菊村 到 作品リスト(暫定作成版)

戸田和光 編


本リストについて

 例によって、私は菊村の良き読者ではない。では何故こんな作業を、と云われそうだが、いつもと同じように、菊村についてちょっと気になる点を思いついたので、実際にどんなものだったのかを確認するために、まとめてみた――というシロモノである。
 今回も、これまでと同様に、様々な資料を継ぎ接ぎしているだけのものに過ぎないが、御理解いただきたい。

 気がついたことがあれば、下記のアドレス宛てにご指摘くだされば幸いです。

gokusiteki.shuuishu@gmail.com    (@を半角に修正してください)    


菊村 到 著作リスト

書名改題区分出版社出版年月文庫備考
硫黄島 短編集 文芸春秋新社 1957年9月 角川
受胎告知 短編集 六興出版部 1958年2月
あゝ江田島 短編集 新潮社 1958年3月
火の疑惑 短編集 筑摩書房 1958年8月
ろまん化粧 連載長編 文芸春秋新社 1958年8月
紅の翼 短編集 角川書店 1958年11月
風の挽歌 短編集 光書房 1959年1月
山を見るな 短編集 集英社 1959年4月
天皇陛下万歳 短編集 実業之日本社 1959年5月
ゆがんだ月 短編集 講談社 1959年5月
短編集 光文社 1959年7月
雨に似ている 連載長編 雪華社 1959年9月
けものの眠り 連載長編 新潮社 1959年10月 徳間
女の窓 ただいま取材中 連載連作集 光文社 1959年11月
風がめざめる 連載長編 講談社 1960年4月
夜、生きるもの ベルリンブルーの夜 連載長編 新潮社 1960年6月 祥伝
あした晴れるか 連載長編 光文社 1960年7月
自由連想 連載長編 新潮社 1960年9月
ふきげんな風 連載長編 角川書店 1960年12月
八人目の敵 連載長編 集英社 1961年1月 徳間
みんな死ね 短編集 新潮社 1961年3月
残酷な月 連載長編 新潮社 1961年7月 徳間
夜は新しく 連載長編 集英社 1961年9月
果実の踊り 連載長編 集英社 1961年12月 徳間
タイトル・マッチ殺人事件 連作中編集 講談社 1962年3月
これで勝負する 松江城天守閣殺人 連載長編 集英社 1962年3月 徳間
夜を待つ人 連載長編 講談社 1963年3月
さまざまの夜 連載長編 河出書房新社 1963年3月
遠い海の声 書下ろし長編 新潮社 1963年7月
獣に降る雨 短編集 桃源社 1963年9月
涙が私を重くする 連載連作集+短編 桃源社 1963年12月
魅惑 連載長編 講談社 1964年2月
こちら社会部 殺意の川・白骨の家 連載連作集 毎日新聞社 1964年4月 旺文
悪魔が通る街 連載連作集 桃源社 1964年6月
沈黙の空 短編集 光風社 1964年8月
歌うのは夜だけ 長編 河出書房新社 1964年10月
暗い火花 短編集 学習研究社 1965年2月
背後に夜があった 背後の闇を撃て 連載長編 双葉社 1965年3月 広済
私だけのもの 連載長編 講談社 1965年7月
負けるもんか 中編集 秋元書房 1966年2月
男と女の河 連載長編 毎日新聞社 1966年3月
夜歌う男 連載長編 徳間書店 1966年7月
光と匂いの部屋 闇に匂う女 連載長編 青樹社 1966年11月 旺文
影を追う女 連載長編 双葉社 1966年12月 旺文
巷に黒い風が吹く 連載連作集 海燕社 1967年2月
花の黒点 連載長編 双葉社 1967年7月 旺文
地球の動きがのろすぎる 女が灰になる時 連載連作集+短編3 青樹社 1967年8月
灰色花壇 書下ろし長編 読売新聞社 1968年11月 旺文
蜜は死の味 短編集 青樹社 1968年12月
夜は血の色 連載長編 双葉社 1969年3月
けものたちの砦 連載長編 青樹社 1969年4月
夜に強くなれ 短編集 秋元書房 1969年5月
蜥蜴色の恐怖 長編 青樹社 1969年9月
運河が死を運ぶ 短編集 講談社 1969年9月 講談
小説池田大作 短編集 徳間書店 1969年12月
月を踏む男 連載長編 青樹社 1970年1月
荒野の夜に眠りはない 眠りなき荒野 連載長編 サンケイ新聞社出版局 1970年6月 広済
背徳の檻 連作短編集 青樹社 1970年8月
提督有馬正文 連載長編 新潮社 1970年12月
あゝ市ケ谷台 陸軍士官学校の栄光と悲劇 連載長編 双葉社 1971年8月
殺人者は砂に消えた 連載長編 ベストセラーズ 1973年2月
黒い花を摘んだ 連載長編 新潮社 1973年7月
バス・ルームは死の匂い 短編集 産報 1973年8月
夜の野獣を狙え 連載長編 ベストセラーズ 1973年9月
誰かが見つめている 連載長編 光文社 1974年2月 徳間
地の底で何かが歌う 連載長編 双葉社 1974年8月 勁文
狼たちの孤独な夜 掠奪者に墓標はない 三隔月連載連作短編集+1 桃園書房 1974年9月 桃園
夜明けに花を撃て 連載長編 ベストセラーズ 1974年11月
夜よ牙を鳴らせ 不定期連載連作短編集+1 実業之日本社 1975年3月 広済
狙撃者は歌わない 短編集 ワールドフォトプレス 1975年5月
夜はさすらいの時(上/下) 連載長編 ベストブック社 1975年12月
今夜も誰かが殺される 隔月連載連作短編集 桃園書房 1976年1月 桃園
女はもう眠らない 短編集 ベストブック社 1976年5月
夜だ花束を捨てろ 連載長編 双葉社 1976年8月 徳間
真夜中に獣が歌う 不定期連載連作短編集+1 徳間書店 1976年8月 双葉
華麗な依頼人 闇の野獣狩り 不定期連載連作短編集 ベストブック社 1977年4月 双葉
殺意は海鳴りのように 連載長編 太陽 1977年6月 徳間
サラリーマン殺人事件 不定期連載連作短編集 実業之日本社 1977年7月
夜の刑事 野獣派刑事 隔月連載連作短編集 サンケイ出版 1977年12月 双葉
墓は夜に血を流す 不定期連載連作短編集+1 徳間書店 1978年5月 双葉
誰が引金をひいた 連載長編 光文社 1979年1月 光文
狼は迷路を走る 連載長編 ベストセラーズ 1979年4月
死ぬのは奴だ 隔月連載連作短編集 ベストセラーズ 1979年10月
雨の夜、死神が走る 不定期連載連作短編集 実業之日本社 1980年4月
残酷にそして華麗に 隔月連載連作短編集 創芸社 1980年6月 勁文
夜明けまでの放浪 殺人者は夜霧に棲む 連載長編 双葉社 1980年6月 徳間
肌がもとめた 短編集 泰流社 1980年9月
ベッドの上の迷路 連載長編 サンケイ出版 1980年9月 広済
くれなずむ里 五箇山 書下ろし中編 桐原書店 1981年1月
夜の扉を撃て 連載長編 光文社 1981年8月 光文
女たちの森 連載長編 光文社 1981年11月 徳間
復讐の唄は闇に流れて 不定期連載連作短編集 実業之日本社 1982年1月
傷ついて愛 連載長編 講談社 1982年3月 講談
背後の殺人者 書下ろし長編 光文社 1984年1月
首桶伝説 書下ろし長編 光文社 1984年1月 光文
妖戯者 長編 中央公論社 1984年5月 中公
きらめいて愛 復讐は夜のメロディ 連載長編 サンケイ出版 1986年8月 広済
秩父夜祭殺人景色 書下ろし長編 光文社 1986年9月
耳の中に誰かいる 短編集 光文社 1987年1月
あやめ祭殺人景色 書下ろし長編 光文社 1987年6月
油壷殺人マリーナ 書下ろし長編 祥伝社 1987年7月
蛍火祭殺人景色 書下ろし長編 光文社 1987年9月
愛は殺しのライセンス 短編集 徳間書店 1988年4月
赤い闇の未亡人 連載連作短編集 光文社 1988年6月
魔性を撃て 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1988年9月
地獄の門で待て 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1989年3月
闇を吸う肌 赤い闇の未亡人 連載連作短編集 光文社 1989年6月
悪魔が肌を彫る 濡れ肌の迷路 長編 双葉社 1989年7月 双葉
吸淫鬼 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1989年9月
女は闇を抱く 書下ろし長編 徳間書店 1990年1月 徳間
魔手が這う肌 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1990年5月
人妻捜査官 人妻刑事 連載連作短編集 双葉社 1990年6月 双葉
刑事くずれ 濡れ事裁き人 隔月連載連作短編集 広済堂出版 1990年8月 広済
魔性の指 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1990年9月
美肌探偵局・肉色の罠 連載連作短編集 双葉社 1991年5月 双葉
特別秘密捜査官 妖夢の女 隠れ刑事 妖夢の女編 連載長編 祥伝社 1991年6月 祥伝
獣たちの凶宴 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1991年9月
悪霊たちの秘戯 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1992年1月
隠れ刑事 欲望編 隔月連載連作短編集+1 祥伝社 1992年3月
闇をさぐる未亡人 獄門警部 美女と手錠 連載連作短編集 双葉社 1992年6月 祥伝
隠れ刑事 秘悦編 書下ろし長編 祥伝社 1992年7月
隠れ刑事 艶熟編 書下ろし長編 祥伝社 1993年1月
肌を裂く牙 赤い闇の未亡人 連載長編 光文社 1993年5月
人妻けもの道 隠れ刑事 魔色の女 連載連作短編集 双葉社 1993年5月 祥伝
隠れ刑事 淫獣編 書下ろし長編 祥伝社 1993年7月
寝室の殺意 短編集 勁文社 1993年11月
魔性の唇 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1993年11月
闇に犯される女 短編集 飛天出版 1994年10月
人妻刑事 闇にむせぶ肌 書下ろし長編 徳間書店 1994年6月
隠れ刑事 魔性の肌編 連作短編集 祥伝社 1994年7月
獄門警部 書下ろし長編 祥伝社 1994年9月
闇から来た女 短編集 徳間書店 1995年1月
牙狼の女 隔月連載連作短編集 光文社 1995年5月
隠れ刑事 妖戯の女 書下ろし長編 祥伝社 1995年7月
震える肌 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1995年12月
人妻刑事 闇の処刑台 連載長編 徳間書店 1996年1月
獄門警部 美女狩り 書下ろし長編 祥伝社 1996年9月
人妻刑事 濡れて舞う肌 書下ろし長編 徳間書店 1996年12月
野獣の舌 赤い闇の未亡人 書下ろし長編 光文社 1997年4月
隠れ湯の女 短編集 廣済堂出版 1997年11月
その夜の人妻 短編集 光文社 1998年12月
喪服の似合う女 短編集 徳間書店 1999年7月

 初期は、非ミステリの著書が多いが、それを厳密に分けるとかえってややこしくなるので、小説として刊行されたものをすべて並べている。タイトルなどから、ミステリ系と非ミステリ系を類推することは可能かと思われる。一方、非ミステリ系に多い再編集短編集(『菊村到戦記文学集』や『死者の土地』、『硫黄島・あゝ江田島』など)は、省いている。そのつもりでご覧いただきたい。

 今回、区分の定義は、若干の恣意的な表現になっていることを、ご注意いただきたい。菊村の場合、ミステリであっても、アクション小説系が多いため、長編と連作の境界が引きにくかったのだ。実際、雑誌に不規則連載されたものが、長編≠ニして刊行されたものがあるなど、分類に悩むことがある。結局、書誌的な整理を優先するために、このような分類をしていることを、ご理解いただきたい。書誌的に明解に長編≠ニ表現できる場合には、そのまま長編≠ニしている。

 文庫の項は、同書が最初に文庫化された会社を入れた。かなりのものが文庫になっている印象があったが、思ったより、初刊のみのものが多かったのに、驚いてしまった。なお、文庫の欄に☆≠ニあるのは、文庫書き下ろし(文庫オリジナル)という意味である。後半になると、文庫書き下ろしが多くなるのは、菊村でも変わらなかったようだ。


菊村 到 長編リスト

書名初出誌紙連載開始年月日連載終了年月日初出タイトル(備考)
ろまん化粧 週刊女性 1957年12月29日 1958年6月22日
雨に似ている 早稲田文学 1959年4月 1959年7月
けものの眠り 週刊読売 1959年2月22日 1959年8月23日
女の窓 ただいま取材中 女性自身 1959年7月10日 1959年10月14日
風がめざめる 若い女性 1959年5月 1960年2月
夜、生きるもの 週刊サンケイ 1959年8月23日 1960年5月2日
あした晴れるか 東京新聞 1959年5月21日 1960年2月14日
自由連想 新潮 1959年6月 1960年3月
ふきげんな風 女性講座付録 1959年10月 1960年7月
八人目の敵 週刊明星 1960年4月3日 1960年10月23日
残酷な月 婦人生活 1960年6月 1961年5月
夜は新しく 高知新聞 1960年5月9日 1961年1月17日
果実の踊り 週刊平凡 1961年2月12日 1961年8月9日
これで勝負する 地上 1961年1月 1961年12月
夜を待つ人 北海道新聞(夕刊) 1961年11月19日 1962年12月16日
さまざまの夜 新婦人 1962年1月 1962年12月
遠い海の声 書き下ろし
涙が私を重くする 紳士読本 1961年6月 1962年1月
魅惑 みわく 1962年11月 1963年10月
こちら社会部 サンデー毎日 1963年3月3日 1963年12月29日
悪魔が通る街 1963年10月 1964年3月
歌うのは夜だけ 文芸 1964年7月
背後に夜があった 週刊大衆 1964年4月30日 1964年12月31日
私だけのもの 京都新聞 1963年12月7日 1964年9月18日
男と女の河 スポーツニッポン 1965年3月24日 1966年1月31日
夜歌う男 アサヒ芸能 1965年9月26日 1966年5月1日
光と匂いの部屋 家の光 1965年1月 1965年12月
影を追う女 主婦と生活 1964年1月 1965年3月 妻の空間
巷に黒い風が吹く 別冊漫画サンデー 1963年1月 1964年12月
花の黒点 1966年4月 1967年3月
地球の動きがのろすぎる 漫画読本 1966年7月 1967年5月
灰色花壇 書き下ろし
夜は血の色 週刊大衆 1968年7月11日 1969年1月2日
けものたちの砦 内外タイムス 1968年3月26日 1969年2月9日
蜥蜴色の恐怖
月を踏む男 オール生活 1968年2月 1969年7月 月と痩せ馬
荒野の夜に眠りはない サンケイスポーツ 1969年9月6日 1970年4月6日
提督有馬正文 週刊読売 1969年6月27日 1969年12月26日 司令官機突入す
あゝ市ケ谷台 陸軍士官学校の栄光と悲劇 週刊大衆 1971年1月7日 1971年4月29日
殺人者は砂に消えた 東京タイムズ 昭和41年5月27日 昭和42年3月9日 色彩迷路
黒い花を摘んだ 日本経済新聞(夕刊) 1971年11月27日 1972年11月13日
夜の野獣を狙え 大阪新聞 1970年9月5日 1971年7月27日 真夜中の狩人
誰かが見つめている 週刊言論 1972年1月8日 1972年9月24日
地の底で何かが歌う 小説推理 1974年2月 1974年7月
狼たちの孤独な夜 小説CLUB 1973年4月 1974年7月
夜明けに花を撃て 静岡新聞 1973年2月9日 1974年3月18日
夜よ牙を鳴らせ 週刊小説 1972/10/6 1974/12/6
夜はさすらいの時 デイリースポーツ 1974年10月1日 1975年8月1日
今夜も誰かが殺される 小説CLUB 1974年10月 1975年11月
夜だ花束を捨てろ 小説推理 1976年5月 1976年6月
真夜中に獣が歌う 週刊小説 1975/1/3 1976/3/12
華麗な依頼人 別冊小説CLUB 1973年11月 1976年7月
殺意は海鳴りのように クォリティ 1976年1月 1976年12月
サラリーマン殺人事件 週刊小説 1976/5/3 1977/3/25
夜の刑事 小説CLUB 1976年1月 1977年2月
墓は夜に血を流す 小説サンデー毎日 1976年1月 1977年9月
誰が引金をひいた 東京中日スポーツ 1977年9月19日 1978年4月2日 青い花がひらいた
狼は迷路を走る 山陽新聞 1976年4月21日 1977年2月14日
死ぬのは奴だ 月刊小説 1977年2月 1978年9月
雨の夜、死神が走る 週刊小説 1977/6/10 1979/3/16
残酷にそして華麗に 小説CLUB 1977年5月 1978年11月
夜明けまでの放浪 小説推理 1980年3月 1980年4月
ベッドの上の迷路 週刊サンケイ 1979年10月25日 1980年6月19日
夜の扉を撃て 旅行読売 1979年1月 1980年12月 重い扉の向こうで
女たちの森 京都新聞 1979年9月13日 1980年6月25日
復讐の唄は闇に流れて 週刊小説 1979/8/17 1981/4/10
傷ついて愛 高知新聞 1981年4月9日 1981年11月7日 いま旅立ちの時
背後の殺人者 書き下ろし
首桶伝説 書き下ろし
妖戯者 別冊婦人公論 1984年2月
きらめいて愛 山形新聞 1985年2月10日 1985年11月24日
秩父夜祭殺人景色 書き下ろし
あやめ祭殺人景色 書き下ろし
油壷殺人マリーナ 書き下ろし
蛍火祭殺人景色 書き下ろし
赤い闇の未亡人 新風小説 1987年4月 1988年4月
魔性を撃て 赤い闇の未亡人 書き下ろし
地獄の門で待て 赤い闇の未亡人 書き下ろし
闇を吸う肌 赤い闇の未亡人 新風小説 1988年5月 1989年5月
吸淫鬼 赤い闇の未亡人 書き下ろし
女は闇を抱く 書き下ろし
魔手が這う肌 赤い闇の未亡人 書き下ろし
人妻捜査官 新風小説 1989年6月 1990年5月
刑事くずれ 小説アサヒ 1988年12月 1990年6月
魔性の指 赤い闇の未亡人 書き下ろし
美肌探偵局・肉色の罠 新風小説 1990年6月 1991年5月
特別秘密捜査官 妖夢の女 サンケイスポーツ 1990年10月1日 1991年3月24日 寝乱れて…闇
獣たちの凶宴 赤い闇の未亡人 書き下ろし
悪霊たちの秘戯 赤い闇の未亡人 書き下ろし
隠れ刑事 欲望編 小説アサヒ 1990年8月 1992年2月
闇をさぐる未亡人 新風小説 1991年6月 1992年5月
隠れ刑事 秘悦編 書き下ろし
隠れ刑事 艶熟編 書き下ろし
肌を裂く牙 赤い闇の未亡人 東京中日スポーツ 1991年5月25日 1992年2月9日 野獣よ夜を走れ
人妻けもの道 新風小説 1992年6月 1993年5月
隠れ刑事 淫獣編 書き下ろし
魔性の唇 赤い闇の未亡人 書き下ろし
人妻刑事 闇にむせぶ肌 書き下ろし
獄門警部 書き下ろし
牙狼の女 小説アサヒ 1992年4月 1993年10月
隠れ刑事 妖戯の女 書き下ろし
震える肌 赤い闇の未亡人 書き下ろし
人妻刑事 闇の処刑台 サンケイスポーツ 1994年10月3日 1995年7月2日
獄門警部 美女狩り 書き下ろし
人妻刑事 濡れて舞う肌 書き下ろし
野獣の舌 赤い闇の未亡人 書き下ろし
最後の旅 中二時代 1972年4月 1973年3月
早見健介の挑戦 高二時代 1973年4月 1974年3月
殺人者は闇にひそむ 石垣 1987年4月 1988年3月

 著書の区分で隔月連載連作短編集≠ネどとしたものについては、その連載開始と連載終了のみをここに記載し、次の短編リストには入れないことにした。書誌的な明確さを求めるのであれば不親切な扱いかも知れないが、直観的な分かり易さの方を優先してみたものである。なお、隔月連載≠ニしている中には、連載途中一回だけもう一月あく、といったこともあったが、それを含めて隔月≠ニしている。この頃にこの雑誌に連載されたもの、ということが伝われば良いかと思った次第である。
 一点、『華麗な依頼人』は、掲載紙が途中から《月刊小説》に改題されているので、ご注意を。

 現時点で、初出不明のものは、『蜥蜴色の恐怖』と『悪魔が肌を彫る』の2長編と、連作『背徳の檻』(末尾の2編は小説誌掲載を確認。それまでの7編は、同じ媒体への連載と思われるが、そちらが未特定)。菊村は、初期の著書を中心に、比較的初出に触れることが多かった作家なのだが、出版社によっては、全く触れていないことが多く、すべてが判明することはなかった――。
 『蜥蜴色の恐怖』はともかく、後期の『悪魔が肌を彫る』は分かるかと思っていたのだが、後期に並んでいる《小説アサヒ》や《新風小説》(いずれも、一般には官能小説誌と呼ばれるレーベルである)と同傾向のものだと、なかなか探せないかも知れない……(涙)。

 全体としては、初期と中期、後期と、かなりハッキリと傾向が分かれているのが興味深いところか。そんな中では、他の作家と比べると、雑誌連載の数と比べて、新聞連載の数が多いように思われるのが、最大の特徴かもしれない。

 二重線以降の3編は、単行本にまとまっていないと思われるもの。中高生向けの2編は、分量的にも一冊にならなかった可能性もあり、仕方ないかと思われるが、『殺人者は闇にひそむ』が本にならなかった理由は、分からなかった……。

菊村 到 短編リスト

作品名初出題収録誌紙掲載年月日連載終了年月日収録短編集備考
川の上 不同調 1948年6月 風の挽歌
死臭 不同調 1949年10月 風の挽歌
風の挽歌 文学者 1950年7月 風の挽歌
海の影絵 文学者 1951年1月 風の挽歌
怠惰な革命家 文学者 1951年4月 風の挽歌
密雲 文学者 1951年12月 風の挽歌
受胎告知 作品 1954年12月 受胎告知
小さな十字架 文学者 1955年4月 天皇陛下万歳
贋マリヤ 高校家庭クラブ 1955年8月 戸川雄次郎名義
呼子鳥 高校家庭クラブ 1956年4月 戸川雄次郎名義
弔問 文芸手帳 1956年11月 受胎告知
ある戦いの手記 三田文学 1957年2月 硫黄島
不法所持 文学界 1957年3月 硫黄島
硫黄島 文学界 1957年6月 硫黄島/暗い火花
夜の檻の中で 別冊文藝春秋 1957年6月 硫黄島
マニラの歌姫 別冊文藝春秋 1957年8月 火の疑惑
田舎歩き 総合 1957年9月 暗い火花
事件の成立 文学界 1957年9月 硫黄島
不在のもの 新潮 1957年9月 あゝ江田島
水の都 別冊週刊サンケイ 1957年9月 受胎告知
ああ江田島 別冊文藝春秋 1957年10月 あゝ江田島
電話の害について 別冊週刊朝日 1957年10月 受胎告知
揺らぐ帯 週刊読売臨時増刊 1957年10月 受胎告知
ただよう影 それいゆ 1957年10月 受胎告知
奇蹟 新潮 1957年11月 あゝ江田島
しかばね衛兵 別冊文藝春秋 1957年12月 あゝ江田島
殺人酒場 週刊新潮 1957年12月30日
演技 小説公園 1958年1月 受胎告知
殺すなかれ 文藝春秋 1958年1月 受胎告知
奴隷たち 文学界 1958年1月 あゝ江田島
葡萄まつり 別冊小説新潮 1958年1月 受胎告知
犬をつれた少女 福島民友 1958年1月1日
にがい夜 アサヒ芸能 1958年1月19日
倒れる男 オール読物 1958年2月 紅の翼
人間爆破 新潮 1958年2月 あゝ江田島
火の疑惑 別冊文藝春秋 1958年2月 火の疑惑
南八病棟 日本経済新聞(夕刊) 1958年2月2日
コーヒー・カップ 新女苑 1958年3月
複数の私 宝石 1958年3月 紅の翼
黒須氏のふしぎな一夜 小説公園臨時増刊 1958年4月
白い顔 小説新潮 1958年4月
風景の挨拶 文学界 1958年4月 火の疑惑
月のしずく 新婦人 1958年4月
純潔無用 日本 1958年5月
敏腕記者 文藝春秋 1958年5月 火の疑惑
弔問 ベースボール・マガジン 1958年6月
黒い花びら 週刊読売臨時増刊 1958年6月5日 山を見るな
悪魔の小さな土地 宝石 1958年7月 紅の翼
海辺の家 文学界 1958年7月
英雄たち 文学界 1958年8月 山を見るな
きれいな手 別冊文藝春秋 1958年8月 天皇陛下万歳
サウス・ゲート 新潮 1958年8月 天皇陛下万歳
屠殺者 オール読物 1958年8月 紅の翼
小判をみがくな 別冊文藝春秋 1958年10月
タブロオ夫人 小説新潮 1958年10月 天皇陛下万歳
赤いガウン オール読物 1958年11月 山を見るな
紅の翼 新潮 1958年11月 紅の翼
醜聞記者 別冊週刊朝日 1958年11月
半導体 中央公論 1958年12月 ゆがんだ月
燃えろ燃えろ 別冊文藝春秋 1958年12月 ゆがんだ月
黒い死 女性自身 1958年12月19日
ある特ダネ サンデー毎日特別号 1959年1月
黒い鳥 文学界 1959年1月 ゆがんだ月
昔のひと 早稲田文学 1959年1月 天皇陛下万歳
お常さんとぐれん隊 国際新聞 1959年1月1日
陰謀 読売新聞(朝刊) 1959年1月4日
悪い空気 女性自身 1959年1月23日
湯けむり 新関西 1959年1月24日
雀と遊ぶ子 オール読物 1959年2月 山を見るな
天皇陛下万歳!! 別冊文藝春秋 1959年2月 天皇陛下万歳
ゆがんだ月 日本 1959年2月 ゆがんだ月
片瀬氏の不幸と幸福 女性自身 1959年2月20日
捕虜をいじめたか 新潮 1959年3月 山を見るな
盗む女 女性自身 1959年3月20日
小説新潮 1959年4月
山を見るな 文学界 1959年4月 山を見るな
接吻 労働文化 1959年4月
死神 オール読物 1959年5月
奇妙な逢いびき 週刊明星 1959年5月10日
腕を貸す 日本 1959年6月
私の部屋 オール読物 1959年8月
手の中の石 婦人公論 1959年8月 暗い火花
小説新潮 1959年9月
つめたい皮膚 漫画サンデー 1959年9月15日
車の女 新婦人 1959年10月
かれらの小さな世界 宝石 1959年11月 みんな死ね
幸福な男 サンデー毎日特別号 1959年11月
この男ではない 別冊週刊朝日 1959年11月 みんな死ね
別冊文藝春秋 1959年12月
旅情 オール読物 1959年12月
男が命を賭ける時 小説新潮 1960年1月 みんな死ね
静寂の人 日本 1960年1月 暗い火花
歌を忘れた マドモアゼル 1960年1月
いいえこちらは 大阪日日新聞 1960年1月6日
殺さないで 小説新潮 1960年4月 みんな死ね
君も気をつけたまえ 別冊クイーンマガジン 1960年5月
象の首飾り オール読物 1960年5月
匂いをさがす男 文学界 1960年5月 暗い火花
みんな死ね 日本 1960年6月 みんな死ね
ある得失 中日新聞 1960年6月19日
あの人が来る 小説中央公論 1960年7月
恋をしましょう 週刊公論 1960年7月5日
わるい女 小説新潮 1960年8月
夜をただよう 新潮 1960年9月 沈黙の空
殺してやりたい サンデー毎日 1960年9月25日 みんな死ね
赤ちゃんができた 週刊読売 1960年10月1日
男の歌 オール読物 1960年11月 獣に降る雨
少女が死んで 小説新潮 1960年11月
ベッド・ディテクティブ 文学界 1960年11月 暗い火花
別冊文藝春秋 1960年12月 暗い火花
銀座に夜が来る 日本 1960年12月 涙が私を重くする
セクシー・セクシー 宝石 1960年12月
殺したのは私です 小説新潮 1961年1月
部屋 小説中央公論 1961年1月 暗い火花
チャンピオンの雨 読売スポーツ 1961年1月6日
おとなしい十六歳 オール読物 1961年4月
なみだ茶漬け 小説新潮 1961年4月
若い皮膚 高校コース 1961年4月 1961年7月
あなを埋めろ 週刊サンケイ 1961年4月3日 1961年5月8日 タイトル・マッチ殺人事件
絵のある眺め 文学散歩 1961年7月
迷子の特派員 別冊週刊漫画TIMES 1961年8月
被爆 オール読物 1961年9月
夜泳ぐ女 別冊小説新潮 1961年10月 獣に降る雨
倒れない男 高校時代 1961年10月 1962年7月
高原にて 新気流 1961年11月
汚れた水 オール読物 1961年12月
落し穴 小説新潮 1962年1月
コウノトリが運んだ 日本 1962年1月 獣に降る雨
レモン君乗り出す 中学生の友一年/二年 1962年1月 1962年9月
妻よ安らかに 小説中央公論 1962年1月
タイトル・マッチ殺人事件 読売スポーツ 1962年1月1日 1962年3月16日 タイトル・マッチ殺人事件
それは雨の夜だった 宝石 1962年3月
噴霧乾燥塔 小説新潮 1962年4月
背後の霧 週刊現代 1962年4月29日 1962年5月6日 タイトル・マッチ殺人事件
狙撃 文藝春秋 1962年5月 暗い火花
追悼パーティ 漫画読本 1962年7月
東京の夜の壁 講談倶楽部 1962年8月 獣に降る雨
受胎 新潮 1962年10月 暗い火花
火を見る 別冊小説新潮 1962年10月
知らせるな 小説新潮 1962年11月
無名戦記 小説中央公論 1962年11月 暗い火花
その芽を摘むな 別冊文藝春秋 1962年12月 沈黙の空
インパール挽歌 別冊小説新潮 1963年1月
辻政信はどこにいる 週刊読売 1963年1月13日
獣に降る雨 小説現代 1963年3月 獣に降る雨
そこに女がいた 宝石 1963年3月
灰の降る町 小説新潮 1963年3月
喧嘩野郎 1963年4月
背後の黒い手 1963年4月
わが心の傷 オール読物 1963年4月
炎の島タラワ オール読物 1963年5月
黒い関係 婦人生活 1963年5月
雪に燃える 美しい女性 1963年5月
おとなしい刑事 小説中央公論 1963年6月
太陽は沈まない 日本 1963年7月 沈黙の空
土曜日の少年 小説新潮 1963年7月
[ショートショート連載]@ サンケイスポーツ 1963年7月10日 1964年2月26日
小説現代 1963年8月
拾い育て失う 世代'63 1963年8月
女の火 週刊女性 1963年8月21日
愛なき妻の座 ヤングレディ 1963年9月30日
くたばれ高利貸し 漫画読本 1963年11月
少女の影 小説新潮 1963年11月
二度目の妻 マドモアゼル 1963年11月
翳った愛の報酬 ヤングレディ 1963年12月9日
硝子の野獣 日本 1964年1月 沈黙の空
黒い蜜 オール読物 1964年1月
サービス 別冊宝石 1964年1月
たたかう男 別冊小説新潮 1964年1月
悪魔 労働文化 1964年1月
死は眠りから来る 週刊読売 1964年1月5日 耳の中に誰かいる
夜の炎 小説現代 1964年2月 夜に強くなれ
消えた 労働文化 1964年2月
殺意の部屋 ヤングレディ 1964年2月24日
餌食 オール読物 1964年3月
男の影 東京新聞 1964年3月1日 1964年4月21日 影を追う女
予言者 労働文化 1964年3月
[ショートショート連載]A サンケイスポーツ 1964年3月3日 1964年6月30日
心音 文学界 1964年4月 沈黙の空
旅で拾った女 労働文化 1964年4月
ずぶ濡れ 週刊サンケイ 1964年4月20日
麻薬地帯 週刊文春 1964年5月18日
沈黙の空 小説現代 1964年6月 沈黙の空
歌うのは夜だけ 文藝 1964年7月
弾痕不明 別冊小説新潮 1964年7月
女たち 漫画読本 1964年11月
こちらオリンピック報道部 週刊サンケイ 1964年11月1日
貸しボート 文学界 1964年12月
グルカ兵の影 小説現代 1964年12月
服罪 小説新潮 1964年12月
噂の町 公明新聞 1964年12月2日 1965年3月31日
若い心のめざめ 青い炎 高2コース/高3コース 1965年1月 1965年6月 負けるもんか
雲に葬う 小説現代 1965年2月
涙にさよならを 明星 1965年2月
女、その影 ヤングレディ 1965年2月28日
暗い火花 『暗い火花』 1965年2月 暗い火花
拳銃と老嬢 週刊女性 1965年3月10日
松島 別冊小説新潮 1965年4月
緑四号線に消えた男 週刊サンケイ 1965年4月15日
窓口の娘 ヤングレディ 1965年4月19日
飢える空間 小説現代 1965年5月
十点鐘 文学界 1965年5月
真夜中の男 小説現代 1965年6月
数珠と幻想 文藝 1965年7月
流弾 風景 1965年7月
生き残った男 1965年8月
えんぴつ無頼 小説現代 1965年8月
くらやみ打法 週刊サンケイスポーツ特集号 1965年9月
襲われた女 主婦と生活 1965年9月
他人の死 別冊小説新潮 1965年10月
最後の刑事 小説現代 1965年11月
涙にさよならを 明星 1965年12月 1966年2月
挑戦者 話の特集 1966年2月
黄金幻想 小説現代 1966年4月 蜜は死の味
速報屋 労働文化 1966年4月
夜の魔術師 月刊Pet 1966年4月 1967年3月
総長の椅子 日本 1966年5月
扉は夜ひらく 推理ストーリー 1966年5月
夜の砂 小説新潮 1966年7月
恐喝者 小説現代 1966年8月 蜜は死の味
海の幻影 女性自身 1966年8月29日
はじめての微笑 美しい十代 1966年9月
艦影見ゆれども 別冊小説新潮 1966年10月
無風海面 別冊小説現代 1966年10月
女が殺された プレイセンス 1966年11月26日 地球の動きがのろすぎる
赤い夜 女性自身 1966年11月28日
黄金時代 小説新潮 1966年12月
北棧橋で待て プレイセンス 1966年12月10日 地球の動きがのろすぎる
私のジェジェ プレイセンス 1966年12月24日 地球の動きがのろすぎる
死者の土地 別冊小説新潮 1967年1月
ある日消えた 高2コース 1967年1月
夫と妻と女 小説現代 1967年2月
殺し屋の夜の歌 推理ストーリー 1967年2月 蜜は死の味
眠りつつ死ね 小説現代 1967年4月 夜に強くなれ
夜の眼 別冊小説新潮 1967年4月 蜜は死の味
夫は朝帰る 女性セブン 1967年4月26日
おとなって何かしら 小説女学生コース 1967年4月
泡の中の男 推理ストーリー 1967年5月 蜜は死の味
蜜は死の味 小説現代 1967年5月 蜜は死の味
土曜日の夜の秘密 高3コース 1967年5月
ダニー・クルスを知ってるか 週刊現代 1967年5月11日
夜の風が死を運ぶ 週刊F6セブン 1967年5月13日
わかってはくれない 小説新潮 1967年6月 夜に強くなれ
サーキットのあいつ オール読物 1967年7月
小さな庭の片隅で 別冊小説宝石 1967年7月 蜜は死の味
美が飢える時 別冊小説現代 1967年7月
極秘情報 推理ストーリー 1967年9月 夜に強くなれ
愛と死の部屋 推理界 1967年10月 夜に強くなれ
アデュー 女性自身 1967年10月23日
螺旋階段 小説現代 1967年11月
死体が歩く夜 プレイボーイ 1967年11月21日 蜜は死の味
ハンマーを買う女 オール読物 1967年12月
殺して頂戴 勝利 1967年12月 蜜は死の味
その手が血を呼ぶ 小説宝石 1968年1月
小さな戦場 別冊小説新潮 1968年1月
蛇の棲む部屋 別冊小説現代 1968年1月 運河が死を運ぶ
耳が無い 小説現代 1968年3月
運河が死を運ぶ 別冊小説現代 1968年4月 運河が死を運ぶ
灰色の雪 1968年4月
午後五時、公園で 推理界 1968年5月
血の匂う部屋 オール読物 1968年5月
恐怖の檻 週刊読売 1968年5月10日
もっと殴れ プレイボーイCUSTOM 1968年5月
青い肌の夜う 推理ストーリー 1968年6月
誰も知らない場所 小説現代 1968年6月
真昼の襲撃 小説新潮 1968年6月
ひき逃げをめぐる二人の男とその妻 フレッシュマン 1968年6月
原潜ついに浮上せず 週刊サンケイ 1968年6月24日
金庫室の翳 別冊小説現代 1968年7月 運河が死を運ぶ
地下駐車場の罠 別冊実業之日本 1968年7月
死を呼ぶ黒い花 中一時代 1968年7月
真夜中の声 高3コース 1968年7月
檻の中の眠り オール読物 1968年8月
スクランブルの夜 小説現代 1968年8月
夜に死にたい 小説宝石 1968年9月
嫉妬する森 女性自身 1968年9月2日
墓場で踊れば 増刊アサヒ芸能 1968年9月9日
過去の牙 小説セブン 1968年10月
コンプラドーの歌 小説現代 1968年10月
師よ安らかに眠れ 別冊小説現代 1968年10月 運河が死を運ぶ
そこで起ったこと 問題小説 1968年10月
通り過ぎた女 小説エース 1968年10月
魔女の視線 別冊小説新潮 1968年10月
川は見ている 高2コース 1968年10月 1968年12月
さよならは拳銃で 推理界 1968年11月
血の空白 推理ストーリー 1968年11月
青い狩人 小説エース 1968年12月
閉じこめられて オール読物 1968年12月
洞窟の生存者 小説宝石 1968年12月 小説池田大作
誰かが死んでいた 週刊サンケイ 1968年12月30日
他殺という形式 別冊小説現代 1969年1月 運河が死を運ぶ
鼠狩り 別冊小説セブン 1969年1月
宵の銀座で 別冊小説新潮 1969年1月
ピンキーのハンカチーフ 中一時代 1969年1月
襲われて 北国新聞(朝刊) 1969年1月12日
獲物の無い夜 小説CLUB 1969年2月
その男 小説現代 1969年2月
夜は亀裂 推理ストーリー 1969年2月
暗黒のバラード 問題小説 1969年3月
死ぬまで踊って オール読物 1969年3月
燃えるテスト・コース 週刊サンケイ 1969年3月31日
寒い朝熱い夜 小説セブン 1969年4月
隣は何を 小説新潮 1969年4月
身を灼く 別冊小説現代 1969年4月 運河が死を運ぶ
甘い果実の罠 小説宝石 1969年5月
手をのばして取れ 小説CLUB 1969年5月 背徳の檻
見知らぬ夜の街 小説現代 1969年6月
賭博は死の匂い 別冊週刊大衆 1969年6月
高原の黒い影 中一時代 1969年6月
夜にめざめて 週刊現代 1969年6月12日
赤い夜への旅 小説セブン 1969年7月 背徳の檻
おとなしい狼 推理ストーリー 1969年7月
恐怖への旅 別冊小説新潮 1969年7月
走りつつ歌え オール読物 1969年7月
汚れた町 別冊小説現代 1969年7月 運河が死を運ぶ
あるスパイの誕生 問題小説 1969年8月 小説池田大作
もう帰らない 小説現代 1969年8月
あの遠い日に 別冊文藝春秋 1969年9月
重い鎖のように 小説現代 1969年9月
小説 後楽園ジム 別冊週刊大衆 1969年9月
ゲームは檻の中で オール読物 1969年10月
サーキットの狙撃手 別冊小説新潮 1969年10月
タイトレマッチ 1969年10月
見知らぬ女 小説セブン 1969年10月
夜の花は青い 推理 1969年10月
夜の匂いを追え カラー小説 1969年10月
サッカーボールの秘密 中一時代 1969年10月
夜霧が深いから 週刊サンケイ 1969年10月20日
小説 池田大作 小説宝石 1969年11月 小説池田大作
チャンピオンが消える 読物専科 1969年11月
愛は突然に やすだ 1969年11月
夜の忘れもの 別冊土曜漫画 1969年11月
真夜中の墓標 小説セブン 1969年12月
夜が牙を鳴らす 別冊土曜漫画 1969年12月
雨に孤独の三度笠 別冊小説現代 1970年1月
暗黒への正体 推理 1970年1月
夜を汚さないで 小説CLUB 1970年1月
京子の犯罪 pocketパンチOH! 1970年1月
非常階段から逃げろ 別冊週刊大衆 1970年1月
拳アニマル 小説宝石 1970年2月
火の色 小説新潮 1970年2月
裸形の巣 問題小説 1970年2月
白い肌の女 別冊土曜漫画 1970年2月
暗い夜の底から オール読物 1970年3月
最後の顔 漫画読本 1970年3月
小説 田中角栄 小説宝石 1970年3月
清純モデル自殺事件 小説現代 1970年3月
螺旋状の恐怖 別冊文藝春秋 1970年3月
銀座キーラー館の醜聞 現代 1970年3月
ギターが黒い歌を呼ぶ 中二時代付録 1970年3月
空中浮遊六十秒 別冊小説新潮 1970年4月
けものの顔 別冊土曜漫画 1970年4月
死者のおとずれ 推理 1970年4月
ショット・ガンを撃つ女 小説サンデー毎日 1970年4月
最後の夜 山形新聞 1970年4月19日
男は酒場で死ぬ オール読物 1970年5月
夜の声が死を招く 小説現代 1970年5月
夜が肌を染める 別冊週刊大衆 1970年5月
暑い国から来た女 別冊土曜漫画 1970年7月
暗く長い階段 オール読物 1970年8月
恋に未練の三度笠 小説現代 1970年8月
四月の雨 問題小説 1970年8月
官能の殺意 婦人倶楽部 1970年8月
処刑の森 別冊週刊大衆 1970年9月
もう一つの部屋 別冊小説新潮 1970年10月
すきんしっぷ オール読物 1970年11月
その恋をすてて 推理 1970年11月
血とガスの匂い 小説宝石 1970年11月
長唄師匠殺人事件 小説現代 1970年11月
パリの幻想 小説サンデー毎日 1970年11月
病める窓 小説セブン 1970年11月 耳の中に誰かいる
闘牛のあとで 太陽 1970年11月
夜の風はゆるやかに 別冊土曜漫画 1970年11月
あれは私の空 早稲田文学 1970年12月
小さな手の下で 小説新潮 1971年1月
祭りは終わった 小説宝石 1971年1月
突然 死の影が 別冊週刊大衆 1971年1月
子猫ちゃん 自動車労連 1971年1月
エロスの罠 問題小説 1971年2月
危機をのがれて 自動車労連 1971年2月
いつか殺人を 自動車労連 1971年3月
影が忍びこむ 小説新潮 1971年3月
人生相談殺人事件 小説宝石 1971年4月
心の痛みを拳銃が消す 別冊週刊大衆 1971年4月
変身産業殺人事件 別冊小説現代 1971年4月
チャンピオンの犯罪 小説サンデー毎日 1971年5月
過去からの衝撃 別冊小説宝石 1971年6月
首相官邸非常線 小説宝石 1971年6月
霊感女 オール読物 1971年6月
あのいやな夢 小説新潮 1971年7月
ヘルプ・ミイ 別冊小説新潮 1971年7月
ポルノ幻想曲 別冊小説現代 1971年7月
女の学校 婦人倶楽部 1971年7月
夢の中の顔 話の特集 1971年7月
暑い国からの脱出 別冊週刊大衆 1971年8月
教授夫人殺害事件 小説サンデー毎日 1971年9月
屋根の上の悪魔 ホリデーオート 1971年9月
妻が消えた 話のチャンネル 1971年9月25日
ゴングは俺が鳴らす 推理 1971年10月
ダニは殺すべきか オール読物 1971年10月
ボーイフレンド 郵政 臨時増刊 1971年10月
水の中の幻影 別冊小説現代 1971年10月
カウント8で起て 問題小説 1971年11月
エミリオ・ディアスの贈物 別冊週刊大衆 1971年11月
変身ゲーム 小説宝石 1971年12月
サンバは死の舞踏 小説サンデー毎日 1972年1月
サンミグェルの楽園 週刊言論 1972年1月21日
俺を撃て 平凡パンチoh 1972年2月
マニラの殺し屋 週刊小説 1972年2月18日
子供の眼が光る 小説現代 1972年3月
泣きたいような夜に 推理 1972年3月
マクンバの太鼓が聞える 問題小説 1972年3月 バスルームは死の匂い
リングの外は闇 別冊週刊大衆 1972年3月
トーテムポールの謎 週刊サンケイ 1972年3月24日
虚無の城 小説宝石 1972年4月
掌紋捜査 小説現代 1972年4月 バスルームは死の匂い
バス・ルームは死の匂い オール読物 1972年4月 バスルームは死の匂い
闇の中の顔 週刊小説 1972年4月21日
グアム島 問題小説 1972年5月
恋を拾う 家庭全科 1972年5月
みつぐ女 別冊土曜漫画 1972年5月12日 1972年5月26日
愛と死の庭 小説宝石 1972年6月 バスルームは死の匂い
娼婦サンドラへの花束 オール読物 1972年6月
ヘビー・ウエイトの幻影 小説新潮 1972年6月
舞いながら刺す 推理 1972年6月
最後のたたかい 家庭全科 1972年6月
食う女 別冊土曜漫画 1972年6月9日 1972年6月23日
歌声が夜を流れる 小説サンデー毎日 1972年7月
殺人者は孤独 別冊小説現代 1972年7月 バスルームは死の匂い
殺人者を見た 高一時代 1972年7月
小さな貝のボタン 徳島新聞 1972年7月1日
赤毛の女 家庭全科 1972年7月
泳ぐ女 別冊土曜漫画 1972年7月7日 1972年7月21日
ある日子供が消える オール読物 1972年8月 女はもう眠らない
愛して殺して 小説現代 1972年9月
鰐を抱く女 別冊週刊大衆 1972年9月
失恋旅行 郵政 臨時増刊 1972年9月
池内淳子 週刊サンケイ 1972年9月29日 1972年10月6日
ある日、悪魔が 推理 1972年10月
影の色彩 問題小説 1972年10月
汚れた手は血で洗え 小説新潮 1972年10月
死はサンバに乗って pocketパンチOH! 1972年10月
落ちて砕けた オール読物 1972年11月 女はもう眠らない
性と死の密室 小説現代 1972年11月
セックスビジネス殺人事件 小説宝石 1972年11月
旅人は殺意をいだく 小説サンデー毎日 1972年11月
黒い小さな鞄 高3コース 1972年11月
誰かが寝室にいる 増刊推理 1972年12月 バスルームは死の匂い
誰かが死んでいた 別冊小説現代 1973年1月
パリの禿鷹 オール読物 1973年1月 狙撃者は歌わない
真夜中に何かが起る 別冊週刊大衆 昭和48年1月
手の中の硝子 小説新潮 1973年3月
何かが霧に棲む 問題小説 1973年3月 狙撃者は歌わない
幽霊は存在するか 小説推理 1973年4月
悪魔が忍び込む 小説宝石 1973年5月 狙撃者は歌わない
黒い恋を拾った 別冊小説宝石 1973年5月
そこから夜が始まる 増刊小説CLUB 1973年5月
第三帝国の幻影 オール読物 1973年5月
燃えつきた男 小説サンデー毎日 1973年5月
日曜日の変質者 小説現代 1973年6月
裸の失神作家・川上宗薫 別冊週刊大衆 1973年6月
わたしは犯された!! プレイボーイ 1973年6月26日
夜が女を襲う 別冊小説現代 1973年7月
狙撃者は歌わない オール読物 1973年8月 狙撃者は歌わない
暗黒からの視線 小説推理 1973年9月
すべては灰になる 問題小説 1973年9月 狙撃者は歌わない
ベッド・ルームの兇器 別冊小説現代 1973年9月
殺人現場はわが家 小説現代 1973年10月 狙撃者は歌わない
頭上の墓地 小説新潮 1973年10月
赤坂サニーハウス 別冊小説現代 1973年11月
殺人者は真夜中に来る 別冊小説宝石 1973年11月 狙撃者は歌わない
灰色の訪問者 小説推理 1973年12月 狙撃者は歌わない
お喋りミーコ プレイボーイ 1973年12月25日
その女、豹に似て 別冊小説現代 1974年1月
遠い夜何かが起った 別冊小説新潮 1974年1月
シンガポールにさよならを 小説サンデー毎日 1974年2月
謎とき オール読物 1974年2月
唇が夜をいろどる 問題小説 1974年3月 狙撃者は歌わない
通り魔と人はいう 小説新潮 1974年6月
疑惑のアプローチ 小説現代 1974年7月
死を呼ぶ部屋 別冊小説現代 1974年7月
熱い視線の中で オール読物 1974年8月
死顔を見るな 増刊小説CLUB 1974年8月 狼たちの孤独な夜
見知らぬ部屋 小説新潮 1974年8月
サングラスの向う側 問題小説 1974年9月
燃える夜のあとに 小説推理 1974年9月 女はもう眠らない
幻の声が囁く 小説現代 1974年10月 女はもう眠らない
さらばサーキット 小説サンデー毎日 1974年11月
ゴングは死の響き 小説宝石 1974年12月
けものが飢える夜 問題小説増刊 1975年1月
寂しい夜の果てに 小説推理 1975年1月
その眼が光る 小説サンデー毎日 1975年3月 女はもう眠らない
ディズニーランドの幽霊 問題小説 1975年3月
肌がもとめた 小説現代 1975年3月 肌がもとめた
悪戯はベッドの上で オール読物 1975年4月
影がよぎる 小説新潮 1975年4月
獣たちの匂い 別冊小説新潮 1975年4月
誰も知らない夜を 小説推理 1975年4月
落ちるのが怖い 小説現代 1975年6月
声がからみつく 問題小説 1975年6月 女はもう眠らない
夜を横切る 別冊文藝春秋 1975年6月
雨の夜、誰かが死ぬ 別冊小説新潮 1975年7月
殺人者に捧げるバラード 別冊問題小説 1975年7月
夜の声は濡れて 小説宝石 1975年7月 女はもう眠らない
白い乾いた道で 小説現代 1975年8月 女はもう眠らない
真夜中のパレード 小説推理 1975年8月
女、ローマに消える 問題小説 1975年9月
死神がそこにいる いんなあとりっぷ 1975年9月
お口にいっぱい 小説宝石 1975年10月
銃弾が夜を砕いた 別冊問題小説 1975年10月 真夜中に獣が歌う
ひげを剃る 小説新潮 1975年10月
真昼の略奪 小説宝石 1975年12月
夜はオレンジの匂い 小説推理 1975年12月
夜の扉は流れて 別冊pocketパンチ 1975年12月
鏡の裏の影 問題小説 1976年1月
ぶらさがる 別冊小説新潮 1976年1月
ベッドタウンの黒い虹 別冊小説現代 1976年1月
ベッドでシャンペンを 週刊文春 1976年1月22日
肌さびしくて 別冊小説宝石 1976年2月
殺人者がそこにいる オール読物 1976年3月 肌がもとめた
サリー・ウォンに合った 小説新潮 1976年4月
その指が死に触れた 問題小説 1976年4月
妻を殺した男 別冊小説現代 1976年4月
歌いながら流されて 小説宝石 1976年5月
自由の女神 pocketパンチ 1976年6月
石のようにつめたい夜 別冊問題小説 1976年7月
人妻ロンドンに消える 別冊小説現代 1976年7月
踊れジプシー 小説新潮 1976年8月
霧の中でゴングが鳴る 小説宝石 1976年8月
影を盗む 週刊小説 1976年8月2日
挑戦者が消えた 月刊小説 1976年9月
暗い水の底に 別冊問題小説 1976年10月
さよならは霧の中で 小説推理 1976年10月
死者の影 小説新潮 1976年10月
私、死にます 問題小説 1976年10月
夜は仮面のかげに 別冊pocketパンチ 1976年10月
死神は白衣をまとう 小説宝石 1976年11月
夢の中の手 小説現代 1976年11月
誰かが殺意をこめて 月刊小説 1976年11月
眠らないで 週刊文春 1976年11月11日
悪夢よいつ醒める 小説推理 1977年2月
夜はけものの匂い 問題小説 1977年2月 肌がもとめた
肌が囁く Punch Oh! 1977年2月
ラスト・シーン 小説現代 1977年3月
パリで殺人を 小説新潮 1977年4月
悪い夜が過ぎた 小説宝石 1977年4月
仮面が死を招く 問題小説 1977年6月
夜は死の息吹き 小説推理 1977年6月
悪い夢のように 小説新潮 1977年7月
死体は雨に濡れて 週刊小説 1977年7月29日
夜は獣の匂い 小説現代 1977年8月
青い眠り 小説推理 1977年9月
黒い手がのびてくる 問題小説 1977年9月
見知らぬ男 小説宝石 1977年9月
夜道の殺人者 小説現代 1977年11月
生まれ変って 小説新潮 1977年12月
涙は夜の雨 Gen 1977年12月 墓は夜に血を流す
銀座泥化粧 小説宝石 1978年1月
殺意は波に揺れて 問題小説 1978年1月 肌がもとめた
私、殺されそう オール読物 1978年2月
夜の底を洗え 小説現代 1978年3月
暗い穴の底で 問題小説 1978年5月
ペットに逃げられた 小説宝石 1978年5月 肌がもとめた
霧の中の標的 小説推理 1978年6月
死の匂う部屋 週刊小説 1978年6月9日
骨の痛み 別冊小説新潮 1978年7月
ベッドに死体が…… 週刊小説増刊 1978年8月10日
女って怖い 小説宝石 1978年9月
殺人者はブザーを押す 小説新潮 1978年9月 肌がもとめた
夢の中で殺した 問題小説 1978年9月 肌がもとめた
糸がもつれて 別冊小説新潮 1978年10月
うわごと オール読物 1978年10月
女は雨に濡れて 小説宝石 1978年11月
妻よ、安らかに 小説推理 1978年12月
夜の澱みの底で 問題小説 1979年1月
殺人者の影が揺れる 小説宝石 1979年2月
お願い、殺さないで 週刊女性 1979年2月20日 1979年3月13日
夫に死を オール読物 1979年3月
昔の歌ぞ懐かしき 小説現代 1979年3月
ワルシャワ・レディ 小説春秋 1979年3月
背後に死が迫る 小説推理 1979年5月
スキャンダラスな夜 週刊小説 1979年5月25日
悪女になりたい 小説CLUB 1979年7月
ギャバンが死んだ日 問題小説 1979年7月
でも殺せなかった 小説春秋 1979年8月
うしろ姿の女 小説宝石 1979年9月
闇の中の散歩 小説新潮 1979年9月
男に雨が降る 小説CLUB 1979年11月
裏切りの雨 トップ小説増刊 1979年11月
こんな女に 小説宝石 1979年12月
狙われて 問題小説 1980年1月
蜜の谷間を 小説春秋 1980年2月
雨の夜、行きずりに 小説宝石 1980年3月
ノックは静かに 週刊小説増刊 1980年4月24日
夜の獣たち 問題小説 1980年7月
殺しは高くつく トップ小説 1980年8月
海の翳り 問題小説 1980年10月
黒い手がのびてくる 別冊婦人公論 1980年10月
その不幸な夜 小説推理 1980年10月
ひとり息子 小説新潮 1980年10月
振り向くのは、いや 小説宝石 1980年10月
夜の反応 オール読物 1980年11月
死者の忘れもの 小説現代 1980年12月
死の影につつまれて 小説CLUB 1981年1月
幻の蝶が飛ぶ 『くれなずむ里 五箇山』 1981年1月
刃物 信濃毎日新聞 1981年1月31日
死の影はグラスに揺れて 小説春秋 1981年2月
悩む女 問題小説 1981年2月
風がつめたい夜に 小説推理 1981年3月
遠い闇の底から 小説CLUB 1981年4月
喪服にさよならを 別冊小説宝石 1981年5月
抱きしめてほしい 素敵な女性 1981年6月
死神は三度訪れる 週刊小説 1981年7月17日
殺されるのは、いや 問題小説 1981年8月
私の中の殺人者 小説推理 1981年9月
今夜もどこかで 小説新潮 1981年10月
おんな処刑人 週刊小説増刊 1981年11月12日
家庭に平和を 小説宝石 1982年2月
魔性の夜がくる 小説春秋 1982年2月
処刑のかたち 小説推理 1982年3月
炎につつまれて オール読物 1982年3月
夜は悪意に満ちて 別冊婦人公論 1982年4月
殺意が夜を染めて 週刊小説 1982年4月9日
殺人者の顔 問題小説 1982年5月 愛は殺しのライセンス
エレベーターが死を運ぶ 小説春秋 1982年6月
ゲームは背徳の匂い 増刊小説CLUB 1982年7月
死体のある部屋 週刊小説 1982年7月30日
誰かの眼が光る 小説新潮 1982年8月
危険な夜の果てに 小説宝石 1982年9月
死の影が歩く 小説CLUB 1982年10月
生き残った女 殺しは愛の証 問題小説 1982年12月 愛は殺しのライセンス
遠い日の影ゆらめき 小説現代 1982年12月
隣人、その危険な夜 別冊小説宝石 1982年12月
女は謎を残す 週刊小説 1982年12月17日
キャンドルライトは消さないで 別冊婦人公論 1983年1月
神のみぞ知る びぃぶる 1983年1月 耳の中に誰かいる
こんなに寒い夜 小説推理 1983年2月
死の階段 オール読物 1983年2月
魔女が囁く夜 増刊小説CLUB 1983年2月
夜にめざめて 問題小説 1983年3月 愛は殺しのライセンス
海がきらめく時 びぃぶる 1983年3月 耳の中に誰かいる
闇夜にナイフ 週刊小説 1983年4月22日
おふくろさん びぃぶる 1983年5月 耳の中に誰かいる
つぎに殺されるのは 別冊小説宝石 1983年5月
恨み唄女殺し 問題小説 1983年6月 愛は殺しのライセンス
待たされて死の匂い 小説現代 1983年6月
初恋 びぃぶる 1983年7月 耳の中に誰かいる
殺しの夜はほろにがく オール読物 1983年9月
妻は他人のように 小説推理 1983年9月
赤毛の女 びぃぶる 1983年9月 耳の中に誰かいる
ガラスの顎 問題小説 1983年10月 愛は殺しのライセンス
湯の花くずし 週刊小説 1983年10月21日
生まれた時のように びぃぶる 1983年11月 耳の中に誰かいる
いちどだけ 小説宝石 1984年1月
詩人と娼婦 オール読物 1984年1月
街に雨が降る 小説春秋 1984年1月
夜の色はブルー 小説推理 1984年1月
恋愛アレルギー びぃぶる 1984年1月 耳の中に誰かいる
いそがしい夜 びぃぶる 1984年3月 耳の中に誰かいる
フラメンコいつまでも 問題小説 1984年3月 愛は殺しのライセンス
家庭の中の殺意 週刊小説 1984年3月23日
影の男 小説新潮 1984年5月
夜がさびしくて 別冊小説宝石 1984年5月
耳の中に誰かいる びぃぶる 1984年5月 耳の中に誰かいる
幻のチャンピオン びぃぶる 1984年7月 耳の中に誰かいる
はしりがね旅情 小説宝石 1984年8月
逢って、別れて オール読物 1984年9月
雨の夜ゆきずりに 小説推理 1984年9月
電話でさよならを びぃぶる 1984年9月 耳の中に誰かいる
闇の奥から 週刊小説 1984年9月7日
夜がつめたくて 小説宝石 1984年10月
捨てたわけじゃないのに 増刊婦人公論 1984年11月
愛されて殺されて 小説春秋 1984年11月
天使のはばたき びぃぶる 1984年11月 耳の中に誰かいる
魔性のからみあい 魔性のめぐりあい 問題小説 1984年12月 愛は殺しのライセンス
秘密 びぃぶる 1985年1月 耳の中に誰かいる
かゆい・かゆい びぃぶる 1985年3月 耳の中に誰かいる
拾った女 小説新潮 1985年3月 耳の中に誰かいる
おののく肌 週刊小説 1985年3月8日
あの夜どこにいたの 小説推理 1985年4月
死の匂う部屋 小説宝石 1985年5月
最後の小さな叫び びぃぶる 1985年5月 耳の中に誰かいる
死神は背後に迫る 問題小説 1985年6月 愛は殺しのライセンス
鎖がからみつく オール読物 1985年7月
猿の視線 週刊小説 1985年8月16日
愛されて死の匂い 『サユリ・マイ・ミステリー』 1985年9月
秩父路は死の迷路 別冊小説宝石 1985年9月
雨あがりの殺人 小説新潮 1985年10月
バスルームが怖い 増刊婦人公論 1985年11月
吉見百穴で眠れ オール読物 1985年12月
石は語らない 小説推理 1986年1月
なつメロがお好き 小説宝石 1986年3月
別れたいのに オール読物 1986年3月
女というもの 問題小説 1986年5月 愛は殺しのライセンス
闇から来た男 週刊小説 1986年6月27日
妻恋道中 小説春秋 1986年8月
埋められた女 小説宝石 1986年10月
みんな死んでいく 小説新潮 1986年10月
死ぬのが怖い 別冊小説宝石 1986年11月 耳の中に誰かいる
殺意のめぐりあい 週刊小説 1986年11月28日
影絵の中の女 問題小説 1987年1月 愛は殺しのライセンス
柔肌は死の匂い 小説NON 1987年2月
夜はいつも孤独 小説宝石 1987年3月
魔性 小説新潮 1987年4月
屋島・高松殺人コース 別冊小説宝石 1987年5月
夜の視覚 小説推理 1987年5月
指がうずく 週刊小説 1987年5月29日
白い小さな犬 小説City 1987年6月
死者のように オール読物 1987年7月
死の影が揺れて 週刊小説 1987年7月24日
女は夜唄う 小説WOO 1987年7月
父と子と女 小説宝石 1987年9月
影をひきずる女 週刊小説 1987年10月30日
これからどうなるの 別冊小説宝石 1987年12月
年上の女 子守唄は嫌い 小説宝石 1988年3月 闇に犯される女
私、悪い女 悪い女になりたくて 週刊小説 1988年3月4日 闇に犯される女
夜の銀座にさよならを 問題小説 1988年4月 闇から来た女
蔵王ざんげ坂の女 別冊小説宝石 1988年5月 隠れ湯の女
今夜も血が騒ぐ 小説City 1988年6月
浮気の虫 問題小説 1988年8月
殺される女 やさしく殺して 週刊小説 1988年8月5日 闇に犯される女
呪われた影 小説宝石 1988年9月
ベッドに死の影が 小説NON 1988年12月
燃えつきて伊豆の旅 別冊小説宝石 1988年12月 隠れ湯の女
よみがえった女 週刊小説 1988年12月23日 闇に犯される女
燃えない女 小説City 1989年1月 闇に犯される女
夜を恐れる女 小説宝石増刊 1989年1月 寝室の殺意
夏のけものたち 問題小説 1989年4月 闇から来た女
あぶくま洞の女 小説NON 1989年7月 隠れ湯の女
ひとり寝の女 一瞬のラブゲーム 小説City 1989年7月 闇に犯される女
レイピストの笑い 問題小説 1989年7月 闇から来た女
ベッドで殺して 週刊小説 1989年7月21日 寝室の殺意
襲われて陶酔 別冊小説宝石 1989年9月 寝室の殺意
影がよぎった 問題小説 1989年10月 闇から来た女
死の影はゆきずりに 小説宝石増刊 1989年12月 寝室の殺意
私、殺される… 週刊小説 1989年12月8日
いやな夜がくる 小説City 1990年2月
寝乱れて昇仙峡 揺らめいて湯けむり 小説宝石 1990年2月 隠れ湯の女
過去から来た女 小説NON 1990年4月
秘戯を見ている 問題小説 1990年4月 闇から来た女
三河湾殺人暮色 別冊小説宝石 1990年5月 隠れ湯の女
闇にふるえて 週刊小説 1990年5月25日
死は背後に迫る 小説宝石 1990年8月 寝室の殺意
幻の女 夜の肌は濡れて 小説NON 1990年9月 闇に犯される女
夜の肌は濡れて 小説NON 1990年9月
ベッドの上のアリバイ 小説City 1990年11月
愛と死のベッド 問題小説 1990年12月 闇から来た女
死の影は幻に似て 別冊小説宝石 1990年12月
夫と妻と殺人者 小説宝石 1991年1月
バスルームで死ね 小説NON 1991年2月 隠れ刑事 欲望編
犯されて殺されて 小説宝石 1991年4月 寝室の殺意
伊勢路七栗怨み肌 ホクロの女 小説City 1991年4月 隠れ湯の女
闇に落ちる 問題小説 1991年4月 闇から来た女
強姦魔はどこにいる 小説宝石 1991年8月
呪われて空白 小説NON 1991年9月
揺れる人妻 小説宝石 1991年10月
結婚したがらない女 小説City 1991年11月 闇に犯される女
あぶない肌ざわり 別冊小説宝石 1991年12月 寝室の殺意
影がゆらめく 問題小説 1991年12月 闇から来た女
妻を殺された男 オール読物 1992年1月
殺人者の手 小説宝石 1992年2月
魔性の肌が匂う夜 小説アサヒ 1992年2月 隠れ刑事 魔性の肌編
もっと知りたい 問題小説 1992年4月 闇から来た女
バラ色の黄昏 小説宝石 1992年5月
夜が明けたら 小説フェミナ 1992年5月
バースデイは死の匂い 小説新潮 1992年6月
恐怖と陶酔 問題小説 1992年8月 闇から来た女
白布温泉おんな宿 湯けむりは死の匂い 別冊小説宝石 1992年9月 隠れ湯の女
狂弾 小説NON 1992年10月 隠れ刑事 魔性の肌編
どこかへんな夜 小説宝石 1992年11月
罠は蜜の味 問題小説 1993年1月 闇から来た女
レイピストの影 小説宝石 1993年2月
その女、死神に似て 別冊小説宝石 1993年5月
強姦魔に呪いを 死神は背後にひそむ 小説NON 1993年6月 隠れ刑事 魔性の肌編
闇から来た女 問題小説 1993年6月 闇から来た女
ナイフが光る 別冊小説宝石 1993年9月
笑う女 問題小説 1993年9月
待たされる女 問題小説 1993年11月 喪服の似合う女
女体変幻 小説NON 1993年12月 隠れ刑事 魔性の肌編
肌が疼く夜 小説宝石増刊 1993年12月
AV女優の秘密 小説アサヒ 1994年2月 隠れ刑事 魔性の肌編
魔性の目醒め 問題小説 1994年2月 喪服の似合う女
悪夢はブラジルから 小説アサヒ 1994年4月 隠れ刑事 魔性の肌編
めぐりあいは死の匂い 小説宝石 1994年4月
どうなってもいい 問題小説 1994年6月
未亡人が泣く夜 小説アサヒ 1994年6月 隠れ刑事 魔性の肌編
夜に裏切られて 小説NON 1994年6月 隠れ刑事 魔性の肌編
闇の中の視線 問題小説 1994年8月
ぬがせ魔の夜 別冊小説宝石 1994年9月
老春 小説宝石 1995年1月 その夜の人妻
不倫の結末 問題小説 1995年2月
不倫の夜は謎めいて 別冊小説宝石 1995年5月 その夜の人妻
死を呼ぶ声 小説宝石 1995年6月 その夜の人妻
闇をはらむ女 問題小説 1995年6月 喪服の似合う女
欲望脱走兵 問題小説 1995年8月
奥秩父湯けむりの女 別冊小説宝石 1995年9月 隠れ湯の女
蛇に犯された女 問題小説 1995年10月 喪服の似合う女
ベッドに死体が…… 小説NON 1995年11月
処女の舌 小説宝石 1996年1月 その夜の人妻
殺される女 小説NON 1996年2月
女体変身 別冊小説宝石 1996年3月 その夜の人妻
私を抱いて 問題小説 1996年4月
寝乱れて人妻 問題小説 1996年8月 喪服の似合う女
肌は死の匂い 別冊小説宝石 1996年9月 その夜の人妻
肌さびしくて 小説宝石 1996年12月 その夜の人妻
ラブゲームは命がけ 小説NON 1997年1月
女ひとり 問題小説 1997年2月 喪服の似合う女
もうひとりの阿部定 別冊小説宝石 1997年5月 その夜の人妻
死は甘肌にからみつく 小説NON 1997年7月
喪服の似合う女 問題小説 1997年7月 喪服の似合う女
その夜の人妻 別冊小説宝石 1997年9月 その夜の人妻
溺れて死ね 小説NON 1997年12月
過去が忍び寄る 問題小説 1997年12月 喪服の似合う女
私を犯した男 小説宝石 1998年2月 その夜の人妻
はぐれ女の夜 問題小説 1998年4月
ある夫婦の物語 耳の中に誰かいる
初夜に消える 背徳の檻
妻の疑惑 背徳の檻
背徳の檻 背徳の檻
香港みやげ 背徳の檻
真夜中の影 背徳の檻
妖婆伝説 背徳の檻
夜の匂いを追え 背徳の檻
負けるもんか 負けるもんか
夜に強くなれ 夜に強くなれ
孤独への挑戦 小説池田大作

 初期の非ミステリ作品については、各書の初出情報をもとにリスト化したもので、ほとんど実見していません。このため、戸川雄次郎名義で発表したものが、他にもある可能性があります。とりあえず、実見してるものにのみ追記したもので、これ以外も戸川名義で書かれた作品は多いだろうと思っています。

 菊村には、ノンフィクションの作品もかなりあり、作品によっては、ノンフィクションに分類すべきものもあるかも知れない。同様に、セミドキュメンタリーとして書かれたものもあるだろう。「裸の失神作家・川上宗薫」のように、エッセイ色が強い実名小説もあったりする。これらも、とりあえず入れてみたが、明らかに小説ではないものが混じっていたら、ご指摘ください。
 次に、著書リスト内の区分で+1≠ネどとしているものについては、そのプラス分を本リストに入れ、収録書で当該書を記載しています。
 また、サンケイスポーツに掲載されたショートショート連作については、連載期間が長く、一編ずつ分けているとかえって分かりにくくなると思い、連載開始/終了のみを明記するようにしました。ただ、途中で掲載曜日が変わっているため、その個所で二つに分けることだけを行っています。
 また、ジュヴナイルについては、中学・高校生向けが多いこともあり、一緒に入れてしまいました。特に注記はしていませんので、ご注意ください。

 二重線以下が、初出不明の作品になる。「ある夫婦の物語」は、それまでの連作の掲載が休刊となったため、宙に浮いていたもの――(つまり、結果的に単行本オリジナル)である可能性があるかと思っているが、さすがに特定はできなかった。また、前述した通り、『背徳の檻』くらいは、特定したかったのだが……。
 例によって、昭和40年代頃の短編の大半が、本になっていないことが分かる。この時代の流行作家によく見られる傾向なのだが、菊村もその典型的な一人だったことになる。このことが、連作短編を入れると分りにくくなるため、この短編リストでは、敢えて連作をはずしたことを、ご理解いただきたい……。
 こんなリストでも、多少は何らかの参考になると信じて、とりあえず、上げるだけあげました。指摘があれば、随時直して行きます。
 


戻る

戸田和光