渡辺啓助 作品リスト 補遺

戸田和光


はじめに

 例によってお断りしておくと、私は、渡辺啓助作品を余り読んでいない。渡辺啓助の生涯を綴った『カラスなぜ啼くなぜ集う』を読んで、ちょっと気になった部分があったため、取り急ぎまとめたものである。門外漢がまとめた資料であることを、予め、御諒解しておいていただきたい。

本リストについて

 渡辺啓助の作品リスト(以下、同リスト)については、「渡辺啓助の世界」サイトの中にある(作品目録)が最も充実したものだと思われる。いろいろと調査した結果をまとめたリストだと思われ、ご遺族も含めて、渡辺啓助書誌の基本とされているものだと思われるが、それでも、私が確認した作品のうち、それなりの数が入っていないようだ。
 折角なので、私が確認した、同リストに記載されていない作品のリストをまとめてみたものである。そのつもりで、ご覧いただきたい。

リスト補遺

タイトル新聞・雑誌名掲載(連載開始)年月日連載終了年月日
アパート密室事件 デーリー東北 昭和22年1月1日 昭和22年1月5日
蛇島の密使 少年少女譚海 昭和27年4月
夢遊病者 将棋世界 昭和28年9月
薔薇薔薇事件 産経新聞(大阪) 昭和29年8月22日 昭和29年8月29日
透明美人 内外タイムス 昭和32年9月5日
赤いスキー帽 産経時事 昭和33年1月19日 昭和33年2月16日
鏡の中の殺人 東京毎夕新聞 昭和33年4月22日 昭和33年4月26日
裸体操がお好き 東京毎夕新聞 昭和33年7月1日 昭和33年7月5日
ジャングルの秘密 中学時代一年生 昭和34年1月
深夜のデザイン 産経新聞 昭和34年2月1日 昭和34年2月22日
無人室の美女 夫婦生活 昭和34年3月
浴槽の美女 中日新聞 昭和34年7月19日
高所恐怖症 喫煙室 昭和35年3月16日
人魚のなみだ 考える子ども 六年生 昭和35年7月
黄金コウモリ 考える子ども 六年生 昭和35年8月
おそいかかる海のリボン 考える子ども 五年生 昭和36年5月
帰ってきたのはだれか 神戸新聞 昭和37年5月27日
熱い夏の前ぶれ ニュース特報 昭和43年5月22日

 「おそいかかる海のリボン」は、ノンフィクションだと思われるし、実話をもとにした小説もあるかも知れないが、とりあえず、創作と思われるものを並べた。


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戸田和光