守れ 野性時代 1990年11月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
食人獣 SFマガジン 1990年12月
どっちだ? ミステリマガジン 1990年12月
首抱き鳥 SFマガジン 1991年1月
鉄の胃袋 野性時代 1991年1月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
死刑! 1991年1月 『お喋りセッション』
ローテーション 1991年1月 『お喋りセッション』
コンドーム 1991年1月 『お喋りセッション』
フード・プロセッサー 1991年1月 『お喋りセッション』
中古者 1991年1月 『お喋りセッション』
お喋りセッション 1991年1月 『お喋りセッション』
狼男 1991年1月 『お喋りセッション』
ヒッチハイク 1991年1月 『お喋りセッション』
外科ニック 1991年1月 『お喋りセッション』
大恐竜 SFマガジン 1991年2月 『5分間SF』
妻の顔 小説club 1991年2月 『スーパーサラリーマン』
OEの謎 野性時代 1991年2月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
国境を越えて SFマガジン 1991年3月 『市長、お電話です』
お父さんの新聞 SFアドベンチャー 1991年3月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
文通 野性時代 1991年4月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
『奇妙劇場vol.1 十一の物語』 1991年4月 『大人になる時』
反射剤 SFマガジン 1991年5月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
ホームテレフォン 月刊小説 1991年5月 『スーパーサラリーマン』
悪徳ランド SFアドベンチャー 1991年5月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
ブラボー 野性時代 1991年5月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
ポルノグラフィック SFマガジン 1991年6月 『市長、お電話です』
週刊小説 1991年6月7日 『スーパーサラリーマン』
緊急避難 SFマガジン 1991年7月 『7分間SF』
塔の中の姫君 小説ハヤカワHi! 1991年7月
ダイエット・ペット SFアドベンチャー 1991年7月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
家庭の幸せ 野性時代 1991年7月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
金のなる木 SFマガジン 1991年8月
同居時代 月刊小説 1991年8月 『スーパーサラリーマン』
方向音痴 週刊小説 1991年8月16・30日 『スーパーサラリーマン』
SFマガジン 1991年9月 『5分間SF』
メッセンジャー SFマガジン 1991年10月
原発反対! SFマガジン 1991年11月
大人になる時 『奇妙劇場vol.3 少年時代』 1991年11月 『大人になる時』
辞めさせて頂きます 月刊小説 1991年12月 『スーパーサラリーマン』
公聴会 SFアドベンチャー 1991年12月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
おばあちゃんの復讐 週刊小説 1991年12月20日 『スーパーサラリーマン』
老人と宇宙 SFマガジン 1992年1月-2月
キスギショウジ氏の生活と意見 野性時代 1992年1月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
テルを待っています 小説club 1992年2月 『スーパーサラリーマン』
飛んで行きたい SFアドベンチャー 1992年3月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
ハパンサペナ 野性時代 1992年3月 『大人になる時』
CMスキッパー SFマガジン 1992年4月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
男子一生の―― 月刊小説 1992年4月
清話器 週刊小説 1992年4月10日
カワヘビ SFマガジン 1992年5月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
犬のプレゼント コットン 1992年5月 『大人になる時』
ホロ・ドレス SFマガジン 1992年6月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』
スーパーサラリーマン 1992年6月 『スーパーサラリーマン』
セキュリティ・インク 週刊小説 1992年7月3日
在宅勤務 月刊小説 1992年8月
森林を救え 週刊小説 1992年11月20日
人隠村 月刊小説 1992年12月
ここまでおいで SFマガジン 1993年2月 『江路村博士のスーパー・ダイエット』 初出題:座頭市
感(かんせん)染 小説club 1993年3月
さよなら、教室 週刊小説 1993年3月19日
沈黙は金 SFマガジン 1993年4月
家へ帰ろう 月刊小説 1993年4月
消える SFマガジン 1993年5月
殺しの報償 週刊小説 1993年5月28日
骨出し男 SFマガジン 1993年6月
虫は虫屋 SFマガジン 1993年7月
自分殺し 小説中公 1993年7月 『大人になる時』
方舟 SFマガジン臨時増刊 1993年8月
海に向かって 週刊小説 1993年8月6日
老マーリンと大鴉 SFマガジン 1993年9月
金詰まり SFマガジン 1993年10月
妻の味 小説中公 1993年11月 『大人になる時』
身体髪膚 週刊小説 1993年11月12日
愛のゆり籠 SFマガジン 1993年12月
その日暮らし SFマガジン 1994年1月
スリープ・モード SFマガジン 1994年2月 『7分間SF』
ヴァーチャル・ランド 小説club 1994年2月
末永くお幸せに 週刊小説 1994年3月4日
スペクトル・ガン SFマガジン 1994年4月
長屋の花見 SFマガジン 1994年5月
短信赴任 週刊小説 1994年5月27日
中身はでっかく SFマガジン 1994年7月
腕を返せ SFマガジン 1994年8月
造物主 SFマガジン 1994年9月
電話の罪 週刊小説 1994年9月2日
仕事ごっこ 小説club 1994年10月
転配の時期 週刊小説 1994年10月28日
わたしが泥棒になったわけ SFマガジン 1995年1月
SFマガジン 1995年2月
王様の肉屋 SFマガジン 1995年3月
金色の瞳 小説club 1995年3月
作戦終了 SFマガジン 1995年4月
地区担当削減官 SFマガジン 1995年5月
ピアノ SFマガジン 1995年6月
川の流れのままに SFマガジン 1995年7月
クラゲの日のこと ソリトン 1995年8月
ショー・タイム! 小説club 1995年10月
盗難防止ペイント SFマガジン 1995年11月
ラスト・メディア SFマガジン臨時増刊号 1995年11月 『7分間SF』
ミューザック、ミューザック SFマガジン 1996年8月
PHS 小説club 1996年9月
ダイエットの方程式 SFマガジン 1996年10月
アンダーカヴァー SFマガジン 1996年11月
ひとつの小さな要素 SFマガジン 1997年2月 『5分間SF』
寿命 SFマガジン 1997年3月
生産調整 小説club 1997年3月
ティンカーベル 産経新聞夕刊(関西版) 1997年4月11日
ゲーム SFマガジン 1997年5月
恋のぼり 産経新聞夕刊(関西版) 1997年5月9日
結婚裁判所 SFマガジン 1997年6月 『5分間SF』
運詰り 産経新聞夕刊(関西版) 1997年6月6日
ストーク-忍び足 小説club 1997年7月
湿気となめくじ 産経新聞夕刊(関西版) 1997年7月4日
夏の同窓会 産経新聞夕刊(関西版) 1997年8月1日
魔法の蛇口 産経新聞夕刊(関西版) 1997年8月29日
カツト SFマガジン 1997年10月
運動会 産経新聞夕刊(関西版) 1997年10月3日
予知夢 小説club 1997年11月
履き違え 産経新聞夕刊(関西版) 1997年12月5日
サンタが部屋にやって来る 産経新聞夕刊(関西版) 1997年12月19日
お正月には― 産経新聞夕刊(関西版) 1998年1月12日
五百光年 SFマガジン 1998年2月
灰皿の口紅 産経新聞夕刊(関西版) 1998年2月9日
命の武器 『侵略!』 1998年2月
マダム・フィグスの宇宙お料理教室 SFマガジン 1998年3月 『5分間SF』 初出題:ナンブラーの不死身揚げ
マニュアル狂想曲 小説NON 1998年3月
通勤バスの美女 産経新聞夕刊(関西版) 1998年3月9日
いつの日か、空へ 『変身』 1998年3月
ネバネバタケの残酷焼き SFマガジン 1998年5月
ドープ! 小説club 1998年5月
川惚れの湯 『水妖』 1998年7月
遺伝子お受験 小説club 1998年8月
関係妄想 SFマガジン 1998年12月
ドンドコネズミの間引きサラダ SFマガジン 1998年12月
ひとりぼっち SFマガジン 1998年12月
二つの顔 小説club 1998年12月
月見れば― 『月の物語』 1999年1月
花のプロペラ SFマガジン 1999年2月
リストラ道場 小説club 1999年4月
剣をなくした冒険者 SFマガジン 1999年6月
スケルトン・フィッシュ 『トロピカル』 1999年7月
シンクウクラゲのじわじわ焼き SFマガジン 1999年8月
バラエッチのパラレルスープ SFマガジン 1999年8月
セラマサウルスのコトコトシチュー SFマガジン 1999年8月
作家・草上仁氏を迎えてのカクテル・コーナー SFマガジン 1999年8月
虫愛づる老婆 小説NON 1999年8月
パラム氏の多忙な日常 SFマガジン 1999年10月 『7分間SF』
透明な袋 小説club 1999年10月
生まれてくる者、死に行く者 SFマガジン 1999年11月 PN:和田毅
長距離通勤 SFマガジン 1999年12月
誰かいる 小説NON 1999年12月
頭ひとつ 『世紀末サーカス』 2000年1月
ナイフィ SFマガジン 2000年8月 『5分間SF』
キッチン・ローダー SFマガジン 2000年9月 『7分間SF』
サージャリ・マシン 『ロボットの夜』 2000年11月
免許停止 SFマガジン 2000年12月 『7分間SF』
パンとワイン 『幽霊船』 2001年2月
断続殺人事件 SFマガジン 2001年4月 『5分間SF』
心霊写真 小説NON 2001年5月
カンゾウの木 SFマガジン 2001年6月 『5分間SF』 初出題:給餌は大変
皮まで愛して 『SFバカ本 人類復活篇』 2001年8月 『大人になる時』
人形屋 『人魚の血』 2001年8月
幻獣 SFマガジン 2001年10月
墓場の晋 官能旋風 2001年10月25日
ミクロイドS胸の鼓動を聞きながら SF Japan 2002年1月
赤と青 『キネマ・キネマ』 2002年9月
狩猟と農耕 SFマガジン 2002年10月
壁の向こうの友 SFマガジン 2002年11月 『7分間SF』
挽祷 SFマガジン 2002年12月
秘伝 『酒の夜語り』 2002年12月
この日のために SFマガジン 2003年2月 『7分間SF』
青銅の人形 SFマガジン 2003年6月
セキュリティ・プロフェッショナル SFマガジン 2003年11月
トンネル 『アジアン怪綺』 2003年12月
王の歌う日 SFマガジン 2004年1月
Pシフター SFマガジン 2004年2月
ピックポック SFマガジン 2004年3月
ディープ・キス 『蒐集家(コレクター)』 2004年8月
カツブシ岩 SFマガジン 2004年10月 『7分間SF』
ワーク・シェアリング SFマガジン 2004年12月 『5分間SF』
風に乗って SFマガジン 2005年1月
ユビキタス SFマガジン 2005年11月 『5分間SF』
文士と弁士 SFマガジン 2005年12月
燃える電話 『闇電話』 2006年5月
アインシュタインが当たった SFマガジン 2006年7月
チューリング・テスト SFマガジン 2006年9月 『7分間SF』
公共調達にかかわる不正等の防止と取引適正化に関する法律 SFマガジン 2006年11月
どこかの− 『ひとにぎりの異形』 2007年12月
生煙草 SFマガジン 2008年5月 『5分間SF』
缶の中の神 『未来妖怪』 2008年7月
5017 SFマガジン 2008年9月
オレオレ 『物語のルミナリエ』 2011年12月
予告殺人 SFマガジン 2012年1月 『5分間SF』
ミサイル畑 SFマガジン 2013年1月
ドラゴンスレイヤー? SFマガジン 2013年4月
犬を連れた男 SFマガジン 2013年9月
ウンディ SFマガジン 2013年12月
スピアボーイ SFマガジン 2014年4月
彼方へ SFマガジン 2014年6月
突撃、Eチーム? SFマガジン 2016年4月
宝はこの地図? SFマガジン 2016年10月
天岩戸 SFマガジン 2017年12月
魔王復活!? SFマガジン 2018年12月
半身の魚 SFマガジン 2019年4月 『5分間SF』
必殺! SFマガジン 2019年4月
二つ折りの恋文が SFマガジン 2019年4月 『5分間SF』
最後の一夜 2019年7月 『5分間SF』
トビンメの木陰 2019年7月 『5分間SF』
エアーマン SFマガジン 2019年8月
嘘の藁? SFマガジン 2019年12月
リコメンド ミステリーズ! 2019年12月
富士山が見えた ミステリーズ! 2020年2月
カレシいない歴 2020年3月 『7分間SF』
降りてゆく SFマガジン 2020年4月
不在証明 ミステリーズ! 2020年4月
誰が勇者を殺したか ミステリーズ! 2020年6月
R依存対策条例 2020年8月 『キスギショウジ氏の生活と意見』
線条痕 ミステリーズ! 2020年10月
保護プログラム ミステリーズ! 2020年12月
バディ 2022年4月 『大人になる時』
ワクチン 2022年4月 『大人になる時』
貧者の核兵器 SFマガジン 2022年12月
非可能犯罪捜査課 ゴッドハンド SFマガジン 2023年2月
毒をもって… SFマガジン 2023年8月

 アンソロジー初出の作品は、“初出媒体名”の欄に、当該書名を『 』に入れてみた。『 』のないものは、雑誌初出ということになる。一方、短編集に書き下ろし収録されたものは、空欄にした。このあたり、いろいろやり方があるかと思われるが、ご理解いただきたい。
 また、草上のファンクラブにもいくつか書かれているそうだが、その発行年月が分からなかったので、今回は省いた。この辺りは、詳しい人にお任せしておきたい。

 で、確認した結果――うーむ、単行本未収録の作品は100を超えているというよりも、200に近い、というべきのような。その半分くらいはショートショートなのかも知れないけれど、やはりこれは残りすぎのような気もする。
 よくも悪くも多作で、依頼があればすぐ応じられた(既に書いてあったものを渡しただけ、と言われても信じてしまいそうだ)がために、こうなってしまったかも知れないが、やはり最大の理由は、90年代に入って間もなく、早川から著書を出してもらえなくなってしまったせいのように見えてしまう。初期のSFマガジン掲載作品は殆ど短編集に収められているから、なおさらそう見えてしまうのかも知れないけれど。

 なお、自明なので書いてありませんが、このリストでは、SFとミステリとを分けていません。個人的には、90年代のミステリをまとめて読んでみたい、と思っていますが、まあ、一般的には、順番はSFが先でしょうね。とりあえず、創元のシリーズが本になるのを待ちたいと思います。


戻る

戸田和光